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グッドデザイン賞2021 グッドデザイン・ベスト100を受賞
『放射線治療計画支援ソフトウェア SYNAPSE Radiotherapy」がグッドデザイン賞2021 グッドデザイン・ベスト100を受賞しました。
AI技術を、放射線治療部門に
FUJIFILMは次世代を創るコア技術としてAI技術開発を推進してきました。
AI技術ブランド「REiLI」は、「臓器セグメンテーション」、「コンピュータ支援診断」、「ワークフロー効率化」の3つの技術アプローチで開発しており、画像診断領域への応用を中心に展開してきました。
さらに、このAI技術*1を放射線治療領域にも応用するべく、放射線治療計画支援ソフトウェアSYNAPSE Radiotherapyを販売します。放射線治療部門情報システムの開発・販売の経験を基に、新たなAI技術で治療部門業務の効率化に貢献してまいります。
SYNAPSE Radiotherapyの特徴
Deep Learning技術を活用して開発したソフトウェア*2。放射線治療計画業務の負担軽減を支援します。
- AI技術を活用して開発した富士フイルム独自の臓器輪郭作成機能や、輪郭プロパゲーション機能による輪郭作成支援をおこないます。
- 非剛体レジストレーション技術を活用した線量積算表示等の放射線治療ビューアを提供します。
- サーバクライアント構成による柔軟なシステム構成や治療RISとの連携で放射線治療計画業務を支援します。
- 国内開発、国内販売・サポートの安心感をご提供いたします。
1.輪郭作成支援
輪郭自動作成機能
AI技術を活用した臓器輪郭作成機能による効率化支援
- ワンボタンで簡単に対象臓器の輪郭作成が可能。放射線治療計画のワークフローを強力に支援します。
- アトラス登録不要で、導入直後から即座に利用可能です。
- プリセット登録によって一括で輪郭作成が可能なため、効率的に輪郭作成業務を行うことができます。
Deep Learningを含む機械学習技術により設計された、自動臓器認識技術の実行結果から、リスク臓器の輪郭作成が行えます。
対象部位は、放射線治療の主要なターゲット部位である頭頚部、胸腹部、骨盤部(男性)をサポートしています。
【抽出例】
頭頚部の自動輪郭作成結果
胸腹部の自動輪郭作成結果
骨盤部の自動輪郭作成結果
予め登録されたプリセットを選択することで、ワンボタンで複数臓器の臓器輪郭作成を行うことができます。
2.非剛体レジストレーション/放射線治療ビューア機能
非剛体レジストレーション技術を活用した機能
同一患者で過去の計画で作成した輪郭を、治療計画CT同士の非剛体レジストレーション結果に基づいて、現在のCT上に反映します。再計画時等の輪郭作成の効率化に貢献します。
その他輪郭作成支援機能
SUV閾値による輪郭作成支援
PET画像を撮影済の場合は、治療計画CT画像上に重ね合わせて表示することができます。SUV(Standard Uptake Value)を計測し、その閾値処理でGTVの作成が簡便に行えます。
長径指定による腫瘍輪郭作成
マウスドラッグで領域の長径を指定することにより、信号値の分布に基づいた腫瘍領域輪郭の半自動作成が行えます。
ex. 治療計画CT上にMR画像をフュージョン表示し、MR画像の信号値分布に基づいて腫瘍領域輪郭を作成
放射線治療ビューア機能
線量分布表示、DVH表示
計画装置から計画時のCT画像とDOSE、PLAN、Structure setを受信し、線量分布を表示します。3D表示や2つの治療計画の比較表示もできます。
各照射における治療計画CT同士の非剛体レジストレーション結果のベクトル場を用いて、線量を変形し積算計算を行います。過去の治療を考慮した、腫瘍、正常組織への投与線量の把握が可能です。
3.柔軟なシステム構成
サーバ/クライアント構成による院内配信
単体で動作するスタンドアロン型のシステムに加え、サーバー・クライアント型のシステム構成を用意。放射線治療部門以外でも場所を選ばず、利用が可能です。
スタンドアロン型のシステム
PCワークステーションで動作します。
サーバー・クライアント型のシステム
治療RIS端末、専用端末および電子カルテ端末など複数のクライアントで動作させることができます。
治療RISから患者指定によるSYNAPSE Radiotherapyの起動連携など、治療RISとの連携を強化し、業務の簡素化を図ります。
- 製品名
SYNAPSE Radiotherapy
- 販売名
放射線治療計画支援ソフトウェアFRT 931型
- 承認番号
30200BZX00392000