見てもらうA3ポスターのデザイン
チラシとの違いを理解しましょう
必要な情報をひと目で伝えます
販促チラシを作成する場合は、一般的な企画書と同じA4サイズであることが多いので、情報を整理してデザインをすれば基本的に問題はありません。しかし、それよりも大きいサイズのポスターを作るときには、販促チラシと同じように要素を盛り込んでレイアウトすればといいというわけではありません。紙のサイズが大きいからといって盛りだくさんの情報を詰め込んでは逆効果です。販促チラシよりもさらに厳選した要素だけを使う必要があります。
文字サイズと盛り込む情報量に気を配りましょう
販促チラシは本を読むように手に取ってじっくりと見ることができますから、商品の説明を詳細に記載することができます。しかし、A3のポスターで同じような作り方をしてしまうと、文字が読めなかったり写真が見づらくなって、注意を引きつけることができません。
ポスターをデザインするときには、ある程度の距離から見ることを前提にして、情報量と文字サイズに気を配って作ることを心がけましょう。また、プリンターを使って出力をする場合には、機構上、周囲に数ミリの印字されない領域ができますので、写真や地色を全面に敷きたい場合は、それも考慮したデザインにしましょう。
ポスターデザインをする場合のポイント
●販促チラシとポスターでは見る距離が違います
●一番訴求したい情報だけをセレクトして使いましょう
レイアウトのバランスの考え方はA4と同じです
一瞬で読み取れる情報を選んで、大きくレイアウトしましょう
A4サイズの販促チラシとA3ポスターとでは、実際に目にする距離が違いますので、レイアウトの際も仕上がりサイズを考えながらレイアウトすることがポイントです。必然的に盛り込む文章量や文字サイズや太さを変える必要はありますが、レイアウトのバランスはA4やA5サイズのものを作る場合と同じです。
一方、A3ポスターは少し距離をおいたところから見るものなので、ひと目で情報が伝わるようにしなければなりません。遠くからでは詳細な解説文を読むことが難しいので、一瞬で読み取れる情報だけを厳選してのせるほうが効果的です。使用するフォントは、販促チラシよりも大きいサイズを使います。
視認性を考慮したフォントとサイズを使いましょう
A3ポスターを作る場合は、フォントの可読性が最も重要になります。遠目でも全体を読んでもらえるように、視認性の高いゴシック体を中心にするといいでしょう。使用する最適なサイズはフォントの種類にもよって違ってきます。例えば、ウェイトの細いゴシック体とウェイトの太い明朝体とでは、同じサイズであると視認性に違いがない場合もあります。どのフォントとサイズが適切かを確認するには、何回かプリントして実際に遠くから見てみるのがもっとも確実です。
プロデザイナーに学ぶポスターデザインのポイント
●ひと目で情報が伝わるレイアウトにしましょう
●フォントとサイズは視認性を考えて選びます