お客様導入事例
オリックス銀行株式会社 様
プロジェクトごとに関連部署でバラバラだった
Excel情報を一元管理! 開発に伴走する充実のサポート
体制で、kintoneによる柔軟な案件管理アプリを設計
プロジェクトごとに関連部署で
バラバラだったExcel情報を一元管理!
開発に伴走する充実のサポート体制で、
kintoneによる柔軟な
案件管理アプリを設計

事例の概要
- 1つのプロジェクトに関わる部署が縦割りで、情報の一元管理ができていなかった
- あらゆる金融機能を備えた業務で、既存システムやパッケージ商品では対応が難しかった
- アプリの自社開発を円滑に進めるため、豊富な実績と知見を持った外部ベンダーを探していた
- 部署間の情報連携がスムーズに行われ、現場の業務効率化と営業力強化を実現
- アイデアをすぐに形にし、その場で修正・改善できるため、現場業務に適合したアプリの迅速な開発が可能
- 「伴走支援型SEメニュー」による万全のサポートで、スケジュール通りにアプリをリリース
- ノーコードで時間をかけずに社内の状況に合わせたアプリやツールの自社開発が可能
- 富士フイルムビジネスイノベーションジャパンはkintoneに豊富な実績と知見を持ち、サードパーティーのプラグインの利活用も幅広くサポート
- 問い合わせに対する、富士フイルムビジネスイノベーションジャパンからの速くて的確な回答、手厚い対応による安心感
事例の詳細
事業内容を教えてください

営業支援部 モニタリングチーム マネージャー
阿部 和真 様
導入前はどのような課題を感じていましたか
当社ではもともと業務のデジタル化・システム化に力を入れており、ペーパーレス化なども積極的に進めてきましたが、それでも現場には問題が残っていました。特に、マーチャントバンク事業では1つのプロジェクトに対して「事業者への融資」→「金融商品化」→「投資家への販売」という金融機能の異なる業務フェーズで部署が縦割りになっており、それぞれの担当者が個別でお客様情報や活動内容のExcelを作成していました。そのため、各プロジェクト内でいくつものExcelファイルが乱立し、データの共有・集計・検索などが困難な状況でした。共有のExcelを展開しても誰かが関数を変更してしまったり、イレギュラーな入力する人がいたりとなかなかうまくいかず、定期的に行われるミーティングでは各フェーズの情報を切り出してプロジェクト全体としてつなげるため、担当者が集計用のExcelファイルを使用してデータを転記し、報告準備を行わなければならず、現場の負担も大きかったのです。
そこで、全社のデジタル化を推進するデジタル戦略推進部では、数年前から本腰を入れて問題解決につながる営業支援ツールを模索し始めました。既存の社内システムの活用や専用パッケージの導入も検討しましたが、当社の業務は銀行・信託銀行・証券など多くの金融機関の機能が組み合わさっている特殊な業務で、適したものが存在しませんでした。そこで着目したのが、自分たちの求めるツールをノーコードで自社開発できるクラウドサービス「kintone」でした。
導入の決め手を教えてください
kintone自体の使いやすさはもちろん、富士フイルムビジネスイノベーションジャパン(以下「富士フイルムBIジャパン」という)が豊富なサードパーティープラグインの利活用を含めてサポートしてくれる「伴走支援サービス」も決め手でした。
当初は他のベンダーに話を聞いていたのですが、富士フイルムBIジャパンのセミナーなどを通じて、豊富な知見に基づくkintoneの販売実績の高さや、金融業界への導入実績を多数持っていることなどを認識し、安心して相談することのできるパートナーとして同社を選ぶことにしました。
実際、紹介してくれたプラグインも良いものが多く、「富士フイルムBIジャパンが勧めてくれるプラグインならきっと役に立つだろうな」と思わせてくれました。当社で導入した、kintoneのカスタマイズをノーコードで実現できるアールスリーインスティテュート社の「gusuku Customine」や、kintoneの一覧画面をExcelライクにしてくれるメシウス社の「krew sheet」は、金融業界だけでなくさまざまな業界でkintoneの利便性を高めてくれると思います。
また、当社は金融機関ということもあり、社内の厳しいセキュリティーチェックに向けたサードパーティー企業とのやり取りが多く発生したのですが、富士フイルムBIジャパンが相手先企業との間に立って話を取りまとめてくれたおかげで、社内の合意形成や手続きが滞ることなく、スピーディーな導入が実現しました。

デジタル戦略推進部 デジタル推進チーム
三好 広和 様
導入後の効果について教えてください
これまで縦割りでバラバラだった「融資情報」「商品化情報」「販売情報」といったプロジェクトの関連情報が一連の流れで管理できるようになったことが一番大きいです。販売担当者が融資時の交渉内容などを簡単に確認でき、部署同士の連携が取れるようになったことで、現場の働きやすさと営業力強化につながっています。
また、当初から感じている圧倒的な使いやすさが、開発にあたって大きな工数削減につながっています。「こういうことがしたい」と思ったら、自分ですぐに作れる。それを見て打ち合わせをしながら検討し、その場でどんどん修正・改善をしていける。こうした柔軟性、アジリティーの高さは、外部でのシステム開発では望めないものです。
さらに、開発中の疑問や問題点の解決にも富士フイルムBIジャパンの「伴走支援サービス」が欠かせませんでした。不明点の問い合わせに対するレスポンスも速く、毎回一次回答が即座に返ってきた上で、最終回答もほぼ2~3日でもらえました。こちらの想定以上の補足資料を添えてくれることも多く、非常に心強かったです。当社の状況に即して具体的なアドバイスをもらえる伴走支援サービスがなければ、スケジュール通りに開発を進めることはできなかったと思います。

デジタル戦略推進部 デジタル推進チーム
桐川 大知 様
「kintone」はどのような企業におすすめですか
Excelやパッケージソフトで扱いにくい、複雑なデータを扱っている企業にはおすすめです。社内で開発・運用が完結できることから、現場からの要望をタイムリーに営業支援ツールに反映したい組織に向いているのではないでしょうか。当社のマーチャントバンク事業のように、成長過程にあって業務内容や組織が変化を続けている場合にも、自社開発で柔軟に改修して追随できると思います。また、縦割りの意識が強く、組織間の情報共有に悩んでいる企業にもおすすめしたいです。kintoneを使って横串を通すことができますし、情報の一元管理ができて課題解決につながると思います。
さらなる活用や今後の取り組み予定について教えてください
マーチャントバンク事業向けのアプリはまだ開発中で、このあと残りの大きな部分の実装が控えています。リリース済みの部分についてすでに出てきている課題もありますし、まだkintoneのアプリでカバーできていない業務もあるので、そうした改善・拡張を順次図っていく予定です。また、今回の取り組みを成功事例として社内の他部門にも展開し、さまざまな課題に対応して行きたいとも考えています。
これからも富士フイルムBIジャパンには、kintoneのバージョンアップや、サードパーティーのプラグインの動向、生成AIなど新技術との連携といったさまざまな情報提供に期待しています。kintoneを使った私たちのアプリ開発に伴走して、当社のさらなるデジタル化・業務効率化をサポートしてもらえるよう、お願いしたいと思っています。

(左から)
オリックス銀行株式会社 デジタル戦略推進部 デジタル推進チーム 三好 広和 様
オリックス銀行株式会社 営業支援部 モニタリングチーム マネージャー 阿部 和真 様
オリックス銀行株式会社 デジタル戦略推進部 デジタル推進チーム 桐川 大知 様
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 杉谷 慧
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 國吉 加奈子
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 鈴木 勇輝
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導入ソリューション
企業プロフィール
オリックス銀行株式会社
- 業種
- 銀行業
- 事業内容
- 銀行業および信託業
- 従業員数
- 899名(2024年9月30日現在)
- 本社所在地
- 東京都港区芝3-22-8 オリックス乾ビル
※掲載内容は2025年3月時点の情報です
オリックスグループの銀行として、既存の銀行のあり方にとらわれない事業を展開し、投資用不動産ローンを柱に成長してきました。現在、事業の新たな戦略分野として注力しているのが、マーチャントバンク事業です。これは、さまざまな事業者に融資をした上で、当社の持つ信託機能を活用してこれを金融商品化し、投資家に販売するというもの。再生可能エネルギーなどオリックスグループが強みを持つ分野を中心に、お客様と社会課題解決への貢献を目指しています。今回は、このマーチャントバンク事業部門でkintoneを導入しました。