メモリ使用量の割り当て詳細

概要

次の場合にApeosWare Management Suite が使用するメモリーの量を設定できます。

  • ApeosWare Management Suiteのソフトウェアに割り当てるメモリーの量を変更したい場合
  • ApeosWare Management Suiteのソフトウェアを追加または削除した場合
  • ApeosWare Management SuiteをインストールしたPCのメモリーの量を変更した場合

コマンドを実行するPCにインストールされた、次の機能が対象です。

  • User Management
  • Device Management
  • Scan & Connect
  • Cost Management
  • Print Management
  • Flow Management
  • SQL Server

それぞれの機能には、自動的にメモリー量が割り当てられます。

  • 補足 リモートでは設定できません。

オプション

コマンド「AWMEMCONF.exe」のオプションを説明します。

オプション 説明
-N
(ApeosWare Management Suiteに割り当てるメモリー量)
ApeosWare Management Suiteに、{ApeosWare Management Suiteに割り当てるメモリー量}で入力したメモリーが割り当てられます。メモリー量は、MB単位で入力します。推奨値は、2048, 4096, および8192です。
PCに搭載されたメモリー量と同じ値は指定できません。
PCに搭載されたすべてのメモリーを割り当てたい場合は、「-N」のあとに何も入力しないで実行してください。
また、PCにインストールされているApeosWare Management Suiteのソフトウェアが必要なメモリー量を満たさないメモリー量は指定できません。
実行後に、PCの再起動が必要です。
-S ApeosWare Management Suiteをインストールしたときのメモリーの使用量に戻ります。実行後に、PCの再起動が必要です。
-C ApeosWare Management Suiteに割り当てられているメモリーの量が表示されます。
-D -F以外のオプションと併せて使用すると、デバッグログが出力されます。デバッグログは、富士フイルムビジネスイノベーションのカストマーエンジニアまたはサービスエンジニアが使用します。
-Hまたはなし ヘルプが表示されます。
-F 確認メッセージを表示しないでコマンドを実行する場合に、-D以外のオプションと併せて使用します。
-V 「AWMEMCONF.exe」のバージョンが表示されます。

メモリーの使用量を割り当てる

メモリーの使用量を割り当てるコマンドの実行手順を説明します。

操作手順

  1. メモリーの使用量を変更するPCに、Administrator権限でログオンします。
  2. コマンドプロンプトを開きます。
  3. 次のコマンドを入力して、「Enter」キーを押します。

    cd {MSTフォルダーへのパス}

    {MSTフォルダーへのパス}は、初期値を変更していない場合は次になります。

    • Flow Management Optionが分離されていない場合
      C:¥Program Files (x86)¥Fuji Xerox¥ApeosWare MS 2¥Utils¥MST
    • Flow Management Optionが分離されている場合
      C:¥Program Files (x86)¥Fuji Xerox¥ApeosWare MS 2¥FM¥tools¥MST
  4. 次のコマンドを入力して、キーを押します。
    • メモリーの割り当て量を指定する場合

      AWMEMCONF.exe -N {ApeosWare Management Suite に割り当てるメモリー量(MB)}

      メモリーの推奨値は、2048, 4096, および8192(MB)です。
    • PCに搭載されたすべてのメモリーを割り当てる場合

      AWMEMCONF.exe -N

    • 補足 ApeosWare Management SuiteまたはFlow Management Optionをインストール中に次のメッセージが表示された場合は、「PCに搭載されたすべてのメモリーを割り当てる場合」を選んでください。「メモリーの割り当て量を最適化できませんでした。このままでもシステムを利用することはできますが、正常に動作しない場合があります。インストールの完了後に、Memory Configurationでメモリーの割り当て量を最適化してください。(Memory Configurationの使い方については、マニュアルを参照してください)」
  5. 次のメッセージが表示されるので、問題がなければ「y」を押します。

    現在、ApeosWare Management Suiteには、このコンピュータの全物理メモリ量{PCの全物理メモリー量}MBのうち{現在割り当てられている物理メモリー量}MBが割り当てられています。
    メモリ割り当て量の設定を開始してもよろしいでしょうか? (y/n)

    手順4で入力したコマンドに従ったメモリー量がApeosWare Management Suiteに割り当てられます。
  6. 正常に終了すると次のメッセージが表示されるので、PCを再起動します。

    メモリ割り当て量の設定を正常に完了しました。
    設定を反映させるにはコンピューターを再起動してください。

メモリーの使用量を初期状態に戻す

ApeosWare Management Suiteをインストールしたときのメモリーの使用量に戻します。

操作手順

  1. メモリーの使用量を変更するPCに、Administrator権限でログオンします。
  2. コマンドプロンプトを開きます。
  3. 次のコマンドを入力して、キーを押します。

    cd {MSTフォルダーへのパス}

    {MSTフォルダーへのパス}は、初期値を変更していない場合は次になります。
    • Flow Management Optionが分離されていない場合
      C:¥Program Files (x86)¥Fuji Xerox¥ApeosWare MS 2¥Utils¥MST
    • Flow Management Optionが分離されている場合
      C:¥Program Files (x86)¥Fuji Xerox¥ApeosWare MS 2¥FM¥tools¥MST
  4. 次のコマンドを入力して、キーを押します。

    AWMEMCONF.exe -S

  5. 次のメッセージが表示されるので、問題がなければ「y」を押します。

    現在、ApeosWare Management Suiteには、このコンピュータの全物理メモリ量{PCの全物理メモリー量}MBのうち{現在割り当てられている物理メモリー量}MBが割り当てられています。
    メモリ割り当て量の設定を開始してもよろしいでしょうか? (y/n)

    インストールしたときのメモリーの使用量に戻ります。
  6. 正常に終了すると次のメッセージが表示されるので、PCを再起動します。

    メモリ割り当て量の設定を正常に完了しました。
    設定を反映させるにはコンピューターを再起動してください。

動作ログ

{AWMEMCONF.exe}の実行内容が1日につき1回、動作ログとして出力されます。動作ログの内容を説明します。

出力先とファイル名

  • 動作ログが出力されるフォルダー

    {ユーザーデータ保存先} ¥Data¥Common Utility¥Memory configuration¥logs

    {ユーザーデータ保存先}の初期状態は「{インストール先ドライブ}¥Fuji Xerox¥ApeosWare_MS_2」です。
  • ファイル名

    AWMCT^mct-system- {出力した年}-{出力した月}-{出力した日}.log

    • 補足 「AWMEMCONF.exe」の動作ログは、Diagnostics Utilityで収集されません。

出力内容

動作ログには、次の「項目」に示す内容がカンマで区切られて出力されます。

項目 説明
日時 発生した時間 (西暦年、月日時分、秒、ミリ秒、タイムゾーン)です。
重要度 次のどれかです。
  • INFO
  • WARN
  • ERROR
  • FATAL
空白 -
ホスト名 実行したホストの名前です。
コンポーネントID 処理したコンポーネントを識別する文字列です。
空白 -
空白 -
操作対象 処理や操作の分類を識別する文字列です。
空白 -
コンポーネントのメッセージ ログコード、原因を示す情報、および事象の対処に必要な情報です。
スタックトレース エラーが発生したときのスタックトレースです。