キャリブレーション
概要
プリンターは、使用環境やプリント枚数などによって、プリントされる色が変化します。プリンターでも、変化を補正する機能を持っていますが、Print Serverでは、さらに精度の高いキャリブレーションができます。
作成したキャリブレーションファイルは、任意の用紙トレイ、および任意のジョブに割り当てます。
補足
- あらかじめ割り当てられているキャリブレーションの標準ファイルは、キャリブレーション効果を持ちません。必ずキャリブレーションを実施し、キャリブレーションファイルの割り当てを行ってください。
- より良いプリント結果を得るには、少なくとも毎日1度はキャリブレーションをしてください。使用頻度が高い場合は、必要に応じて、1日に何度もキャリブレーションをしても問題ありません。
- キャリブレーション中は、受信ジョブはRIP処理されません。
- 夏季や冬季に空調設備を始動した直後は、室内環境が急激に変化するため、プリントされる色が変化することがあります。このようなときは、室内環境が安定してからキャリブレーションを実施し、プリントを開始してください。
- プリントされる色は、用紙そのものの色味の違いや、用紙表面の加工処理の違いに影響されます。使用する用紙を切り替える場合や、同じ用紙銘柄を使用するときでも、一定期間後に再プリントするジョブの場合、キャリブレーションを実施すると、より厳密な色の安定と再現につながります。
- 印刷、またはほかのプリンターとの色合わせのため、プロファイルを作成する場合には、プロファイル作成用チャートのプリント前にキャリブレーションを実施します。また、プロファイルを適用したプリント前にもキャリブレーションを実施すると、プロファイルが狙う色を再現できます。
- デフォルトのプロファイルを使用したプリントで、再プリントを予定している場合には、最初のプリント前にキャリブレーションを実施します。再プリント時にはキャリブレーションを実施してからプリントすると、再プリント時の色の変動を抑えることができます。
キャリブレーション方法
単色キャリブレーション
単色階調の変動に応じて標準状態に補正するキャリブレーションです。
Calibration 105 Chartと測色器、またはCalibration 100 Chartとインラインセンサーを使用したキャリブレーションを実施できます。
3Dキャリブレーション
多次色補正が可能な、単色キャリブレーションよりも高精度なキャリブレーション方法です。
Calibration 252 Chartと測色器、またはCalibration 288 Chartとインラインセンサーを使用したキャリブレーションを実施できます。
キャリブレーションの種類
インラインセンサーキャリブレーション
インラインセンサーを使用して、キャリブレーションチャートを測色する方法です。
測色器キャリブレーション
測色器を使用して、キャリブレーションチャートを測色する方法です。
補足
測色器キャリブレーションでは、付属の測色器「i1Pro 3」(Versant 3100i Pressのみ)、「i1Pro 2」、またはX-Rite社の測色器「i1iO 2」を使用してください。