富士フイルムシステムサービス
介護福祉士養成校向け「介護実習支援システム」を提供開始

学生・教員・実習先指導者の3者間における円滑なコミュニケーションを支援

民間企業関連

富士フイルムシステムサービス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社:井上 あまね)は、介護福祉士養成校における現場実習の際に、学生・教員・実習先指導者の3者間における円滑なコミュニケーションを支援する「介護実習支援システム」を、本年6月1日から提供開始します。

介護福祉士の養成校では、実践力習得のために、介護施設など現場での実習を行います。現場実習では、学生が日々の学習内容を紙の実習日誌に記録し、教員および実習先指導者がその日誌に指導や助言を記入するというアナログな形式での運用が一般的です。そのため教員や実習先指導者が実習関連の情報を一覧化しにくく、必要な情報をスムーズに参照できない、また教員が実習中の学生の学習状況をリアルタイムに把握することが難しく、必要な指導・フォローアップをタイムリーに提供できないといった課題があります。

「介護実習支援システム」は、学生による実習記録から、教員・実習先指導者による実習状況確認・助言・評価など一連の実習プロセスをウェブ上で完結するシステムです。本システムの活用により、実習関連の情報をシステム上で一元管理することが可能となり、必要な実習関連情報を必要な時に速やかに参照できる環境を実現します。また、教員や実習先指導者が現場実習中の学生の学習状況をリアルタイムに把握し、タイムリーな指導・助言を行えるため、学生のモチベーション維持・向上に寄与します。加えて、感染症拡大の影響などで現場実習を行えない場合、教員や実習先指導者が現場実習の代わりとなる課題の提供やフィードバックをシステム上で行うことができるため、学習機会の減少を抑制します。さらに、全国の介護福祉士養成校で学ぶ学生の約3割を占める外国人留学生にとって大きな負担となっている、実習日誌の「手書き」が不要となるため、より効率的な実習を実現します。

富士フイルムシステムサービスは、これまでに薬剤師養成校や理学療法士および作業療法士、看護師、社会福祉士など各養成校向けに同様のシステムを提供しています。薬剤師養成校向けの「実務実習指導・管理システム」は全国の薬科大学・薬学部の約9割※1で導入されており、毎年約10,000 人の薬学生に利用されています。富士フイルムシステムサービスが提供する実習支援システムは、実習を行う他領域の養成校でも利用可能な汎用性を有しており、今回提供開始する「介護実習支援システム」はこれまでの知見やノウハウを活かして開発しました。

高齢化社会において、介護福祉士をはじめとする福祉系の人材やコメディカル※2領域人材の重要性が高まっている中、富士フイルムシステムサービスは実習を支援するシステムの提供を通じた学生の実践力向上により、社会課題解決への貢献を目指します。

  • ※1全国の薬科大・薬学部(75 大学)のうち66 大学に利用いただき、シェアは88%(2022 年6 月末時点)
  • ※2医師以外の、医療に携わる医療専門職種の総称

サービス概要

実習

システムイメージ

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本件に関するお問い合わせ先

富士フイルムシステムサービス株式会社

経営統括本部 経営企画部 総合計画グループ

TEL:03-3291-2600