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昭島動物病院様の外観

導入事例昭島動物病院

検査の効率化により診療ワークフローを改善

獣医師インタビュー

昭島動物病院は【困った時の「心のよりどころ」になる動物病院であるために】を診療理念に掲げている、地域に根差したプライマリ・ケアを重視し年中無休(年未年始を除く)で通いやすい環境を整えている。ご家族や動物の待ち時間軽減に寄与する臨床化学分析装置「富士ドライケムNX700V」免疫反応測定装置「富士ドライケムIMMUNO AU10V」の評価や使用感についてお聞きした。

このコンテンツは獣医療従事者向けの内容です。

導入結果

  1. 検査の早さと検査項目の多さが実現する待ち時間の短縮
  2. 5検体同時に処理可能になったことで検査効率が大幅向上

富士ドライケムを導入した経緯と決め手は

昭島動物病院 院長
岩﨑 脩 先生    

 私が当院に新卒で入った頃は富士ドライケムを使用していましたが、その後にほかの会社の機械に入れ替えがありました。しかし朝行う入院動物の血液検査待ちによって、外来の診療開始時間が30分後ろ倒しになってしまいました。それに伴って朝のミーティングの時間が取れない日や、検査を担当するスタッフの負担が増えたため、血液検査の運用改善を決めました。
 求めた要件は3つ。1つ目は「検査の早さ」。2つ目は「検査項目の多さ」。そして3つ目は、その性能によって「動物とご家族の待ち時間を短縮できること」。それらを満たすのが富士ドライケムでした。
 特に5検体同時に検査できる点や多くの項目を測定できる点がポイントになりました。また、富士ドライケムのほうが操作が簡単で使いやすいというベテランスタッフの意見も参考にしました。
 導入後は診療開始時間を元に戻せただけでなく、入院動物の検査結果を見ながら朝のミーティングができるようになりました。

富士ドライケムが有用性を発揮した事例は

富士ドライケム NX700VとIMMUNO AU10V

 甲状腺や副腎の内分泌疾患の疑いがあるときは、IMMUNO AU10Vも活用します。特にアジソン病の副腎クリーゼのような緊急性の高いケースを電解質異常から疑い、その場でコルチゾールを迅速に測定し診断できるのはありがたいです。
 また、当院ではスクリーニングセットの他に「発作セット」や「術前検査セット」といった独自にカスタマイズしたセットを用意しています。スタッフへの指示がしやすいだけでなく、検査項目の抜け漏れを防ぐことができています。

院内で実施する血液検査に対する考えは

 私自身も意識していますが、若い獣医師には「血液検査をうまく活用しよう」と伝えています。確定診断や除外診断のための検査なのか、重症度や進行度を評価するためなのか。目的を持った検査をすることで、より的確な診断ができるように努めています。
 また、どういった診療施設でも診断が難しい症例が一定数あると思いますが、難解な症例も可能な限り分析的にアプローチして診断に結び付けたいと考えています。近年では動物医療でも診断推論が意識されていますし、血液検査をうまく使い診断推論を繰り返し実践することが、チームのレベルアップにもつながるのではと考えています。

富士ドライケムや富士フイルムグループに期待することは

昨今では、動物の健康診断が当たり前になってきているので、動物の健康状態を把握する新しい検査項目や分析装置が出てきたら面白いですね。富士フイルムさんの進化を期待しています。                

昭島動物病院様の外観

昭島動物病院(東京都昭島市)導入機器

  • 動物用臨床化学分析装置「富士ドライケム NX700V」
  • 動物用免疫反応測定装置「富士ドライケム IMMUNO AU10V」