期待通りのプリント結果や表示を得るには

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概要

GX Print Serverは、以前のPrint Server(PX Print Server)とジョブプロパティ(PX Print Serverでは「プリントオプション」)の機能やデフォルトの設定が異なる項目があるため、ジョブプロパティを変えずにプリントした場合、PX Print Serverとプリント結果が違うことがあります。

 

対処方法

 

やりたいこと 手順 補足
手差しトレイの用紙情報(用紙サイズ、種類、坪量)を設定するには プリンター操作画面で設定されている手差しトレイの用紙情報に基づいてプリントされます。
以前のPrint Server(PX Print Server)では、手差しトレイの用紙を使用してプリントするときは、プリントオプションで設定した用紙と一致する用紙を手差しトレイにセットする必要がありましたが、GX Print Serverでは、設定の必要ありません。
[用紙]>[用紙トレイの自動選択]で設定されている項目の設定が一致する用紙トレイから給紙されます。
  • 項目の設定が一致する用紙トレイが手差しトレイだけの場合、手差しトレイからプリントされます。
  • 手差しトレイ以外に項目の設定が一致する用紙トレイがある場合、手差しトレイ以外からプリントされ、その用紙トレイの用紙が切れても、手差しトレイには自動で切り替わりません。
PX Print Serverで表示されているのと同じ帳合でプリントされるように、ページ範囲の指定をするには [設定]>[原稿ページ範囲]で、開始ページを入力してください。
[原稿ページ範囲]では、プリントする論理ページ(「原稿ページ」と表示される、面付けジョブを構成する個々のページ)の範囲を選択します。
設定されている帳合は無視されて、プリントされます。
例)両面プリントで、「2,3,6」を入力すると、
  • - 1枚目…おもて面に2P、うら面に3P
  • - 2枚目…おもて面に6P、うら面白紙
[出力ページ範囲]は、GX Print Serverの新しい機能で、ファイルに設定されている帳合を守ったまま、プリントされます。
[出力ページ範囲]では、プリントする物理ページ(「出力ページ」と表示される、面付けジョブの面付け後のページ)の範囲を選択します。
設定されている帳合を守ったまま、プリントされます。
例)2面付けの両面プリント(4Pが1枚のジョブ)で、「2,3,6」を入力すると、
  • - 1枚目…おもて面白紙、うら面に3、4P
  • - 2枚目…おもて面に5、6P、うら面白紙
  • - 3枚目…おもて面白紙、うら面に11、12P
特色のオーバープリントを、PX Print Serverと同じようにするには [画質]>[コンポジットオーバープリントを有効にする]にチェックが付いていることを確認し、[カラー]>[特色]>[特色補正を行う]にチェックを付けてください。 以前のPrint Server(PX Print Server)では、[コンポジットオーバープリント]でオーバープリントさせるカラーモード([プロセス]、または[プロセス+特色])を選択しますが、GX Print Serverでは、[コンポジットオーバープリントを有効にする]にチェックしただけでは、特色はオーバープリントされません。
また、GX Print Serverでは、[コンポジットオーバープリントを有効にする]のデフォルトがオンに変わりました。
Adobe Illustratorで、特色のオーバープリント部分が(PX Print Serverと同じように)統合されてCMYKでプリントするには [カラー]>[特色]>[特色補正を行う]のチェックを外してください。

[特色補正を行う]にチェックが付いているときは、Illustratorの[印刷設定]ダイアログボックスで、 [詳細設定]>[オーバープリントおよび透明の分割・統合オプション]>[オーバープリント]の[シミュレート]と [保持]のプリント結果は同じ(オーバープリント部分は統合されず、特色のまま)になります。
以前のPrint Server(PX Print Server)では、オーバープリント部分とオーバープリント以外の部分で特色に色差が出る(オーバープリント部分だけをCMYKに置き換える)というIllustratorの特性を、そのまま受け入れていましたが、GX Print Serverでは、色差が出ないよう、特色のままプリントされます。

[特色補正を行う]のチェックを外すと、すべてのオブジェクト色がCMYKに置き換わるため、色差は出なくなります。
また、Illustratorの[印刷設定]ダイアログボックスで、[色分解]>[すべての特色をプロセスカラーに変換] にチェックを付けても、色差は出なくなります。
インポーザー/ シーケンサーなどで、PDFファイルのサムネール画像を表示させるには PDFのセキュリティを解除し、[内容のコピー:許可]に変更してください。 PDFファイルのセキュリティが、[内容のコピー:許可しない]に設定されていると、サムネール表示されません。
任意のデバイスリンクプロファイルを割り当てたら、RIP時間が遅くなった(プロファイルを割り当てていないときと同じRIP時間にするには) デバイスリンクプロファイルの[設定2]タブ>[出力プロファイル精度]で、[標準モード9×9×9×9]を選択してください。 高精度なシミュレーションを行わない場合、[高精細モード17×17×17×17]を選択する必要はありません。
WindowsクライアントからPDFプリンタードライバーを使用して、Acrobat 11と10以前(または、InDesign CC 2014とCC以前/Illustrator CC 2017とCC 2015以前)で同じ再現性にしたい 同じAcrobat(または、InDesign/Illustrator)のバージョンでプリントする、またはPSプリンタードライバーを使用してプリントしてください。 Acrobat 10(または、InDesign CC/Illustrator CC 2015)以前は、PDFのパススルー方式に対応してないため、PDFプリンタードライバーを使用すると、Acrobat 11(または、InDesign CC 2014/Illustrator CC 2017)以降とは、再現性が異なります。
[出力方法]>[その他の設定(出力方法)]>[RIP完了後、印刷を開始する]を使用したい ジョブプロパティの[設定]>[処理オプション]>[連続プリントを優先する]にチェックを付けます。 [連続プリントを優先する]にチェックを付けると、すべてのラスターデータを生成したあとに、プリントが開始されます。プリント開始の速さよりも、間欠なしでプリントすることが優先されます。
RGBグレーの罫線を白黒プリントするには ジョブプロパティの[画質]>[RGBグレーをKに置換する]>[ラスターおよびシェーディングにも適用する]にチェックを付けてください。 [RGBグレーをKに置換する]にチェックが付いているときは、RGBでカラー定義されているアプリケーション(Wordなど)のデータは、RGBグレーがK単色のグレーに置き換えてプリントされます。
ただし、[ラスターおよびシェーディングにも適用する]のチェックが外れていると、画像オブジェクト(罫線を含む)のRGBグレーに対しては、置き換えが有効にならないため、カラープリントされます。
透明効果や特色を使用したジョブでの色の段差や特色の透けをなくすには ジョブプロパティの[カラー]>[CMYK]>[オーバープリント部分の画質を優先する]のチェックを外してください。 [オーバープリント部分の画質を優先する]を無効にすること、透過処理の前にCMYKへの変換処理が行われることで、色の段差や特色の透けが解消されます。