ヘアライン警告の設定

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概要

プリントオプションの[画像警告]>[ヘアライン警告]で使用する警告色と幅などを変更できます。
以下のファイルをテキストエディターで開き、書き換えます。
   D:\Fuji Xerox\Print Server PX\cpsi\Startup\SetHairLineWrn.ps


ヘアライン警告対象の設定

●Illustrator 5.5~8.0で、パターンの線を細かい図形で表現している場合
細かい図形がヘアラインとして、抽出されることがあります。
パターンの線を細線では表現していない場合は、細かい図形が抽出されないように、以下のように書き換えます。2重下線部が変更箇所です。
変更前(デフォルト):
FX_dict /FXHLAI8PatternWrn true put
変更後:
FX_dict /FXHLAI8PatternWrn false put


補足
  • Illustrator 9.0 以降では、「false」にしても、パターンカラースペースで線を引いてある場合は抽出されます。

●グラデーションの細線を使用している場合
グラデーションが細線で描画されていると、処理に時間がかかったり、メモリー不足になったりすることがあります。
グラデーションの細線を抽出しない場合は、以下のように書き換えます。2重下線部が変更箇所です。
変更前(デフォルト):
FX_dict /FXHLGradationWrn true put
変更後:
FX_dict /FXHLGradationWrn false put


●InDesignでグラデーションの図形を使用している場合
細線ではないグラデーションの図形がヘアラインとして、抽出されることがあります。
グラデーションの線を細線では使用していない場合は、グラデーションの図形が抽出されないように、以下のように書き換えます。
また、書き換えても、線だけ、幅のない直線fillは、抽出できます。2重下線部が変更箇所です。
変更前(デフォルト):
FX_dict /FXHLOnlyGradationLine false put
変更後:
FX_dict /FXHLOnlyGradationLine true put


コンポジットプリント用の設定

2重下線部が変更箇所です。

●警告色と幅をC=60%、M=70%、Y=80%、K=0%、幅=20ptに変更する場合
変更前(デフォルト):
FX_dict /FXHairLineWrnColor [0 1 0 0] put
FX_dict /FXHairLineWrnWidth 3 put
変更後:
FX_dict /FXHairLineWrnColor [0.6 0.7 0.8 0] put
FX_dict /FXHairLineWrnWidth 20 put

分版合成プリント、およびグレースケールモード用の設定

2重下線部が変更箇所です。

●警告色と幅をK=20%、幅=30ptに変更する場合
変更前(デフォルト):
FX_dict /FXHairLineWrnColorGrayPrint 0.6 put
FX_dict /FXHairLineWrnWidthGrayPrint 20 put
変更後:
FX_dict /FXHairLineWrnColorGrayPrint 0.2 put
FX_dict /FXHairLineWrnWidthGrayPrint 30 put


補足
  • <分版合成プリントの場合の警告色について>
    ヘアライン警告機能は分版合成の場合にも動作しますが、警告色は、以下のようになります。
    (「FXHairLineWrnColorGrayPrint」がデフォルトの0.6の場合)
    -ヘアライン警告オブジェクトが、オーバープリント指定されている場合は、そのオブジェクトの色成分 C、M、Y、K のうち、色の付いている 0%以外の成分に、「FXHairLineWrnColorGrayPrint」が適用された色になります。たとえば、C=60%、M=70%、Y=0%、K=0%の場合は、警告色は、C=60%、M=60%、Y=0%、K=0%になります。
    -ヘアライン警告オブジェクトが、ノックアウト指定されている場合は、そのオブジェクトの色成分C、M、Y、K のそれぞれに、「FXHairLineWrnColorGrayPrint が適用された、C=60%、M=60%、Y=60%、K=60%の色になります。
    -In-RIPセパレーションの場合は、オーバープリント指定のオン/オフにかかわらず、そのオブジェクトの色成分 C、M、Y、K のそれぞれに、FXHairLineWrnColorGrayPrint が適用された、C=60%、M=60%、Y=60%、K=60%の色になります。
    -[オーバープリント警告]が[抽出]の場合は、オーバープリントの抽出が優先され、ヘアライン警告は行われません。

モードと機能の組み合わせによって適用される警告色


白いオブジェクト用の抽出の設定

■カラーモード用

白いヘアラインオブジェクトは、そのままの色では抽出したことがわからないので、K=60%で描画されます。
この色を変更できます。2重下線部が変更箇所です。

●例)警告色をK=70%に変更する場合
変更前(デフォルト):
FX_dict /FXHLColorForWhite [0 0 0 0.6] put
変更後:
FX_dict /FXHLColorForWhite [0 0 0 0.7] put


■グレースケール用

白いヘアラインオブジェクトは、そのままの色では抽出したことがわからないので、K=60%で描画されます。
この色を変更できます。2重下線部が変更箇所です。

●例)警告色をK=70%に変更する場合
変更前(デフォルト):
FX_dict /FXHLColorForWhiteGrayPrint 0.6 put
変更後:
FX_dict /FXHLColorForWhiteGrayPrint 0.7 put


幅のない直線fillについて

IllustratorやInDesignでは、線のオブジェクトに対して、線と塗りつぶしの色を設定できます。
たとえば、直線に色を付けないで塗りつぶしの色だけを設定すると、PostScript コードは、「1 デバイスピクセル幅で直線を描画する」という意味の、幅のない直線パス「fill」になります。
このオブジェクトは、600dpiのプリンターでは、600dpiの 1 ピクセル幅(0.12pt)でプリントされますが、2400dpi のイメージセッターでは、2400dpi の 1 ピクセル幅(0.03pt)で印刷されるので、かすれて印刷されないことがあります。
ヘアライン警告機能は、「幅のない直線 fill」も警告できます。
このとき、抽出と消去に関しては通常のヘアライン警告と同様ですが、警告色の場合は、デフォルトでは警告色と警告パターンで警告されます。この警告パターンを変更できます。
幅のない直線 fill の警告方法を警告色と警告パターンから通常のヘアラインの警告と同様の警告色と警告幅に変更することもできます。
2重下線部が変更箇所です。

●例)警告パターンを三点鎖線から五点鎖線に変更する場合
変更前(デフォルト):
FX_dict /FXHLnowidthfillWrnPattern [12 2 1 2 1 2 1 2] put
変更後:
FX_dict /FXHLnowidthfillWrnPattern [12 2 1 2 1 2 1 2 1 2 1 2]put

●例)「幅のない直線fill」の警告をしない場合
変更前(デフォルト):
FX_dict /FXHLnowidthfillWrn get exec
変更後:
% FX_dict /FXHLnowidthfillWrn get exec

●例)「幅のない直線fill」の警告方法を警告色と警告幅に変更する場合
変更前(デフォルト):
FX_dict /FXHLUSEnowidthfillWrnPattern true put
変更後:
FX_dict /FXHLUSEnowidthfillWrnPattern false put