大学は工学部の精密工学専攻で、学んだことを生かしたいという思いもあって、富士フイルムを志望しました。1990年、入社してすぐに宮台開発センターに勤務となり、以来長く機器開発に従事。写真画質プリンターやインクジェット印刷機などの研究・開発に携わり、ものづくりの楽しさを味わいました。2014年に現在の富士フイルムビジネスエキスパートに移籍、現在はR&Dサービス本部の副本部長として戦略立案などを担当しています。
出身は大阪です。富士フイルムは関西に研究開発拠点がありませんでしたが、関東勤務になることは気にしていませんでした。ただ、初めて西湘エリアに来たときは、とてものんびりしていて、生まれ育った大阪の街との環境の違いに驚きましたね。でも、しばらくしたらここの暮らしにも慣れ、今はこの地域に住んでよかったと思っています。
自宅は小田原の少し東にあり、車で30~40分かけてここ(開成)に通っています。二世帯住宅で、今は子どもも独立して、私と妻、母の3人暮らしです。
現在のいちばんの趣味は山登りです。以前はランニングをやっていてフルマラソンを走ったりしていたのですが、そのトレーニングとして10年ほど前から山登りを始めたら、そちらにすっかりはまってしまいました。
丹沢や箱根の山々にはよく登ります。家から登山口まで車で30~40分ほどなので、朝の天候の様子を見て昼から出発し、頂上から夕日を眺めたりと、気軽に出かけています。富士山が好きでここ10年ほどはほぼ毎年登っていますが、それよりもやはり、近場の金時山や塔ノ岳などが気に入っています。ファミリーでも安心して登れるし、温泉もある。しかも、手軽な割に山頂からの景色が素晴らしい。どちらもこれまで15回くらい行っているのではないでしょうか。
妻は最初、山には全く関心がありませんでしたが、花が大好きなので、私が山で見た花の話などを聞かせるうちに興味を持ってくれて、今では2人で花のある山を中心に登っています。おかげで、一緒に各地へ山登りを兼ねた旅行にも行くようになり、写真も撮るようになりました。私は風景写真、妻は花の写真です。
こうした趣味に出会えたのも、山や自然が身近にあるこのエリアに住んでいるからこそだと思っています。車で通勤する途中も、毎日富士山を見て季節の移り変わりなどを確認するのが楽しみですね。
妻ももともと大阪出身ですが、今ではここが気に入っていて、関西に戻りたいという気持ちもないようです。大阪から友達が遊びに来ると、よく箱根に連れて行っています。何度行っても新しい発見があって、奥が深い。また、小田原や大磯など漁港も近く、新鮮な魚が食べられるおいしい店がたくさんあります。大阪とは比べ物になりません(笑)。
子どもは独立して神奈川県の東側に住んでいますが、「便利だけれど住みにくい。やっぱり自然が豊かで静かな地元がいい」と言っています。母は、今は車を運転しなくなって少し不便もしていますが、かつて新興住宅地だったこともあって近所に同世代の住民が多く、シニア向けサークルなどで人づきあいを楽しんでいるようです。そうしたコミュニティーも都会にはあまりないものですね。
このあたりに住んで、身近な自然を相手にする趣味を見つけられれば、平日は仕事を頑張り、週末には自然を大いに楽しんでリフレッシュすることができます。海も山も満喫できるポテンシャルは、関東でも一番ではないでしょうか。私はもうここを離れる気にはなれません。これから当社に入る人たちにも、ぜひ西湘エリアの素晴らしさを知ってもらいたいですね。