富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、さまざまな分野において、先進独自の技術で社会ニーズ・課題解決に取り組む企業姿勢を、企業広告シリーズ「世界は、ひとつずつ変えることができる。」を通して、お伝えしています。
現在、多くのスマートフォンには、赤外線センサーによる顔認証システムが採用されています。従来の赤外線センサーは、正確に赤外線を検知するのが困難でした。富士フイルムは、赤外線センサー向けの半導体材料を開発。この材料により、センサーが赤外線を正確にとらえることができるようになり、顔認証の精度を高めることに繋がりました。今回は、富士フイルムの半導体材料がスマートフォンなど、日常のセキュリティを見えないところで支えていることを紹介するTVCMを、9月24日(土)より全国で放映いたします。
従来の2D顔認証システムにはセキュリティに課題があった。
顔認証システムは、スマートフォンなど今やあらゆる場所で使われる身近なものとなりました。
しかし、従来の2D顔認証システムは、暗闇での認証が難しいほか、写真でも認証ができてしまう可能性があり、不便というだけでなく、スマートフォンに保管されている個人情報を守るというセキュリティの観点からも課題がありました。
顔を立体的にとらえる赤外線センサーの時代へ。しかし、新たな課題があった。
顔認証をはじめセンシング技術の分野では、赤外線の活用が広がっています。スマートフォンから照射された赤外線は、瞬時に顔に反射してスマートフォンのセンサーに戻ります。その時に、顔の凹凸から生じるわずかな距離の差を計測して、顔を立体的にとらえるのが3D顔認証です。
しかし、従来の赤外線センサーは精度が低く、特に赤外線の波長に応じた正確な検知が困難でした。
スマホの3D顔認証システムの普及に、大きな役割を果たした富士フイルムの半導体材料。
従来の赤外線センサーの精度が低かった大きな原因は、センサー内で起こる赤外線の乱反射です。
計測すべき赤外線がさまざまな方向に反射してしまうと、センサーが赤外線を正確にとらえることができないからです。そこで富士フイルムは、光を波長ごとに吸収できる半導体材料「特殊遮光レジスト」を開発し、余計な乱反射を起こす赤外線を吸収することに成功。これにより、顔認証の精度が高い赤外線センサーの誕生に繋がりました。
センサー周辺部に「特殊遮光レジスト」を塗布することで赤外線の乱反射を防止します。
特殊遮光レジスト 塗布なし
特殊遮光レジスト 塗布あり
さまざまなセンサーに使われる半導体の技術を富士フイルムが支えていきます。
赤外線を使ったセンシング技術は、スマートフォンの顔認証システムにとどまらず、さまざまな用途に広がっています。代表的なもののひとつが車の運転支援システムです。夜間の走行でも、赤外線センサーが障害物を認識したり、運転手の居眠りを検知するなど、ドライバーの命を守るために活用されています。さまざまなセンサーに使われる半導体の技術を富士フイルムは支えていきます。
TVCMで使用した楽曲について
本シリーズのCM音楽には、NEW YORKの「Q Department(キューデパートメント)」を起用しています。「Q Department(キューデパートメント)」は、NYを拠点にする最先端の音楽制作・サウンドデザイン集団として、CM・テレビ番組・インタラクティブ・ゲームなどで幅広く活躍しています。
ナレーターに、宮沢和史さんを起用
ナレーターには、ロックバンドTHE BOOMのボーカリストとしてデビューし、シンガーソングライター、俳優としても幅広く活躍されている、宮沢和史(みやざわかずふみ)さんを起用しています。大ヒット曲「島唄」は、日本国内だけでなく世界中で知られており、日本を代表するミュージシャンの一人です。
字幕付きTVCMを放送中
2021年10月から新ネットワーク系列の地上波民放テレビ99局とBS民放5局で、聴覚障がい者や耳が不自由な方の視聴普及を目的に、「字幕付きCM(クローズドキャプション)」の放送が可能になりました。
TVリモコンの字幕ボタンを押せば、大きな文字でナレーションやセリフが字幕表示されます。これを受け、富士フイルムは、まずは、企業広告シリーズ「世界は、ひとつずつ変えることができる。」の持続抗菌・抗ウイルス技術「Hydro Ag+」篇(2021年10月23日より全国にて放映中)と顔認証・半導体材料技術篇(2022年9月24日より全国にて放送開始)で字幕付きTVCMを放映いたします。
スタッフリスト
- クリエイティブディレクター
赤石正人、町田聖二
- CMプランナー
町田聖二
- コピーライター
赤石正人
- ディレクター
サノ☆ユタカ
- 撮影
石田東
- プロデューサー
森崎秀嗣、宮崎真人
- 音楽プロデュース
MR.MUSIC
- 音楽制作
Q Department(キューデパートメント)
- ナレーター
宮沢和史
- 制作会社
ビスポークフィルム
- 広告会社
電通
お問い合わせ
TVCMに関するお問い合わせ
富士フイルムホールディングス株式会社
コーポレートコミュニケーション部 宣伝グループ
ff-brand@fujifilm.com
「特殊遮光レジスト」に関するお問い合わせ
富士フイルム エレクトロニクスマテリアルズ株式会社