用紙の注意事項
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使用できない用紙
故障の原因となるので、次の用紙は使用しないでください。
- 定着時の熱で変質するインクが使用されている用紙
- インクジェット用紙
- 名刺サイズの用紙
- 折り目やしわが入った用紙
- 湿気を含んだ用紙、湿気で波打った用紙
- 12 mm以上カールした用紙
- 感熱紙、熱転写紙
- 窓付封筒
その他にも、使用できない用紙があります。詳しくは、弊社の営業担当者、またはカストマーコンタクトセンターにお問い合わせください。
エアアシスト
大容量トレイに装着されています。厚紙やコート紙などを円滑に給紙するために、空気を送り出して、用紙を分離する機能です。 厚紙、および普通紙以外の用紙のときに有効になります。
注記
220 g/㎡以下の普通紙以外の用紙でも、たて:181.9 mm 以下の用紙は、エアアシストが有効になりません。そのため、紙づまりや重送(同時に複数枚の用紙が搬送)されることがあるので、よくさばいてからセットしてください。
用紙の保管
用紙は外気の水分の影響を受けやすく、また衝撃によって変形しやすいため、次のことに注意してください。
- 用紙は、湿気の少ない場所に保管してください。用紙が湿気を含むと、紙づまりや画質不良の原因となります。
- 低温環境で保管された用紙を使用した場合、定着不良が発生することがあります。用紙は、16℃以上の環境での保管を推奨します。
- 高温高湿の環境で保管されていたコート紙は、ミスフィードや重送を起こす可能性があります。
- 開封後、用紙の残りは包装紙に包んで保管してください。
- 用紙は、折れ曲がりを防ぐために、立てかけずに水平に保管してください。
- 直射日光を避けて保管してください。
用紙の取り扱い
- バラバラになった用紙を寄せ集めて使用しないでください。
- 折り目やしわが入った用紙は使用しないでください。
- サイズや種類の異なる用紙を重ねてセットしないでください。
- OHPフィルム、フィルム、およびコート紙は、紙づまりや重送(同時に複数枚の用紙が搬送)されることがあるので、よくさばいてからセットしてください。大容量トレイを使用する場合は、エアアシスト調整をしてください。
注記
- 湿度の高い場所で用紙トレイに用紙を長時間放置すると、用紙が湿った状態になります。湿った用紙を走行すると、紙づまりや画質不良の原因となることがあります。湿った用紙はそのまま使用せずに取り除き、新しい用紙をセットして使用することを推奨します。
- 湿気を含んだ紙、開封して放置されていた紙、カール(反り)が著しい紙などは使用しないでください。
用紙の紙粉などの清掃
用紙の端面には用紙断裁時の紙粉、コート材などが残っていることがあります。用紙を用紙トレイにセットする前に、掃除機、または乾いた布で、用紙の端面の紙粉やコート材などを取り除きます。
特殊メディアを使用するときの注意事項
- 黒紙/色紙、透明フィルム、蒸着紙(メタリック)などの特殊メディアでは、用紙銘柄によって、プリント結果が異なります。そのため、使用する用紙で、ストックを適切に設定し、確認プリントで画質を確認してください。
- 画質不良が発生したときも、ストックライブラリーの設定で、画質不良が解消することもあります。
- 弊社で検証済みの特殊メディア、ストックの設定値については、弊社の営業担当者、またはカストマーコンタクトセンターにお問い合わせください。
ホワイトトナー使用時の注意事項
- プリント前に、[ホワイトトナー濃度補正]を行ってください。
- 白+CMYKのデータでは、トナーの飛び散りやレジずれが目立つことがあります。この場合、元データのホワイトとCMYKの重なりを解消してください。
- 白を先刷り(下塗り)して、その上にCMYKをプリントする場合、白紙にプリントしたときに比べて色域が狭くなります。
- 厚い黒紙/ 色紙や透明フィルムにプリントをしたとき、用紙前端部分(黒紙/ 色紙:12 mm、透明フィルム:15 mm)の範囲に、トナーの飛び散りが発生することがあります。
- 厚紙にプリントをしたとき、用紙後端部分(10 mm)の範囲で、トナー濃度が低下することがあります。
- 厚紙にプリントをしたとき、画像乱れが発生することがあります。この場合、[転写出力調整]を行ってく
ださい。
黒紙/色紙
- 黒紙は白紙に比べ、紙粉により、用紙搬送エラーや紙づまりが発生しやすくなります。そのため、ローラーの清掃を確実に行ってください。
特に、打ち粉が付着した用紙や糊付けされた用紙を使用したあとは、必ず清掃してください。 - 長尺の色紙は、表面の凹凸や顔料/染料が用紙トレイのローラーに付着することで、用紙走行性能が低下して、紙づまりが発生しやすくなります。そのため、ローラーの清掃を確実に行ってください。
透明フィルム
- 専用の「定着ウェブ(特殊メディア)」を使用することを推奨します。
- 使用する透明フィルムは、PET 素材のものを使用してください。塩ビなどの熱で変形しやすい樹脂メディアを使用した場合、プリンター本体の故障につながるおそれがあります。
- 用紙搬送時の接触により、表面、または画像部分に傷が発生することがあります。
搬送経路が長いほど、傷は増えますので、プリンター本体に一番近い排出トレイへの排出を推奨します。 - 表面塗工層の熱溶解により、用紙後端ににじみ模様や白く濁った残像が発生することがあります。
- 薄い透明フィルム(100 μm)を使用すると熱で変形し、用紙送り方向に波打ちが発生することがあります。この場合、ストックの設定で、定着温度を下げてください。
- 透明フィルムは、静電気を帯び、フィルム同士の貼りつきが発生しやすくなります。そのため、次の運用を行ってください。
- プリントの直前に開封し、1枚ずつさばく
- 用紙トレイにセットする枚数は、100枚まで
- 排出トレイの収納は、10枚まで
蒸着紙(メタリック)
- 専用の「定着ウェブ(特殊メディア)」を使用することを推奨します。
- 16℃以上の場所に保管してください。 また、納品されたときの包装紙に再包装してください。
- プリントする枚数だけを用紙トレイにセットし、長い間、放置しないでください。
- 用紙搬送時の接触により、表面、または画像部分に傷が発生することがあります。搬送経路が長いほど、傷は増えますので、プリンター本体に一番近い排出トレイへの排出を推奨します。
なお、PP貼りやUVニスなどの後加工により、傷は目立たなくなります。 - 表面塗工層の熱溶解により、用紙後端ににじみ模様や白く濁った残像が発生することがあります。
- トナー定着時の熱により、表面の受像層が変化し、虹色に変色することがあります。この場合、ストック
の設定で、定着温度を下げてください。 - 表面の受像層の種類によっては、トナーの定着が弱く、強くこするとトナーが剥がれることがあります。
なお、オンデマンド用のPP貼りにより、トナーの剥がれは防止できます。 - 静電気を帯びやすい用紙があります。この場合、用紙を取り出すときに、放電することがあります。