用紙の削減実施枚数や削減可能枚数は、どのように計算しているのですか?
コンテンツID(0074)
回答
削減実施枚数と削減可能枚数を計算する基本的な考え方について、2つの例で説明します。
- ここで説明する計算方法は、Log Managementの[集計/分析レポートの作成]ページから使用する集計と、Job Log Analyzerの両方で使用されます。
例1:2枚の用紙の3つの面に4アップで印刷されている原稿を、1部印刷した場合
削減実施枚数と削減可能枚数の算出のためには、ジョブの原稿枚数の情報が必要ですが、ジョブログには原稿枚数の情報がありません。そのため、面数とNアップ数から仮の原稿枚数を計算します。
この例の場合、4アップで3つの面にプリントされているので、原稿枚数は9、10、11、または12枚のどれかになります。
仮の原稿枚数は、可能性のある最小枚数と最大枚数の平均で求めます。
仮の原稿枚数 =(最小枚数+最大枚数) ÷ 2
=(9 + 12) ÷ 2
=10.5
仮の原稿枚数を「1アップで片面印刷した場合に必要な枚数」として、削減実施枚数を計算します。
- 上記は、「1アップで片面印刷した場合に必要な枚数」を計算する方法の概要です。
計算についてのより詳しい説明は、『管理者ガイド Log Management編』の「削減実施枚数の計算について詳しく知りたい」を参照してください。
削減実施枚数
削減実施枚数は、次の式で計算します。
削減実施枚数 =1アップで片面印刷した場合に必要な枚数 -プリントした用紙の枚数
=10.5 - 2
=8.5
したがって、削減実施枚数は8.5枚
「1アップで片面印刷した場合に必要な枚数」を算出する計算式の概要は上記のとおりです。より詳細な計算式については、『管理者ガイド Log Management編』の「削減実施枚数の計算について詳しく知りたい」を参照してください。
また、上記は、削減算出パラメーターを[Nアップ/両面]にした場合の例です。削減算出パラメーターについてと、[Nアップ]または[両面]の場合の計算についても、『管理者ガイド Log Management編』の「削減可能枚数の計算について詳しく知りたい」を参照してください。
削減可能枚数
削減可能枚数は、次のどれかの式で計算します。
- プリントした用紙の枚数- 2アップで両面印刷した場合に必要な枚数
- プリントした用紙の枚数- 2アップで片面印刷した場合に必要な枚数
- プリントした用紙の枚数-両面印刷した場合に必要な枚数
例1では4アップで両面印刷をしており、上記のどの場合でも削減できる枚数はなく、削減可能枚数は0枚です。
上記のうちどの式で計算するかは、「削減算出パラメーター」という設定で決まります。
- 削減算出パラメーター⇒『管理者ガイド Log Management編』の「削減実施枚数の計算について詳しく知りたい」
- 『管理者ガイド Log Management編』の「削減可能枚数の計算について詳しく知りたい」
例2:2枚の用紙の片面に2アップで印刷されている原稿を、1部印刷した場合
例1と同様にして、仮の原稿枚数を計算します。
2アップで2つの面にプリントされているので、原稿枚数は3または4のどちらかになります。
仮の原稿枚数は、可能性のある最小枚数と最大枚数の平均で求めます。
仮の原稿枚数 =(最小枚数+最大枚数) ÷ 2
=(3 + 4) ÷ 2
=3.5
削減実施枚数
仮の原稿枚数を「1アップで片面印刷した場合に必要な枚数」として、次の計算式で削減実施枚数を計算します。
削減実施枚数 =1アップで片面印刷した場合に必要な枚数 -プリントした用紙の枚数
=3.5 - 2
=1.5
したがって、削減実施枚数は1.5枚
削減可能枚数
削減可能枚数は、次のどれかの式で計算します。
- プリントした用紙の枚数-2アップで両面印刷した場合に必要な枚数
- プリントした用紙の枚数-2アップで片面印刷した場合に必要な枚数
- プリントした用紙の枚数-両面印刷した場合に必要な枚数
ここでは2アップで両面印刷した場合の削減可能枚数を例にします。
実際にプリントした用紙は2枚です。もとのジョブでは2アップで片面にプリントしているので、2アップで両面にプリントしていれば、使用した用紙は1枚だったはずです。
削減可能枚数 = プリントした用紙の枚数-2アップで両面印刷した場合に必要な枚数
=2 - 1
=1
したがって、削減可能枚数は1枚
- 計算式で算出される値は実数です。ただし、Job Log Analyzerの集計レポートはExcelのセル書式のデフォルトを使用しているため、レポート上には小数点以下を四捨五入した整数の値が表示されます。算出した値を実数で確認する場合は、Excelのセル書式を、小数点以下の桁数を表示する設定に変更してください。