ART EXプリンタードライバーと富士フイルムビジネスイノベーション製ソフトウェアおよびエイセル社製ソフトウェアを組み合わせて使用した場合の不具合情報

更新日 2012年4月20日

はじめに

特定のART EXプリンタードライバーと富士フイルムビジネスイノベーション製ソフトウェアおよびエイセル社製ソフトウェアを組み合わせて使用した場合、ドライバーの構成ファイル初期化処理に失敗し、ソフトウェアで様々な障害が発生することが分かりました。

障害が発生するART EXプリンタードライバーとソフトウェアの組み合わせを下記「発生条件」にてご説明します。

もし該当の組み合わせでご利用される場合は必ず「対応方法」にある対策導入ドライバーをご利用いただきますようお願いいたします。

また、既に現象が発生していらっしゃる場合におきましても、対策導入版ドライバーにバージョンアップすることで現象が改善いたします。

発生条件

下記の1. 2. 3.の発生条件全てを満たした場合に障害が発生します。

  1. 表1 ART EXプリンタードライバーA群の内、いずれか1つ以上がインストールされている
  2. 表2 ART EXプリンタードライバーB群の内、いずれか1つ以上がインストールされている
  3. 表3 富士フイルムビジネスイノベーション製 / エイセル社製対象ソフトウェアのいずれかを利用している

表1 ART EXプリンタードライバーA群

ART EXプリンタードライバーA群 バージョン
ApeosPort-IV C5570 / C4470 / C3370 / C2270
DocuCentre-IV C5570 / C4470 / C3370 / C2270
(Type2ドライバー)
6.3.10~6.3.12
DocuCentre-IV C2260 6.3.7~6.3.9
DocuPrint C3350 6.3.8~6.3.10
DocuPrint C3350 S 6.3.3 ~6.3.5
DocuPrint 3100 / 3000 6.4.6 ~6.4.10
ApeosPort-IV C7780 / C6680 / C5580
DocuCentre-IV C7780 / C6680 / C5580
6.4.6~6.4.11
DocuPrint C5000 d 6.4.6~6.4.10
DocuPrint 3000 s 6.4.3~6.4.4
DocuCentre-IV 3060 / 2060 6.4.1~6.4.3
ApeosPort-IV 4070 / 3070
DocuCentre-IV 4070 / 3070
6.5.0~6.5.1
ApeosPort-IV C5575 / C4475 / C3375 / C2275
DocuCentre-IV C5575 / C4475 / C3375 / C2275
6.5.0~6.5.1
DocuCentre-IV C2263 6.5.0~6.5.1
Apeosport-IV 7080 / 6080 / 5080
DocuCentre-IV 7080 / 6080 / 5080
6.5.0~6.5.1
D95 / D110
D110 Light Publisher
D125 Light Publisher
6.4.1

表2 ART EXプリンタードライバーB群

ART EXプリンタードライバーB群 バージョン
ApeosPort-III 4000 / 3010
DocuCentre-III 4000 / 3010
2.7.9
ApeosPort-III C7600 / C6500 / C5500
DocuCentre-III C7600 / C6500 / C5500
2.7.18
ApeosPort-III 7000 / 6000 / 5000
DocuCentre-III 7000 / 6000 / 5000
2.7.7
ApeosPort-III C3305 / C2205
DocuCentre-III C3305 / C2205
2.7.10
ApeosPort-III C4405
DocuCentre-III C4405
2.7.11

表3 対象ソフトウェア(富士フイルムビジネスイノベーション / エイセル社製)

対象ソフトウェア(富士フイルムビジネスイノベーション / エイセル社製) バージョン
ドライバーインストールツール すべて
スタートアップツール(セットアップディスク作成ツール) すべて
Easy Operator すべて
Print Utility for Citrix XenApp 4.5.0以上
ApeosWare Flow Service すべて
ApeosWare Device Management すべて
ApeosWare Flow Management すべて
ApeosWare Device Portal Service すべて
Driver Distributor (ドライバー配布ツール) すべて
Trust marking Basic すべて
DocuWorks すべて
DocWays注1 すべて
DocPoem注1 すべて
EDPdriver EX注1 すべて
FormWatcher注1 すべて
注1
エイセル社製ソフトウェア

現象

前述の「発生条件」1. 2. 3.を全て満たした環境下で、ART EXドライバーA群を富士フイルムビジネスイノベーション社またはエイセル社製ソフトウェアから利用した場合、下記のように各ソフトウェア上で様々な現象が発生いたします。

表4 現象

対象ソフトウェア 現象
ドライバーインストールツール ドライバーインストール時に、機械のオプション情報の自動検出に失敗しエラーメッセージが表示されます。
スタートアップツール
(セットアップディスク作成ツール)
ColorProfileを設定したプリンターに対して、セットアップディスク作成ツールでSetup.exeを作成した場合ColorProfile情報の関連付けに失敗しているため、印刷の設定を開き、カラープロファイルを確認するとファイル名が不正である旨のエラーメッセージが表示されます。
EasyOperator
  • 印刷サービスのプロパティ表示が正しく表示されません。
  • プリンター構成の更新に失敗します。
  • 用紙節減プリンターの作成対象にリストされません。
Print Utility for Citrix XenApp 本Utilityが提供する基本機能が機能しなくなります。
  • 印刷設定の引継ぎ
  • 印刷におけるジョブの圧縮
  • 印刷における文書名の置き換え
ApeosWare Flow Service
  • 印刷処理時に下記のエラーが発生し、ジョブが異常終了します。
    「プリンター出力設定情報の取得に失敗しました。(エラーコード:0x88005801)」
  • [プリンターとファクス出力設定]画面の[使用するプリンターおよびファクス]に該当のプリンターが表示されません。
ApeosWare Flow Management [プリント / ファクス出力設定]ページで設定した部数、両面、トレイ指定などの印刷の設定が反映されず、プリンターの設定値で印刷されてしまいます。
ApeosWare Device Management
ApeosWare Device Portal Service
Driver Distributor (ドライバー配布ツール)
  • ドライバーインストール時に、機械のオプション情報の自動検出に失敗しエラーが発生します。
  • 管理者によって設定した印刷設定が有効にならず、初期値が設定されます。
TrustMarkingBasic
  • 設定画面にて隠し文字列をジョブオーナー名にするとプレビューに不正な文字列「(User ID)」という文字列が表示されます。印刷結果に問題はありません。
  • プリンタードライバーでバーコードモードを有効にすると、印刷ができません。
  • 隠し印刷設定されたDocuWorks文書の印刷ができません。
  • TrustMarkingBasic の SDK を利用した印刷ができません。
DocuWorks DocuWorks Desk上で、イージープリンタを使用した場合、または「印刷をバックグラウンドで処理する」を有効にして印刷した場合、一部の印刷設定が無効となり、プリンターアイコンに設定されている既定値で印刷されることがあります。
DocWays注2
  • 宛先フォルダに追加したプリンターアイコンのプロパティを開くと、下記のエラーメッセージが表示され、プロパティを開くことができません。
    「プリンタドライバ情報の獲得に失敗しました。(1100)」
  • 宛先フォルダからの印刷業務実行時に下記のエラーが発生し、印刷することができません。
    「完了(失敗)==>プリンタドライバ情報の設定に失敗しました。(2002)」
DocPoem注2
  • プリンタビュー画面に、使用可能なプリンターとして自動追加されません。
  • 印刷実行時に下記のエラーメッセージが表示され、印刷することができません。
    「<プリンター名> からの出力に失敗しました。(8)」
EDPdriver EX注2
  • Ver1.1.2A以前のバージョンでは、印刷ユニットから印刷を行おうとした場合に、ADRRuleDirector.exeがエラー終了してしまい、印刷されません。
  • Ver1.1.3以降のバージョンでは、印刷処理の実行結果がエラーコード「2115」(ドライバーの初期化に失敗)として記録され、印刷されません。
FormWatcher注2 ART-EX管理モードの場合、以下の機能の実行に失敗します。
  • 仮印刷
  • フォーム登録
  • フォームのバージョン変更
PSLAD2注2 下記関数の実行に失敗します。
  • fxPAPI_Get
  • fxPAPI_Set
  • fxPAPI_SetEX
  • fxPAPI_SetDefaultPrinter
  • fxPAPI_ResetDefaultPrinter
  • fxPAPI_CreateDC
  • fxPAPI_ResetDC
  • fxPAPI_SetFormEX2
  • fxPAPI_DeleteForm
  • fxPAPI_SetHeaderFooter
  • fxPAPI_SetDefaultDevice
  • fxPAPI_GetStampNameList
  • fxPAPI_GetStampEX
  • fxPAPI_SetStampEX
  • fxPAPI_SelectStamp
  • fxPAPI_DeleteStamp
注2
エイセル社製ソフトウェア

対応方法

前述の「発生条件」にある組み合わせでご利用のお客様は必ず、下記ドライバーバージョンで運用をお願いいたします。また、既に上記現象が発生しているお客様におきましては、速やかにドライバーをバージョンアップいただきますようお願いします。

注記:
なお、ご利用環境において下記表5のうち、どれか1機種のドライバーをインストールしていただくことで現象は改善します。

表5 ART EXプリンタードライバー(対策導入版)

ART EX プリンタードライバー バージョン
ApeosPort-III 4000 / 3010
DocuCentre-III 4000 / 3010
2.7.11以上
ApeosPort-III C7600 / C6500 / C5500
DocuCentre-III C7600 / C6500 / C5500
2.7.21 以上
ApeosPort-III 7000 / 6000 / 5000
DocuCentre-III 7000 / 6000 / 5000
2.7.10 以上
ApeosPort-III C3305 / C2205
DocuCentre-III C3305 / C2205
2.7.13 以上
ApeosPort-III C4405
DocuCentre-III C4405
2.7.13 以上
ApeosPort-IV C5570 / C4470 / C3370 / C2270
DocuCentre-IV C5570 / C4470 / C3370 / C2270 
(Type2ドライバー)
6.3.13以上
DocuCentre-IV C2260 6.3.10以上
DocuPrint C3350 6.3.11以上
DocuPrint C3350 S 6.3.6以上
DocuPrint 3100 / 3000 6.4.12以上
ApeosPort-IV C7780 / C6680 / C5580
DocuCentre-IV C7780 / C6680 / C5580
6.4.13以上
DocuPrint C5000 d 6.4.12以上
DocuPrint 3000 s 6.4.5以上
DocuCentre-IV 3060 / 2060 6.4.4以上
ApeosPort-IV 4070 / 3070
DocuCentre-IV 4070 / 3070
6.5.2以上
ApeosPort-IV C5575 / C4475 / C3375 / C2275
DocuCentre-IV C5575 / C4475 / C3375 / C2275
6.5.2以上
DocuCentre-IV C2263 6.5.2以上
Apeosport-IV 7080 / 6080 / 5080
DocuCentre-IV 7080 / 6080 / 5080
6.5.2以上
D95 / D110
D110 Light Publisher
D125 Light Publisher
6.4.2以上