富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、当社の圧力測定フィルム「プレスケール」の専用アプリとして、圧力画像解析アプリ「プレスケールモバイル」を7月1日より発売します。
「プレスケールモバイル」は、圧力によって「プレスケール」が発色した画像をモバイル端末で読み取るだけで、誰でも簡単に圧力を定量化できるものです。なお、圧力測定フィルムの発色画像から圧力を定量化できるモバイルアプリは世界初※1です。
「プレスケール」は、当社独自のマイクロカプセル技術※2と精密塗布技術※3を活用して、圧力や面圧のバランス、分布を簡単に測定できる圧力測定フィルムです。「プレスケール」は、圧力を受けると赤く発色、さらに圧力の大きさに応じて発色濃度が変化して、面全体の圧力分布や面圧を一目で確認できることから、ディスプレイや電子部品・基板、自動車、電池などの開発・製造工程、食品の包装ラインなど幅広い分野の圧力検査で使用されています。今回、当社は、生産工程のFA化、トレーサビリティの強化、5Gや自動運転の普及・拡大などに伴ってますます高まる圧力検査の高精度化ニーズに対応するため、圧力画像解析アプリ「プレスケールモバイル」を開発しました。
「プレスケールモバイル」は、当社の高度な画像処理技術を生かして、「プレスケール」の発色画像から圧力を定量化できるモバイルアプリです。「プレスケールモバイル」は、発色した「プレスケール」を専用撮影台紙(キャリブレーションシート)の上に置き、本アプリをインストールしたモバイル端末で読み取るシンプルなワークフローで、最大・最小圧力や平均圧力、加圧面積など9種の圧力情報を数値化。さらに任意のサイズで最大6か所の検査枠を指定して各枠内の圧力情報を表示でき、誰でも簡単に高精度な圧力検査を行うことができます。
また、検査の合格基準となる見本画像を登録し、検査画像と見本画像をアプリ上で重ね合わせることで圧力値の差分を見える化できる「重ね合わせ機能」や、圧力情報の条件(圧力値の閾値・閾範囲)を設定しその条件を満たしていれば合格、それ以外は不合格と自動で判定する「自動判定機能」を搭載。「プレスケール」での目視判定によるばらつきを低減し、圧力検査の品質をさらに向上させます。
「プレスケールモバイル」は、モバイル端末内に取り込んだデータの利活用も可能とし、DX時代の要求にこたえるアプリです。今後、当社は、「プレスケールモバイル」で集約した圧力検査データを管理・保存するクラウドシステムや新たな分析機能を導入するなど、本アプリをさらに進化させて、新たな価値を提供していきます。
当社は、開発・製造現場における検査業務のデジタル化・効率化を実現する製品の開発・提供を通じて、検査精度のさらなる向上に貢献していきます。
圧力画像解析アプリ「プレスケールモバイル」
(海外では「FUJIFILM Prescale Mobile」)
2022年7月1日
品名 | 数量 | 標準ユーザー渡し価格(税込) | |
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製品版 | |||
① | プレスケールモバイル 永年版 | 1 | 770,000円 |
② | プレスケールモバイル 1年版 | 1 | 198,000円 |
ライセンス版 | |||
③ | プレスケールモバイル ライセンス 永年版 | 1 | 715,000円 |
④ | プレスケールモバイル ライセンス 1年版 | 1 | 143,000円 |
- 発色した「プレスケール」を専用撮影台紙(キャリブレーションシート)の上に置き、「プレスケールモバイル」をインストールしたモバイル端末で読み取るシンプルなワークフローで、誰でも簡単に圧力を定量化することができます。
- 最大・最小圧力や平均圧力、加圧面積など9種の圧力情報の数値化が可能。さらに任意のサイズで最大6か所の検査枠を指定して各枠内の圧力情報を表示でき、幅広く開発・製造現場で行われている圧力検査の高精度化を実現します。
数値化できる圧力情報(全9種) | ||
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最大圧力(MPa) | 最小圧力(MPa) | 平均圧力(MPa) |
圧力有効率(%) | 加圧面積(mm2) | 荷重(N) |
測定面積(mm2) | 均一性[圧力値](%) | 均一性[濃度値](%) |
- 検査の合格基準となる見本画像と検査画像を並べて表示することも可能。また、検査データを蓄積できるため、いつでも過去のデータを参照することができます。
- モバイル端末に取り込んだデータをCSV形式でパソコンなどに出力することも可能。データの利活用ができます。
- 事前に登録した見本画像と検査画像をアプリ上で重ね合わせることができる「重ね合わせ機能」を搭載。圧力差を色で表示することで、圧力の均一性などをより簡単に確認することができます。
- 圧力情報の条件(圧力値の閾値・閾範囲)を設定しその条件を満たしていれば合格、それ以外は不合格と自動で判定する「自動判定機能」を搭載。検査を正確、かつスピーディーに行うことができます。
- これらの分析機能により、「プレスケール」での目視判定によるばらつきを低減し、圧力検査の品質をさらに向上させます。
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