デバイス設定ツールにおける宛先表からアドレス帳へデータを移行する手順
Device Setupの対象機器では、宛先表をサポートしている機種とアドレス帳をサポートしている機種があります。
宛先表は1種類の宛先を管理するのに対して、アドレス帳は5種類の宛先を管理します。そのため、宛先表とアドレス帳ではデータの構造に違いがあり、宛先表データをアドレス帳で利用することはできません。
宛先表をサポートしている機種の宛先表データを、アドレス帳をサポートしている機種でご利用になる場合には、以下の手順でデータを移行してください。
- 注記「登録番号の表示」に対応した機器にアドレス帳を移行する場合は、Device Setup 1.5.6以降をお使いください。
「登録番号の表示」に対応した機器は、「対象機器一覧」を参照ください。
手順の概要は以下の通りです。
移行手順 - アドレス帳
各手順の詳細を以下で説明します。
1. 移行元の機器の宛先表をファイルに書き出す
操作手順
- Device Setupを起動します。ツリービューで、[設定]、[スキャナー・ファクス固有の設定]、[宛先表]の順に展開して、移行元の機器を選択します。
- [サービス]メニューの[宛先表の書き出し]を選択します。[名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されます。
- 保存する場所、およびファイル名を指定し、[保存]をクリックします。指定した場所に、拡張子「mb5」(Device Setup独自のフォーマット)の宛先表ファイルが作成されます。
2. 宛先表のデータをアドレス帳のデータに変換する
操作手順
- Windowsの[スタート]、[FUJIFILM] 、[デバイス設定ツール]、[デバイス設定入力ツール]の順に選択します。[InputTool]ウィンドウが表示されます。
- 「Device Setup入力ツール - アドレス帳用.xls」ファイルをダブルクリックします。
- 「データ読み込み」を実行し、前項で宛先表ファイルを書き出した場所を参照します。宛先表ファイル(拡張子は「mb5」)を選択し、[開く]をクリックします。
宛先表のデータが対応するアドレス帳のデータとして自動的に読み込まれます。必要に応じて編集を行います。
「データ処理」の列に以下の情報を設定します。設定の必要が無いデータは空白にします。
- 「スキップ」:書き出しを行わないデータに設定します。複数設定可能です。
- 「データ終了」:書き出すデータの末尾データに設定します。必ず1つ設定します。
- 注記 アドレス帳では「表示名」の指定が必須です。宛先表のデータに「宛先名」がない場合には、「短縮番号」の値が、「表示名」に設定されます。変更の必要がある場合に編集してください。
- 注記 パスワードを設定している場合には、値がクリアされていますので、再設定してください。
- 注記 宛先表からアドレス帳に移行できる属性情報については付録の「属性対応表」を確認してください。
- 編集完了後、「データチェック」を行い、入力データに問題がないかを確認します。「データ処理」の列が「スキップ」の列、および「データ終了」の列より下のデータは全てグレーアウトとなり、出力されないデータとして扱われます。確認後、「データ書き出し」を実行します。保存する場所、およびファイル名を指定し、[保存]をクリックします。指定した場所に、拡張子「mb9」(Device Setup独自のフォーマット)のアドレス帳ファイルが作成されます。
- 注記 設定情報を入力した Device Setup 入力ツールを保存する場合は、保存したファイルから個人情報が流出しないように保護してください。例としては、次のような方法があります。
- パスワードを設定した ZIP ファイルにする
- アクセスできるユーザーを限定したフォルダーに格納する
- 注記 設定情報を入力した Device Setup 入力ツールを保存する場合は、保存したファイルから個人情報が流出しないように保護してください。例としては、次のような方法があります。
3. アドレス帳のデータを移行先の機器に読み込む
- Device Setupを起動します。ツリービューで、[設定]、[スキャナー・ファクス固有の設定]、[アドレス帳]の順に展開して、移行先の機器を選択します。
- [サービス]メニューの[連絡先の読み込み]を選択します。[ファイルを開く]ダイアログボックスが表示されます。
- [連絡先-読み込みの確認]ダイアログが表示されます。確認後、[はい]をクリックします。
- 前項でアドレス帳ファイルを書き出した場所を参照します。アドレス帳ファイル(拡張子は「mb9」)を選択し、[開く]をクリックします。[連絡先情報の内容確認] ダイアログボックスが表示されます。
- Device Setupに読み込むアドレスとして、誤った情報がないかを確認します。確認後、[はい]をクリックします。[アドレス帳 – 上書きの確認] ダイアログボックスが表示されます。
- アドレス帳を上書きするかどうかを選択します。選択後、[OK]をクリックします。確認のメッセージが表示されます。
[すべて置き換える]を選択した場合は、すでに登録されている連絡先をすべて削除し、読み込んだ連絡先を登録します。
[追加する]を選択した場合は、すでに登録されている連絡先はそのまま残して、読み込んだ連絡先を追加で登録します。 - [OK]をクリックします。[アドレス帳]にファイルから読み込んだ連絡先が表示されます。
- 注記 ツリービューのアドレス帳の宛先名をクリックすると、管理対象・属性一覧エリアには宛先名のみが表示されます。詳細な情報は、ツリービューの宛先名を右クリックして表示されるメニューの[連絡先の編集]を選択することで確認できます。
4. 読み込んだアドレス帳を機器に設定する
- [サービス]メニューの[機器に属性値を設定]を選択します。
Device Setup 1.5.6以降をお使いの場合は下記のエラーが表示されることがあります。
- 機器の設定で「登録番号の表示」が有効になっていない場合、エラーが表示されることがあります。その場合は、「登録番号の表示」を有効にしてから、もう一度実行してください。
- 移行先の機器のアドレス帳に重複した登録番号が設定されている場合、エラーが表示されることがあります。その場合は、移行先の機器のアドレス帳をクリアする、あるいは、Device Setupの移行ツールで重複しない登録番号に修正してから、もう一度実行してください。
対象機器一覧
デバイス設定ツールが対応する富士フイルムビジネスイノベーションのApeosシリーズは、[登録番号の表示]に対応しています。
以下の商品はコントローラーソフトウェアのバージョンアップをすることで、[登録番号の表示]に対応します。
機種名 | コントローラー ソフトウェアバージョン |
---|---|
Apeos C7070/C6570/C5570/C4570/C3570/C3070/C2570 | 1.2.5以降 |
Apeos C8180/C7580/C6580 | 1.2.4以降 |
ApeosPro C810/C750/C650 | 1.2.4以降 |
Apeos 4570/3570 | 1.2.4以降 |
Apeos C2360/C2060 | 1.1.0以降 |
Apeos 3060/2560 | 1.1.0以降 |
Apeos 1860 | 1.1.0以降 |