インラインセンサーキャリブレーション
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概要
インラインセンサーキャリブレーションは、以下の手順で実施します。
① スキャン調整
スキャン調整を実施すると、インラインセンサーキャリブレーションでキャリブレーションチャートを読み取るときに、より正確なデータを取得できます。
デフォルトで用意されているターゲットファイルを使用する場合、インラインセンサーの読み取り特性の補正、および用紙特性を正しく把握するため、用紙種類に合わせて実施します。
新規に作成したターゲットファイルと同じ用紙を使用する場合、作成したターゲットファイルにインラインセンサーの読み取り特性の補正、および用紙特性が含まれているため、スキャン調整をする必要はありません。
スキャン調整ファイルの新規作成
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ショートカットエリアから[カラーリソース]→[キャリブレーション]→[スキャン調整]を選択します。
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(新規)をクリックします。
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各項目を設定し、[次へ]をクリックします。
- 読み取り装置
使用する読み取り装置を選択します。- i1Pro 2(M0測色)
- i1Pro 2(M2測色)
- i1IO 2
補足- デフォルトで用意されているターゲットファイルには、M2測色を選択してください。
- i1_Readerが起動しているときは、測色器キャリブレーションができません。測色器キャリブレーションをするときは、i1_Readerを一度、終了してください。
- キャリブレーション方法
キャリブレーション方法を選択します。 - キャリブレーションターゲット
このキャリブレーションで最終目的とするキャリブレーションターゲットを選択します。
[選択]をクリックして、キャリブレーションターゲットファイルを選択します。
デフォルトでは、紙質によって2種類のキャリブレーションターゲットを用意しています。
読み取り装置、キャリブレーション方法の設定にかかわらず、選択できます。- コート紙(M2)、SilkCoated 140(M2)
コート紙用のキャリブレーションターゲットです。 - 非コート紙(M2)、Colotech 90(M2)
非コート紙用のキャリブレーションターゲットです。
補足単色で作成されたターゲットファイルを選択したときは、単色キャリブレーションファイルだけを作成できます。- [非コート紙(M2)]はJ紙で82g/㎡を、[コート紙(M2)]はOSコート紙Wで127g/㎡を想定しています。
- 独自のキャリブレーションターゲットを作成して登録している場合は、それらのキャリブレーションターゲットを選択できます。
キャリブレーションターゲットの設定方法については、『GX Print Serverユーザーズガイド - カラー調整編』の「3.3 キャリブレーションターゲットファイルの設定」を参照してください。
- コート紙(M2)、SilkCoated 140(M2)
- 原稿タイプ
スクリーン線数を選択します。 - 用紙トレイ
スキャン調整チャートをプリントする用紙トレイを選択します。選択する用紙トレイには、キャリブレーション対象用紙をセットしてください。
非コート紙、コート紙、キャストコート紙、マットコート紙以外の用紙種類は使用できません。
- 読み取り装置
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スキャン調整チャートをプリントする場合は、[出力枚数]と[排出先]を選択し、[プリント]をクリックします。
スキャン調整チャートがスキャンされ、スキャン調整ファイルが作成されます。
補足- 最後にプリントされたスキャン調整チャートの各パッチに、汚れや色むらがないことを確認してください。汚れなどがあった場合は、再度出力してください。
- プリントする部数は、プリントを安定させるためにデフォルトの部数以上をお勧めします。
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[次へ]をクリックします。
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キャリブレーションの測色方法を選択します。
補足読み取り装置でi1IO 2を選択した場合は、[測色ファイルを使用する]だけが選択できます。
[測色ファイルを使用する]を選択したときは、[参照]をクリックして、あらかじめ保存した測色ファイルを選択します。
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[スタート]をクリックします。
[i1_Readerを使って測色する]を選択したときは、i1_Readerが起動します。
補足A4サイズより大きな用紙でスキャン調整チャートをプリントすると、そのままでは測定用バックアップボードとチャート測定用ルーラーを使った測色ができません。測色用バックアップボードに入る大きさに、スキャン調整チャートを切り取ってから測色してください。
参照測色方法については、「i1_Readerによる測色」を参照してください。
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必要に応じて[スキャン調整ファイル名]、および[コメント]を入力し、[保存]をクリックします。
補足[スキャン調整ファイル名]には48バイト、[コメント]には80文字まで入力できます。
② キャリブレーションファイルの新規作成
用紙トレイ、またはプリントに適用するキャリブレーションファイルを作成します。
作成したキャリブレーションファイルは、プリント時にジョブプロパティで選択できます。
- キャリブレーションチャートをプリントするため、用紙トレイにA4サイズ以上の用紙をあらかじめセットしておいてください。
また、インラインセンサーキャリブレーションでは、A4たて置き以上のよこサイズの用紙をあらかじめセットしておいてください。 - 登録可能なキャリブレーションファイルの数は、最大255個です。
ジョブプロパティでの選択方法は、『GX Print Serverユーザーズガイド - ジョブプロパティ編』の「8.1 基本」を参照してください。
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ショートカットエリアから[カラーリソース]→[キャリブレーション]を選択します。
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(新規)をクリックします。
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[インラインセンサー]をクリックします。
補足リンクメニューの[設定]→[システム設定]→[キャリブレーション設定]→[測色装置の選択設定]で、[通常使用する測色装置を登録する]にチェックが付いているときは、読み取り装置の選択はできず、[測色装置の選択設定]で設定されている装置でキャリブレーションされます。
[キャリブレーション設定]については、『GX Print Serverユーザーズガイド - サーバー設定編』の「4.7 キャリブレーション設定」を参照してください。
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各項目を設定し、[次へ]をクリックします。
- 原稿タイプ
スクリーン線数を選択します。 - キャリブレーション方法
キャリブレーション方法を選択します。 - キャリブレーションターゲット
このキャリブレーションで最終目的とするキャリブレーションターゲットを選択します。
[選択]をクリックして、キャリブレーションターゲットファイルを選択します。
デフォルトでは、紙質によって2種類のキャリブレーションターゲットを用意しています。 読み取り装置、キャリブレーション方法の設定にかかわらず、選択できます。- コート紙(M2)、SilkCoated 140(M2)
コート紙用のキャリブレーションターゲットです。 - 非コート紙(M2)、Colotech 90(M2)
非コート紙用のキャリブレーションターゲットです。
補足単色で作成されたターゲットファイルを選択した場合、単色キャリブレーションファイルを作成できます。- [非コート紙(M2)]はJ紙で82g/㎡を、[コート紙(M2)]はOSコート紙Wで127g/㎡を想定しています。
- 独自のキャリブレーションターゲットを作成して登録している場合は、それらのキャリブレーションターゲットを選択できます。
キャリブレーションターゲットの設定方法については、『GX Print Serverユーザーズガイド - カラー調整編』の「3.3 キャリブレーションターゲットファイルの設定」を参照してください。
- コート紙(M2)、SilkCoated 140(M2)
- 用紙トレイ
キャリブレーションチャートをプリントする用紙トレイを選択します。選択する用紙トレイには、キャリブレーション対象用紙をセットしてください。
非コート紙、コート紙、キャストコート紙、マットコート紙以外の用紙種類は使用できません。
- 原稿タイプ
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[スキャン調整ファイル]を選択します。
[ファイルを選択]を選択したときは、[選択]をクリックして表示されるダイアログボックスで、使用するスキャン調整ファイルを選択します。
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[出力枚数]を選択し、[プリント]をクリックします。
補足- プリントする部数は、プリントを安定させるためにデフォルトの部数以上をお勧めします。
- 最後にプリントされたキャリブレーションチャートの各パッチに、汚れや色むらがないことを確認してください。汚れなどがあった場合は、再度プリントしてください。
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キャリブレーションチャートのプリント完了のメッセージが表示されたら、[OK]をクリックします。
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[結果表示]ダイアログボックスに表示された結果に問題がないときは、[保存と割り当て]をクリックします。
- 単色キャリブレーション
- 3Dキャリブレーション
[平均色差]、または[全域平均色差]の値、および[濃度]の青い線の形状を確認します。
グラフをダブルクリックすると、グラフ部分が拡大表示されます。- 繰り返し処理
キャリブレーションが繰り返されます。
作成したキャリブレーションファイルをプリントに適用して確認する場合、またはより正確なキャリブレーションファイルを作成するときに使用します。補足補足青い線が大きく波打ちしたり、最大点(右端)が赤い線の最大点を大きく下回ったりする場合、[平均色差]、または[全域平均色差]の値が大きい場合には、繰り返し処理を行ってください。
- 表示結果の保存と割り当て
繰り返し処理後の結果表示画面に表示されます。
結果表示画面で確認した精度のキャリブレーションファイルが保存されます。 - 保存と割り当て
キャリブレーションが初回の場合は、繰り返し処理をせずにキャリブレーション結果が保存されます。
繰り返し後に作成されたキャリブレーション精度を結果表示画面で確認せずに保存します。
- 繰り返し処理
- 単色キャリブレーション
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必要に応じて、[キャリブレーションファイル名]、および[コメント]を入力し、[保存]をクリックします。
補足- [キャリブレーションファイル名]には48バイト、[コメント]には80文字まで入力できます。
- キャリブレーションファイルを作成しただけではプリントに反映されません。プリントにキャリブレーションを反映させるには、用紙トレイにキャリブレーションファイルを割り当てる必要があります。
- [選択されている用紙トレイ/ストックに割り当てる]にチェックが付いていると、ファイルの保存と同時にファイルの割り当てができます。
チェックを外したときは、あとから割り当てることもできます。割り当て方法については、『GX Print Serverユーザーズガイド - カラー調整編』の「3.2 キャリブレーションファイルの設定」を参照してください。