ランサムウェア WannaCryの弊社複合機・プリンター複合機・スキャナー・プリンター・広幅複合機への影響に関するご案内
2017年6月14日
弊社商品をご愛顧いただき厚く御礼申し上げます。
ランサムウェア WannaCry(WannaCrypt, Wanna Cryptor, WannaCryptor, Wcry 等とも呼ばれる)の弊社商品への影響に関してご案内いたします。
弊社商品自体の受ける影響
WannaCryは、Windowsの脆弱性を攻撃し感染します。感染後に、他のWindowsを搭載するコンピューターに拡散させます。弊社の複合機・プリンター複合機・スキャナー・プリンター・広幅複合機は、Windowsを搭載していないため、WannaCryに感染したり拡散させたりすることはありません。
SMBv1の無効化の影響
マイクロソフト社(Microsoft社)のWannaCryへの対応策では、コンピューターにセキュリティー更新プログラムのインストールとともに追加の保護策としてSMBv1の無効化を案内されています。
マイクロソフト社の詳細情報は、以下を参照ください。
https://blogs.technet.microsoft.com/jpsecurity/2017/05/14/ransomware-wannacrypt-customer-guidance/
弊社複合機・プリンター複合機・スキャナー・プリンター・広幅複合機とSMB通信を行うコンピューターでSMBv1を無効化した場合の影響と回避策をご案内いたします。
SMBv2をサポートしている商品への影響
以下のSMBv2をサポートする商品では、コンピューター側のSMBv1を無効に設定しても影響はありません。
【カラー複合機】
- ApeosPort-VI C7771 / C6671 / C5571 / C4471 / C3371 / C2271
- DocuCentre-VI C7771 / C6671 / C5571 / C4471 / C3371 / C2271
- ApeosPort-V C7776 / C6676 / C5576 / C4476 / C3376 / C2276
- DocuCentre-V C7776 / C6676 / C5576 / C4476 / C3376 / C2276
- ApeosPort-V C7775 / C6675 / C5575 / C4475 / C3375 / C2275
- DocuCentre-V C7775 / C6675 / C5575 / C4475 / C3375 / C2275
- ApeosPort-V C7785 / C6685 / C5585
- DocuCentre-V C7785 / C6685 / C5585
- ApeosPort-V C7780 / C6680 / C5580
- DocuCentre-V C7780 / C6680 / C5580
- DocuCentre-V C2263
- DocuCentre SC2021
- ApeosPort-V C3320
【モノクロ複合機】
- ApeosPort-V 7080 / 6080 / 5080
- DocuCentre-V 7080 / 6080 / 5080
- ApeosPort-V 4070 / 3070
- DocuCentre-V 4070 / 3070
- DocuCentre-V 3060 / 2060 / 1060
- ApeosPort-V 4020
【プリンター】
- DocuPrint 5100 d
- DocuPrint CM310 z / CM210 z
【プロダクションプリンター】
- DocuColor 7171 P
- Versant 3100 Press
- Versant 2100 Press
- Versant 180 Press
- Versant 80 Press
【広幅複合機】
- DocuWide 3035
- DocuWide 6055
- DocuWide 9095α
- DocuWide 9098α
- DocuWide C842
SMBv1のみサポートしている商品への影響
上記のSMBv2をサポートしている商品以外については、コンピューター側のSMBv1を無効化された場合、SMBプロトコルを使用した、スキャナー(PC保存)、ジョブフローによる親展ボックス内文書のコンピューターへの自動転送、プリントが利用できなくなります。
また、外部認証でSMB認証を設定している場合、認証ができなくなります。
次の代替手段での対応をお願いいたします。
SMBによるスキャナー(PC保存)の代替手段
- スキャナー(PC保存)の転送プロトコルをFTPに変更する
保存先のPCにFTPサービスの設定が必要です。
- スキャナー(WSD)を利用する
コンピューターからの操作でスキャンを開始したり、複合機からの操作でスキャンを指示して指定したコンピューターにスキャンデータを保存したりすることができます。
- スキャナー(メール送信)を利用する
スキャンした文書をメールに添付してコンピューターへ送ります。複合機のメールアドレス登録などが必要となります。メールサイズの上限設定があり、分割送信となる場合があります。
- スキャナー(URL送信)を利用する
認証モードの運用が必要です。スキャンデータを複合機内に格納し、複合機内の格納先URLを、メールに添付し認証ユーザーにメール送信を行ないます。
- スキャナー(ボックス保存)を利用する
複合機内にボックス保存された文書をCentreWare Internet Service、ネットワークスキャナーユーティリティ、DocuWorksで取り出すことができます。
ジョブフローによる親展ボックス内文書のコンピューターへの自動転送の代替手段
- FTPによる転送を利用する
保存先のPCにFTPサービスの設定が必要です。
- メールによる転送を利用する
複合機のメールアドレス登録などが必要となります。メールサイズの上限設定があり、分割送信となる場合があります。
- ネットワークスキャナー ユーティリティにより文書を取り出す
ネットワークスキャナーユーティリティを使用して親展ボックス内文書を手動または定期ポーリングによる自動取り出しができます。
ネットワークスキャナーユーティリティは、以下からダウンロードできます。
https://fujifilm.com/fb/download/scanner/scan3/
- 注記 コンピューター側のSMBv1を無効化されると、ペーパーレスファクス受信をご利用の場合、SMBを利用したジョブフローによるファクス受信文書のコンピューターへの自動転送ができなくなります。ファクス受信を認識できなくなる場合がありますので、代替手段などへ運用を変更ください。
SMBによるプリントの代替手段
- TCP/IP(LPD/Port9100)を利用する
SMBによる外部認証の代替手段
- Kerberos認証を利用する
- LDAP認証を利用する
- ApeosWare Management Suite認証 (富士ゼロックスのソフトウェア商品)を利用する
代替手段については、商品ごとにサポート機能に違いがありますので、サポート有無及び機能の詳細につきましては、各商品同梱のマニュアル(管理者ガイド)を参照してください。
Windowsを組み込みOSとして搭載するPrint Serverの対応
Print ServerのWannaCryの対応は、2017年3月品質更新プログラム(MS17-010:KB4012212)を適用してください。下記のURLを参照下さい。
「脆弱性対応状況」
http://fujifilm.com/fb/support/vulnerability/
「マイクロソフト セキュリティ情報 MS17-010」
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/security/ms17-010.aspx
本件に関するお問い合わせ
お客様相談センター
http://fujifilm.com/fb/support/callcenter/
電話:0120-27-4100(通話料無料)
- 注記 受付時間:9時から12時、13時から17時
(土・日・祝日および弊社指定休業日をのぞく)