2020年にキャリア採用で入社したのですが、そこまでの経緯はやや変則的かもしれません。出身は兵庫県で、大学は九州。情報工学系の学部でソフトウェア関連の勉強をしました。卒業後は福岡にある家電メーカー系列のソフトウェア会社で、家電に組み込むソフトの開発に8年間携わりました。産休を経ていったん復職しましたが、仕事と子育ての両立が難しく、夫が神奈川県にUターンするのを機に退職。一緒に夫の故郷である西湘エリアに転居してきたのが、13年ほど前のことです。その後しばらくは子育てに専念していましたが、6年ほど前に派遣社員として仕事を探す中で紹介された当社で働き始め、2020年には正社員になりました。
現在の仕事は、富士フイルムのバイオ系研究所の実験および管理系業務をDX(デジタル・トランスフォーメーション)で効率化する活動です。研究所の担当者と連携し、ITによる自動化などで何ができるかを提案したりしています。製品として目に見える形になる仕事ではありませんが、「支援のおかげで効率化が実現しました」といった声を聞くと、うれしくなってやりがいを感じます。
住まいは南足柄市内の集合住宅で、車で5分ほどかけて通勤しています。夫は横浜に勤務。子どもは、中1・小5・小3の3人です。もともと子どもの保育園のママ友に富士フイルムグループで働いている人が多く、「子育てがしやすい環境の会社」と耳にしていたので、「ここなら仕事と子育てが両立できるだろう」と安心して働き始めることができました。
実際に入ってみても、子育てしながら働くことに対して周囲の理解がある会社だなと感じました。生活圏内に会社があるため、子どもの急な発熱や学校からの急な呼び出しなどがあっても、時間休を活用しながら対応しています。子どもが夏休みで1日家にいるときには、お昼休みの時間内に、昼食をあたために帰宅し、その後仕事に戻ったりすることもできるなど、子育てしながら働きやすい環境だと思っています。
子どもたちにとっても、私の会社が近くにあり、ファミリーデー(従業員の家族を招いて行うイベント)で実際に職場を見たりもしているので、「お母さんはあそこで働いているんだ」と安心できる環境です。放課後には隣近所の友達と集まって公園で遊んだりして、自由にのびのびと育ってくれています。
私は福岡が長かったので、関東のお醤油の味にはなかなか慣れませんが(笑)、西湘エリアの環境には当初から違和感はなく、もうこちらの生活にはすっかりなじみました。
この地域の魅力は、まず何といっても自然が豊かなこと。空気がきれいで、夜にはたくさんの星が見えます。子どもの学校は山に囲まれており、校庭にクワガタムシやカブトムシがいたりします。休日には家族でよく散歩に出かけますが、歩道が整備されていてウォーキングに最適な環境です。歩いていると、春は桜、梅雨の時期はあじさい、秋にはコスモスなど、季節を感じる植物があちこちに植わっていて、目を楽しませてくれます。
その一方で、家族で出かけるにも便利なエリアです。箱根は車で片道30分、日帰り可能。コンサートなどのイベントがあれば東京や横浜にもすぐ出られますし、東名高速をとおれば静岡の御殿場、山梨の山中湖や富士急ハイランドなどにも近く、子どもを連れてよく遊びに行きます。帰路、東京方面が渋滞する前に高速を降りて、スムーズに帰宅できるのもうれしいですね。
当社には時短や在宅勤務など私生活のペースに合わせて働ける精度が整っていて、これから入社してくる若い方々にとっても働きやすいと思います。家庭を持った場合も、このあたりは各地から引っ越してきた人が多いので、地域から孤立する心配もありませんし、ここ数年で保育園も増えるなど子育ての環境も整っています。実際、今の職場は平均年齢が若く、自由で風とおしもよいので、これからもその雰囲気を受け継いでくれる若い人が増えてくれるといいなと願っています。