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コラム
【事例あり】住宅業こそデジタルマーケティングが必要!
住宅業がデジタルマーケティングに取り組む重要性
近年のデジタル技術の進歩により、住宅業界では顧客の住まい探しの方法が大きく変化しています。
具体的には、不動産会社の担当者から情報を得るのではなく、顧客が自らインターネット上でリサーチする方法が主流になってきました。「オンラインでの住まい探しに関する調査 2023 購入編」によると、物件購入を検討中の30.6%が、オンラインで購入手続きを済ませたいと考えているという調査結果が出ています。
※出典:PR TIMES「オンラインでの住まい探しに関する調査 2023 購入編」
このような状況下で、住宅業界がデジタルマーケティングに取り組む重要性は非常に高いといえます。従来の展示会やチラシ広告、郵送DMなどのオフラインの手法だけでは、見込み顧客を十分に獲得できない可能性があるためです。
デジタルマーケティングへの対応が遅れると、見込み顧客獲得のチャンスが減るだけでなく、売上減少にもつながりかねません。デジタルマーケティングを活用し、オンラインで情報収集する顧客に効果的にアプローチすることが不可欠といえるでしょう。
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住宅業がデジタルマーケティングを導入するうえでの課題
住宅業界では、展示会やイベントなどのオフラインを中心に営業活動を行なってきたため、デジタルマーケティングのノウハウがまだ十分ではないという課題があります。
さらに、住宅検索の巨大な不動産ポータルサイトがあるなかで、どのようにして自社サイトでの集客やコンバージョンを獲得するべきか悩む企業も少なくありません。
ノウハウが不足するなかでデジタルマーケティングを進めるには、知見や実績のある企業にコンサルティングを依頼する方法があります。
また、自社の強みを明確化し、ターゲットが求める情報を届ける戦略を立てることも大切です。まずは自社の課題を整理し、デジタルマーケティングを行なう目的を明確にしましょう。
住宅業がデジタルマーケティングを成功させるポイント
課題を抱えるなかでやみくもにデジタルマーケティングを行なっても、思ったような成果は出ない恐れがあります。
住宅業界でデジタルマーケティングを成功させるために重要なポイントを、3つ紹介します。ポイントをしっかり押さえ、自社のデジタルマーケティングに活かしましょう。
■顧客の購入タイミングをつかむ
顧客を獲得するためにマーケティング施策を行なう際は、MA(マーケティングオートメーション)ツールが役立ちます。MAツールとは、顧客リストの一元管理やメールの一斉送信など、人の手で行なっていたマーケティング活動を自動化できるツールです。
情報を分析することで購入意欲が高まっている顧客の可視化もできるため、見込み客の購買タイミングを効率的につかめます。
住宅はとりわけ高価な商品であり、顧客は慎重に検討してから購入に至ります。そのため、顧客の検討タイミングに合わせて営業をかけることが、販売成功の重要なポイントです。MAツールを導入することで顧客の検討タイミングに合わせたアプローチが可能になるため、販売効率の向上が期待できます。
■魅力的なWebコンテンツで認知を広げる
住宅業界で新規顧客を開拓するには、魅力的なWebコンテンツで自社の認知を広げることも効果的です。
自社の強みや家づくりのアイデア、施工事例、お客様の声などをまとめたコンテンツを制作しましょう。顧客が知りたい情報をわかりやすく説明すれば、多くの人が興味を持ってくれるようになります。
Webコンテンツを制作する際は、できるだけ専門用語や業界用語を避け、画像や動画を活用して住宅のイメージを直感的に伝えると効果的です。また、顧客アンケートや口コミを載せれば、顧客が自社を選ぶメリットを客観的に示せます。魅力的なWebコンテンツは潜在顧客の興味を惹き、ブランディングにも役立ちます。
認知が広がれば問い合わせも増え、効率的に新規顧客を獲得できるでしょう。Webコンテンツを充実させることは、住宅業界でデジタルマーケティングを成功させるうえで欠かせないポイントです。
■デジタルを活用して営業活動を効率化する
住宅業界では人員不足が叫ばれていることもあり、デジタルマーケティングを活用した営業活動の効率化もますます重要性が増しています。
営業効率化に役立つツールには、SFA/CRMやABMツールがあります。SFAは営業の進捗管理や案件管理、CRMは顧客管理やカスタマーサポートに役立つツールです。ABMツールは企業データを蓄積・分析し、営業の効果を検証できます。
ツールを活用してWebコンテンツを作成すれば、顧客が求めている情報を効果的に発信できます。Webコンテンツから問い合わせにつながった顧客は、すでに自社に対する温度感が高い見込み顧客です。見込み顧客をより多く獲得し、メールやセミナーなどで継続的にフォローを行えば、顧客満足度や購買意欲を高められます。
このように確度の高い見込み顧客に対してリソースを多く割くことで、成約率アップにつなげられるでしょう。人員不足の状況でも効率的に営業活動でき、売上を向上させられます。
Marketing Cockpitによる住宅業のデジタルマーケティング成功事例
ここでは、富士フイルムビジネスイノベーションが提供するMarketing Cockpitによる、デジタルマーケティングの成功事例を紹介します。企業が抱えていた課題・実施した施策・得られた成果を詳しく記載しているため、ぜひ参考にしてください。
■事例1:会員登録フォームの入力完了率が1.4倍に上昇
とある住宅業のWebサイトでは、会員登録フォームの入力完了率の低さが課題となっていました。
そこで、会員登録ページの上部に「登録することで得られるメリット」をわかりやすくまとめたバナーを設置する施策を実施しました。
この施策により、ユーザーに会員登録の魅力を効果的に伝えることができ、フォームの送信をあと押しすることに成功。
その結果、会員登録フォームの入力完了率が施策実施前と比べて1.4倍に上昇したのです。ユーザーの心理に寄り添ったデジタルマーケティングの工夫により、課題解決につながりました。
■事例2:資料請求フォームへの遷移率が2.1倍にアップ
ある企業では、物件の詳細情報ページからの資料請求数が伸び悩んでいました。そこで、ページ内の資料請求フォームへ進むボタン(CTA)の位置を、ファーストビュー外からファーストビュー内に移動させる施策を実施しました。
一般的に、ユーザーはページを訪問した際、わずか3秒で必要な情報があるかを判断するといわれています。そのため、ファーストビューを見た瞬間に、ユーザーに伝えたいメッセージを明確に示すことが重要です。
さらに、ボタンの近くにマイクロコピーを添えることで、ユーザーのクリックをあと押ししました。その結果、物件の詳細情報ページから資料請求フォームへの遷移率が、施策実施前の2.1倍にまで上昇したのです。