設定復元ツールを使用する際の、ソフトウエア商品の注意事項

2010年1月15日

目次

  1. 概要
  2. 影響を与えるソフトウエア一覧
  3. ソフトウエアへの影響および対策

1. 概要

設定復元ツールは、機器のハードディスクを交換した際に、各種設定情報を復元するためのツールです。
お使いのコンピューターに、機器の主な設定情報をバックアップファイルとして作成し保存できます。
また、設定情報をバックアップした機器に復元することができます。
そのため、設定情報をバックアップした時期と復元した時期が異なりますと、ソフトウエアの持つ設定情報と機器の持つ設定情報に食い違いが生じる事があり、ご利用頂いています弊社製のソフトウエアの動作に影響を与える場合があります。
設定復元ツールの詳細につきましては設定復元ツールのホームページを参照ください。

2. 影響を与えるソフトウエア一覧

デバイス設定系ソフトウエア一覧

  • ApeosWare Device Management
  • ApeosWare EasyAdmin
  • ApeosWare Device Portal Service
  • ApeosWare Accounting Service出力制限(デバイス本体のネット認証を使用する場合のみ)
  • ApeosWare Authentication Agent(認証モードと外部認証サーバーの設定)

ジョブログ利用ソフトウエア一覧

  • ApeosWare Accounting Service履歴
  • ApeosWare Accounting Serviceサーバーレス集計
  • ApeosWare EasyAdmin

ジョブログ間接利用ソフトウエア一覧

  • ApeosWare Accounting Service集計
  • ApeosWare Accounting Service出力制限
  • DocuHouse オンデマンドプリント

具体的な影響内容やその対策を以下に記載します。

3. ソフトウエアへの影響および対策

デバイス設定系ソフトウエアへの影響および対策

デバイス設定系ソフトウエア一覧:

  • ApeosWare Device Management
  • ApeosWare EasyAdmin
  • ApeosWare Device Portal Service
  • ApeosWare Accounting Service出力制限(デバイス本体のネット認証を使用する場合のみ)
  • ApeosWare Authentication Agent(認証モードと外部認証サーバーの設定)

【影響】
設定復元ツールを使用して、機器からバックアップした情報を復元すると、サービスSWの持つ設定情報より機器の持つ設定情報が古くなり、ソフトウエアが持つ機器の設定情報と食い違いが発生する場合があります。
食い違いが発生すると、機器は古い設定情報に基づいて動作します。
それに伴う様々な影響が出る場合があります。

【対策】
本ソフトウエアの設定情報を、機器に再度登録してください。
操作手順の詳細につきましては、各商品のユーザーズガイドを参照ください。

ジョブログ利用ソフトウエアへの影響および対策

ジョブログ利用ソフトウエア一覧:

  • ApeosWare Accounting Service履歴
  • ApeosWare Accounting Serviceサーバーレス集計
  • ApeosWare EasyAdmin

ApeosWare Accounting Service履歴への影響および対策

【影響】
設定復元ツールを使用して、機器からバックアップした情報を復元すると、その後のジョブログ収集で、場合により、ジョブログの取りこぼし、もしくはジョブログの重複収集が発生します。
バックアップ以降、比較的少数(概ね50以下)のジョブしか処理していない場合はジョブログの取りこぼしが、多数のジョブを処理した場合はジョブログの重複収集が発生します。
取りこぼしの場合は、バックアップした時点から、復元した時点までに出力したジョブの数と同じ数分取りこぼします。
重複収集の場合は、機器に保管されているすべてのジョブログを再度取得します。

【対策(ジョブログ取りこぼし)】
一旦ジョブログを取りこぼしてしまいますと、再度そのジョブログを収集する方法はありません。
取りこぼしを発生させないよう、復元する前にユーザーツールで一度機器を削除し、復元した直後に機器を再登録してください。

【対策(ジョブログ重複収集)】
ジョブログを重複して収集してしまいますと、その重複を修正する方法はありません。
重複収集を発生させないよう、復元する前にユーザーツールで一度機器を削除し、復元した直後に機器を再登録してください。

操作手順の詳細につきましては、商品のユーザーズガイドを参照ください。

ApeosWare Accounting Serviceサーバーレス集計およびApeosWare EasyAdminへの影響および対策

【影響】
設定復元ツールを使用して、機器からバックアップした情報を復元すると、その後のジョブログ収集で取りこぼしが発生します。
バックアップした時点から、復元した時点までに出力したジョブの数と同じ数分取りこぼします。
ジョブログを取りこぼすため、集計結果が不正確になります。具体的には取りこぼした分、少なくなります。

【対策】
本ソフトウエア自身でできる対策はありません。
復元した直後に該当する機器のジョブログを削除(または移動)し、再度収集して頂くと取りこぼしは発生しません。
ただし、復元する事により機器の内部から失われたジョブログは収集する事はできません。

ジョブログ間接利用ソフトウエアへの影響と対策

ジョブログ間接利用ソフトウエア一覧:

以下の3商品はApeosWare Accounting Service履歴の収集したジョブログを利用しています。

  • ApeosWare Accounting Service集計
  • ApeosWare Accounting Service出力制限
  • DocuHouseオンデマンドプリント

【影響】
設定復元ツールを使用して、機器からバックアップした情報を復元すると、その後、ApeosWare Accounting Service履歴が収集するジョブログが不正確になるため、

  • ApeosWare Accounting Service集計は集計結果が不正確になります
  • ApeosWare Accounting Service出力制限はジョブ出力の実績値が不正確になります

また、結果として、上限値を超えて出力できてしまう場合があります。

  • DocuHouseオンデマンドプリントはジョブ出力の実績値が不正確になります

また、結果として、上限値を超えて出力できてしまう場合があります。

【対策】
本ソフトウエア自身でできる対策はありません。
ApeosWare Accounting Service履歴の対策を実施し、ジョブログが不正確になるのを防いでください。