美しく鮮やかな色調、滑らかな階調表現、精細な線画再現。
オフセット印刷を凌駕する、この革新的な高画質が、印刷に新たな付加価値をもたらします。
描画部には、さらに進化した超高密度・高精度プリントヘッドを搭載。1200×1200dpiの高解像度、インク吐出量をきめ細かく制御する『VersaDrop技術』、つねに最適な吐出状態を維持する独自のヘッド内インク循環技術『RediJet技術』などを継承しながら、描画精度・描画速度・吐出安定性を一段と高め、より高精細な画像再現を実現しています。
描画直前に、新開発のプレコンディショナーを塗布することで、インク滴同士が混ざり合うことによる「滲み」を防止。用紙上の狙った位置に独立したドットを形成でき、紙質に左右されず、多様な印刷用紙で鮮明な画像再現が可能です。
インクには、独自開発の水性顔料インク『VIVIDIA』を採用。発色性に優れ、広い色域を持つため、オフセットのプロセス4色では再現できない鮮やかな色彩表現が可能です。また、用紙の風合いを活かした、水性インクならではの自然な仕上がりが得られます。
搬送方式には、オフセット枚葉機で実績のある「圧胴式グリッパー用紙搬送システム」を採用し、安定した用紙搬送と優れた見当精度を実現。刷り出しから刷了まで、最高の印刷品質が維持できます。万が一、用紙に浮きが生じた場合でも、独自の「即時ヘッド退避システム」により、ヘッドを保護しつつ機械停止時間を最小限に抑えます。
一段と進化したプリントヘッドと新乾燥機構の相乗効果で「毎時3,600枚」の世界最速*1 の出力スピードを実現。抜群の瞬発力で短納期ニーズに応えます。
吸着コンベアに用紙を密着させ、直接熱を与える「接触乾燥方式」の採用により、乾燥効率が格段に向上。大幅な高速化に寄与するとともに、乾燥装置の全長短縮、省電力化も実現しています。
Jet Press 750Sに搭載の最新プリントヘッドは、駆動周波数の向上、駆動波形の改良によって、さらに高速なジェッティングを実現。インク滴をより短い間隔で、より速く吐出できるため、描画のスピードだけでなく、位置精度も向上しています。
用紙の先刷り面に付加したバーコードを、後刷り面の印刷時にフィーダー部のバーコードリーダーで読み取り、先刷り面に合致したデータを瞬時に読み出して出力する、効率的かつ高精度な両面バリアブル印刷が可能。デジタル印刷の武器である「One to One の提案力」を、最大限に活かせます。
一台で多種多様なジョブに対応できるJet Press 750S の柔軟性は、小ロット・多品種時代の強力な武器になります。
Jet Press 750Sでは、用紙送り方向の印字エリアを、従来の514ミリから567mmへと拡大。これにより、B5判やレターサイズの6面付けが可能に。通し枚数の削減、面付け工数の削減などにより、生産効率が大きく向上します。
用紙サイズは、最大750×585mm、厚さ0.07mmから0.6mmまで対応。この優れた用紙対応力によって、薄紙を使ったパンフレットから厚紙のアルバムやパッケージに至るまで、多種多様な印刷物でJet Press品質を活かすことができます。
Jet Press 750S は、(社)日本印刷産業連合会の「グリーンプリンティング(GP)資機材認定制度」において、最高ランクである「スリースター」の認定を取得。また、インクとプレコンディショナーは、印刷インキ工業連合会が制定した「印刷インキに関する自主規制(NL規制)」に準拠しています。
ダウンタイムを最小限に抑える先進機構により、つねに最高のパフォーマンスを発揮。
次世代の生産機として、印刷ビジネスの拡大をサポートします。
シングルパスインクジェット方式特有のスジを高精度に検知する描画品質検査機能を搭載。これまでの専用チャート(検知バー)による不良検知に加え、画像部を全面スキャンする新方式を採用しました。これにより、平網の品質確保がシビアに求められるパッケージ印刷はもとより、一般商業印刷においても、万一の不良品の混入を防止でき、出力後の検品・仕分け作業の工数削減が図れます。
タブレット端末を使用した遠隔操作に対応。立ち上げ時の主要部位準備状況の確認や、両面印刷の状態確認、再印刷の登録などが行なえ、より効率的な運用が可能です。
描画品質検査機能には、AI 技術の一つとして研究が進む機械学習のアルゴリズムを採用。スジ信号の物理特性と人の官能評価値の関係を適切に学習させることで、さまざまな条件下(背景色、スジの形状など)において、人の感覚に近いスジの認識を可能にしました。これにより、従来不可能であった、吐出曲がりなどによる白スジ現象、1200dpiインクジェットの微細な描画不良まで高精度に検知することができます。