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富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、インドでがん検診を中心とした健診センター「NURA(ニューラ)」2拠点を新設します。本年7月21日にグルグラムに、同年9月にムンバイに「NURA」をオープンする予定です。
当社は、2021年2月にベンガルールに健診センター「NURA」を開設し、新興国での健診サービス事業を開始。高精細な診断画像を提供する当社の医療機器や画像診断支援AI技術を活用して医師の診断をサポートし、がん検診をはじめ生活習慣病検査サービスを提供しており、今回新設する2つの拠点を加え、計3拠点となります。今後も「NURA」の拠点拡充を図り、新興国向け健康診断(健診)サービス事業をさらに拡大していきます。
がん罹患者の5年生存率は、日本で約7割であるのに対し、インドでは約3割と言われています※1。インドでの同生存率が低い要因のひとつとして、がん検診などの健診サービスが日本ほど普及しておらず、がんの早期発見・治療を実現できていないことが考えられています。
ベンガルールの「NURA」では、当社が持つCT・マンモグラフィーなどさまざまな医療機器や、AI技術を活用して医師の診断を支援する医療ITシステムを導入し、日本式の高品質な健診サービスを近隣の住民や企業・医療施設関係者などに提供。約120分ですべての検査が完了し、かつ健診終了後にその場で医師から健診結果に関する説明が受けられる利便性から、20代~80代の幅広い年齢層にご利用いただいています。
今回、当社は、ベンガルールに加え、首都デリー近郊に位置し急速な経済成長がみられるグルグラムと、インドの最大都市であり商業の中心地であるムンバイに「NURA」を新設します。新拠点では、ベンガルールでの健診サービスを通じて得た知見をもとに、受診者がスマートフォンでいつでも診断結果を確認できる仕組みや、QRコード付きリストバンドでそれぞれの受診者の検査進捗を管理し各検査の待ち時間を短縮するフローを導入するなど、高品質でより円滑な健診サービスを提供していきます。
なお、当社がインドで展開する健診サービス事業は、デジタル技術を活用し新興国の社会課題解決に貢献する活動として高い評価を受け、経済産業省が推進する「インド太平洋地域サプライチェーン強靭化事業」に採択されています。本事業では、ブロックチェーン技術を用いたデータ連携基盤を構築し、「NURA」3拠点で得られた健診データを、AI技術を用いて分析し受診者へのフィードバックなどに活用する仕組みを実証していきます。
当社は、今後も医療現場のニーズにこたえるさまざまな製品・サービスの開発・提供を通じて、世界の医療の発展と人々の健康の維持増進に貢献していきます。
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