商業印刷向け高速ロール紙カラーインクジェットプリンター「Jet Press 1160CFG」

新開発の事前乾燥ユニットで印刷品質の安定化を実現!コート紙への印刷にも新たに対応

2024年5月20日

富士フイルムビジネスイノベーション株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:浜 直樹)は、商業印刷市場向けの高速ロール紙カラーインクジェットプリンター「Jet Press 1160CFG」を、本日から国内で発売します。「Jet Press 1160CFG」は、印刷前に用紙を乾燥させ、用紙が含む水分量が一定となるよう制御する新開発の事前乾燥ユニット「ペーパースタビライザー※1」で、印刷品質の安定化を実現し、新たにコート紙への印刷にも対応する商品です。なお、北米及び欧州地域での販売も、順次開始する予定です。

インクジェットプリンターは、インクをノズルから紙に直接吹き付けて印刷する方式であり、小ロット生産やバリアブル印刷を容易かつ高速に行うことができますが、印刷用紙の保管状態によっては、印刷時にインクの乾燥不足を招き、印刷後の用紙が変形するなど印刷品質が低下する課題がありました。また、厚紙への印刷は、インクの乾燥工程に時間がかかるため生産性を低下させます。加えて、用紙を保管する場所の気温や湿度によって、用紙が含む水分量が変動するため、インクジェットプリンターには、生産性と印刷品質を向上させる機能が求められています。

今回発売するJet Press 1160CFGは、ダイレクトメールやパンフレットをはじめとする商業印刷の幅広い用途で活用が可能な商品です。新開発の事前乾燥ユニット「ペーパースタビライザー」は、印刷前に用紙を乾燥させ、用紙が含む水分量を一定に制御することで、厚紙でのインク定着性の向上や薄紙の波打ちを抑制します。印刷前の用紙は、季節や保管場所の気温、湿度で状態が異なるため、印刷品質が変動するリスクがあります。ペーパースタビライザーを使用することで用紙全体を乾燥させ、用紙の水分含有量を一定に保つことができるため、印刷品質の安定化を実現します。また、新商品では、自社独自の水性顔料インクを採用。インクが浸透しにくいオフセットコート紙に対しても、インクの定着を向上させるプライマーの塗布が不要で、高画質な印刷を実現します。加えて、最大160m/分(A4カット紙換算で毎分2,096ページ)の印刷スピードと、最大1,200×1,200dpiの解像度により、高生産かつ高精細な印刷が可能です。

富士フイルムビジネスイノベーションは、新商品の提供を通じ、お客様の印刷ビジネスにおける付加価値向上と省力化を実現することでと、ビジネス拡大に貢献してまいります。

Jet Press 1160CFG

「Jet Press 1160CFG」の特長

新開発の事前乾燥ユニット「ペーパースタビライザー」

  • インクが浸透しにくい厚手コート紙※2に対してもインクの乾燥プロセスを効率化し、最大80m/分の印刷速度で、最大1,200×1,200dpi の書き込み解像度を実現。薄紙においても用紙のしわや波打ちを軽減。
  • 印刷前の事前乾燥プロセスで用紙の水分量を調整するため、両面印刷時における用紙の伸縮を低減し表裏の印字位置精度を向上。また、用紙表面の余分な水分を除去することで、インク滴同士が混ざり合うことによる滲みを防止し、表裏の画質均一性向上を実現。

オフセットコート紙への高精細印刷

  • 自社独自の水性顔料インクの採用により、オフセットコート紙への高画質な印刷を実現。

独自技術のプリントサーバーで高画質・高速データ処理

  • 出力用の1,200×1,200 dpi、8 bitの高画質データ変換処理とプリントを同時並行で実施することで、プリント前のデータ生成時間を節約し印刷作業時間を短縮。プリンター本体の生産性を最大限に発揮。
  • ※1 用紙水分量を制御する独自技術で構成された新開発ユニット
  • ※2 最大250g/m2

標準価格

商品名 標準価格(税別) 備考
Jet Press 1160CFG オープン価格 プリンター本体、およびサーバー

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