新聞紙を手で引き裂いた時、裂けやすい方向と裂けにくい方向がありますよね?それは、紙を抄く時に同じ方向にパルプ を流すため、繊維の方向が決まってしまうので起こる現象です。これを「紙の目」と言います。では、コピー用紙を同じよう に引き裂いて見てください。どちらからでもほとんど同じように裂けますよね?これは、まるまってしまうのを防ぐために できるだけ繊維の方向がランダムになるように工夫されているからです。
紙と複合機の相性
紙と複合機の相性って何?
コピー用紙など、機械を通すための紙は、さまざまな工夫がされています。
複合機やプリンターを通すと、圧力や熱が加わるので、紙が伸びてしまったり、クルン とまるまってしてしまったことはありませんか? 主な原因は「コシ」「水分」「表面電気抵抗」です。機械を通すための紙はこれらの特性 を管理して、トラブルを防止しています。もちろん、機械の種類によって、その管理値は 変わってきますから、「相性」があるわけですね。
複合機やプリンターの取り扱い説明書に推奨用紙などが書かれているのはこのためです。推奨用紙に指定されて いる用紙は、機械の特性を加味して調整されています。ですから、用紙によるトラブルが起こりにくいのです。