お客様導入事例

双日商業開発株式会社 様

紙ベースの申請・決裁業務をkintoneでシステム化し業務品質の改善と月約200時間の工数削減を実現!
「期待を上回るサポート」への大きな安心感も

双日商業開発株式会社 様

事例の概要

導入前の問題
導入前の課題
  • 全国の事業拠点と本社の間で行われる申請・決裁業務が紙ベースで行われていて非効率だった
  • Excel/Wordファイルの更新や管理の手間、煩雑な手作業によるヒューマンエラー発生のリスクがあった
導入後の効果
導入後の効果
  • 紙を使わないワークフローの導入で、1カ月当たり約200時間の工数削減が実現した
  • システム上での進捗確認や、自動化によるヒューマンエラーの防止、データの検索性向上による社内情報の利活用など、多岐にわたる業務改善・効率化が図られた
導入理由
導入理由
  • 必要な機能が豊富なプラグインで実現できるkintoneの汎用性・拡張性
  • 業務を深く理解しようと寄り添ってくれる、富士フイルムビジネスイノベーションジャパンの姿勢への信頼感

事例の詳細

事業内容を教えてください

総合商社の双日株式会社の100%グループ会社として、大型商業施設の保有・賃貸・運営管理などを主な事業としています。商業施設のオーナー様から受託する形で、テナント様へのリーシングや施設マネジメントを行うことにより、地域の皆様に愛される商業施設を実現し、施設のバリューアップを図るのが、当社の使命です。そのため、テナント様やパートナー様との関係性を何よりも大切にし、信頼を得られるような施設運営に取り組んでいます。

双日商業開発株式会社 取締役 経営企画部長 小林 稔 様

双日商業開発株式会社
取締役 経営企画部長 小林 稔 様

導入前はどのような課題を感じていましたか

当社は全国8カ所の大型商業施設を対象に事業を行っていますが、昨今のインフレ経済に伴うコスト増、デジタル社会の浸透や拡大、また商業施設を訪れるお客様の消費行動の変化など、将来のビジネス環境の大きな変化を見越して対応していくことが求められています。そのために、まずは自分たちの業務を変革しなければならないと考え、2022年からBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)の取り組みを始めました。社内のムリ・ムラ・ムダを生む非効率な業務や作業を減らすことで、より価値の高い業務に時間を割くための「余白を作る」ことを目指したのです
そして、業務の棚卸しにおいて課題の洗い出しを進める中で見えてきたものの一つが、社内における各種申請・決裁業務の非効率性でした。例えば、事業拠点から本社に対して修繕工事の申請を行う場合、まず事業拠点で申請書をExcelで作成し、それを紙に印刷して押印したものをPDF化してメールで本社に送ります。本社ではそれを再び紙に印刷して審議者・決裁者に回付して決裁を取得した後、紙の決裁書をPDFにしてメールで申請元の事業拠点に送り、拠点でそのPDFを社内の共有フォルダに保管する、といった紙とデジタルが混在する非効率な業務プロセスでした。
またそれと同時に、Excelファイルの申請書の管理・検索の手間、管理フォルダや管理ファイルの更新・管理ノウハウの属人化、また多岐にわたるプロセスや手作業が招くヒューマンエラーといった問題も見えてきました。

導入の決め手を教えてください

当社ではBPRを含む社内業務領域のDXを「バックエンドDX」と呼んでいます。バックエンドDXを進めるに際しては、メインの手法としてデジタルを活用すること、自社開発ではなくSaaSを活用することは決めていました。その中で見えた複数の課題に対して別々のシステムを導入すると全体最適が損なわれ、データの独立分散にもつながるので、当社業務の全体を俯瞰した上で、1つのデジタルプラットフォームを基盤とし、どうしてもそれに載らない課題だけ個別のシステムサービスで解決することとしました。そこでいろいろと調査した結果、候補として浮上してきたのがkintoneです。当社の求める機能が豊富なプラグインによって実現可能であり、将来的に新たな業務改善が必要になったときにも対応できる汎用性・拡張性を備えている点が魅力でした。また、新たなプラットフォームを導入しても、ユーザーとなる社員に利用してもらわなければ意味がありません。その点、世の中ですでに広く定評のあるkintoneであれば、社員からも理解が得られやすいとの判断もありました。
kintoneを導入するという方向性が決まった時点で、パートナーとして一緒に取り組んでもらうベンダーを選定するため、数社に提案を依頼しました。提案内容の評価にあたっては、こちらで多面的な評価基準を設定して詳細にスコアリングを行い、総合的な評価に基づいて富士フイルムビジネスイノベーションジャパン(以下「富士フイルムBIジャパン」という)に最終決定しました。
富士フイルムBIジャパンを選んだ理由は、主に3つあります。1つ目は、提案に際して当社の業務を深く理解しようと常に寄り添う姿勢に信頼を置けたこと。2つ目は、さまざまな先行事例の紹介を受けられ、当社としての導入イメージを明確にできたこと。そして3つ目は、提案の場に営業担当者だけでなくエンジニアの方が同席し、運用に向けた準備作業や運用開始後にどのような体制で伴走してもらえるかが具体的に想像でき、大きな安心感を覚えたことです

双日商業開発株式会社 取締役 経営企画部長 小林 稔 様

導入後の効果について教えてください

kintoneの導入を進める上では、ユーザー社員がスムーズに扱えるように「これまでのワークフローをいかにkintoneで実現するか」に知恵を絞りました。また、kintoneの活用を前提に決裁管理や契約管理等のプロセスや業務を改善することへの社内理解の醸成や、システムでの具体的な実現に注力しました。富士フイルムBIジャパンのエンジニアの方には提案段階から参画いただき、各関係部門と定期的にミーティングを行い、認識の齟齬が出ないよう実際の画面を見ながら進めていき、難しい要件に対しては、実現範囲を明確にした上で、アジャイル方式でフィードバック・レビューを繰り返し行い具体的な内容に作り込んでいきました。難しいお願いにもしっかり耳を傾け、迅速かつ的確に対応してくれるなど、期待を上回るサポートのおかげで、当初の予定通りに運用を開始することができたのです。社員向け運用説明会の企画・実施についても、富士フイルムBIジャパンに力を貸してもらいました。
運用開始から1年弱がたちますが、ほぼすべての決裁や押印の申請がkintoneに集約・デジタル化され、1カ月当たり約200時間の工数を削減することができ、予想以上の効果を実感しています。社員からも「紙とデジタルが入り交じり煩雑だった作業がkintoneに一本化され、とにかく楽になった」「システム上で進捗が確認できるようになり、プロセスも短縮されて決裁のスピードも速まった」といった声が上がっています。以前なら決裁権者が出張している間は、申請書がデスクで寝ているといったこともありましたが、今では紙でのやりとりが不要になったため外出先でも社内ネットワーク環境下であれば決裁が可能になり、ボトルネックが解消されました。また、テナント様との契約期限が近づいた際などに発出するアラートの自動化によって申請漏れなどのヒューマンエラーを防いだり、過去案件のデータの検索性や可用性が高まったりといったメリットもあります。
単なる業務効率化にとどまらず、さまざまな情報がkintone上に蓄積されることで、ノウハウなどの属人化が解消され、暗黙知から形式知、そして組織知・全体知として共有される、業務自体の品質が向上していく、変化に対応する新しい価値創出につながっていくという、バックエンドDXで描いた“未来の姿”も見えてきました

導入前/導入後

「kintone」はどのような企業におすすめですか

業種の違いを問わず、当社と同様に本社と遠隔地にある事業拠点の間で、紙ベースで業務を回している企業であれば、kintoneによるワークフローシステムはおすすめできると思います。

さらなる活用や今後の取り組み予定について教えてください

今回、社内にある申請業務の約8割はkintoneのワークフローシステムに載せることができました。残りの2割についてもデジタル化を模索し、さらなる効率化を目指したいと考えています。kintoneについては、プラグインによる機能拡充や、APIを通じた他のSaaSとの連携拡大を期待しています。kintoneのおかげで、社内業務を支えるバックエンドDXはかなり進んだ手応えがあります。今後は、事業や収益の拡大に直結する顧客接点価値の向上につながる攻めのDXにも挑戦していきたいですね。
富士フイルムBIジャパンには、ワークフローシステムの改善フェーズに入った現在も、手厚いフォローをしてもらっていることに心から感謝しています。これからも引き続き当社の業務プロセスの改善への支援をお願いします。

双日商業開発株式会社 様

(左から)
双日商業開発株式会社 経営企画部 導入メンバーの皆様
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 平山 亜紗美

導入ソリューション

kintone

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データベースツールをノンプログラミングで、誰でも簡単に作ることができるクラウドサービスです。

企業プロフィール

双日商業開発株式会社

業種
不動産業
業務内容
大型商業施設の保有・賃貸・運営管理など
従業員
107名(2024年7月1日現在)
所在地
〒104-0061 東京都中央区銀座6-2-1 Daiwa銀座ビル7階
URL
https://www.sojitz-sc.com

※掲載内容は2025年3月時点の情報です