Kオーバープリントの設定
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概要
Kオーバープリント機能は、DTPのデータ入稿確認のためではなく、Print Serverからの黒のオブジェクトの見栄えを向上させるのが主な目的です。
Kオーバープリント機能の動作の変更は、以下のファイルをテキストエディターで開き、書き換えます。
D:\Fuji Xerox\Print Server PX\cpsi\Startup\OverprintLimit.ps
Kオーバープリントを開始する値
Kオーバープリントのデフォルトでは、ブラック100%(K=100%)のオブジェクトにオーバープリントがかかりますが、以下のように書き換えると、設定した Kの値以上のオブジェクトにオーバープリントがかかるように変更できます。
2重下線部が変更箇所です。
- 例)K=95%以上のオブジェクトにオーバープリントをかける場合
変更前(デフォルト):
FX_dict /OverprintLimit 1.0 put変更後:
FX_dict /OverprintLimit 0.95 put
Kオーバープリント時のIE(輪郭補正)制御
通常、この設定を変更する必要はありませんが、K=100%が薄い CMYK プロファイルを選択している場合は、K=100%の文字がプリンターでは K=100%ではなく薄くなるので、ぼやけて見えることがあります。プリンターのK=100%でないと、IE(輪郭補正)機能が働かないので、文字などを精細にプリントできなくなります。
この場合、以下のように書き換えると、K=100%の文字などのオブジェクトを見栄えよくプリントできます。プリントオプションの[画質]>[その他の設定(画像)]>[Image Enhancement/ 白抜き文字の強調]を[Image Enhancement]にしてください。ただし、K=100%が薄いCMYKプロファイルを選択している場合は、CMYKプロファイルが適用されるK=99%と、プリンターのK=100%になるK=100%との差が顕著になる場合があるので、注意して使ってください。
2重下線部が変更箇所です。
変更前(デフォルト):
FX_dict /OverprintIE false put
変更後:
FX_dict /OverprintIE true put