富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、独自の色再現技術による卓越した画質と小型軽量を実現する「Xシリーズ」の最新モデルとして、ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-H2S」(以下、「X-H2S」)を2022年7月14日より発売します。
「X-H2S」は、現行比※1約4倍の信号読み出し速度の裏面照射積層型約2616万画素「X-Trans™ CMOS 5 HS」※2センサーと現行比※3約2倍の処理速度の高速画像処理エンジン「X-Processor 5」など新開発のデバイスを採用し、静止画・動画撮影ともに「Xシリーズ」史上最高性能を発揮するフラッグシップモデルです。最速40コマ/秒のブラックアウトフリー高速連写※4やAIによる被写体検出などが可能な高性能AFを実現。さらに、6.2K/30Pや4K/120Pの動画撮影に対応し、高精細な映像も記録することができます。高剛性ボディに5軸・最大7.0段※5のボディ内手ブレ補正機構や、CFexpress™ Type Bカード※6対応のデュアルスロットを含む豊富なインターフェースを採用し、プロの幅広い撮影ニーズにお応えします。
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「FUJIFILM X-H2S」
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「XF16-80mmF4 R OIS WR」装着時
富士フイルムは、独自に開発したイメージセンサー・画像処理エンジンを搭載したミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-Pro1」を2012年に発売しました。その後10年間に渡ってデバイスを進化させ続け、カメラの高画質化と高機動性を追求してきました。今回、新開発の「X-Trans™ CMOS 5 HS」センサー・高速画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載した「X-H2S」を投入し、「Xシリーズ」を第5世代へと進化させます。
「X-H2S」の主な特長
- 新開発の「X-Trans™ CMOS 5 HS」センサー(APS-Cサイズ)・高速画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載し、「Xシリーズ」史上最高性能を発揮します。
「X-Trans™ CMOS 5 HS」センサー
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- これまでの裏面照射構造はそのままに、新たに積層型構造を採用することで、信号読み出し速度を現行比※1約4倍に高速化した約2616万画素のイメージセンサー。
高速画像処理エンジン「X-Processor 5」
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- 現行比※3約2倍の高速処理を実現する新開発のプロセッサー。
- 最速40コマ/秒のブラックアウトフリー高速連写が可能。さらに、現行機※7と比べて約3倍となる、位相差情報の演算回数を実現したことで、連写中のAF/AE追従を可能とし、決定的瞬間を逃しません。
- 低感度撮影時には、現行機※7と比べより高い解像力を発揮。高感度撮影時でも、ノイズをさらに抑制した高画質を実現します。
- 動物・鳥・車・バイク・自転車・飛行機・電車をAIで検出できる被写体検出AFを搭載。狙った被写体を正確に追従することができます。
- 6.2K/30Pや4K/120P 4:2:2 10bitでの映像記録が可能。4K/120Pのハイスピード動画撮影も実現し、素早く動く被写体の一瞬のアクションも高精細で滑らかなスローモーション映像で再生することができます。さらに、動画撮影時のセンサー読み出し速度を1/180秒まで高速化し、ローリングシャッター歪みを抑制することで、動きのある被写体を違和感なく表現することができます。
- ProRes 422 HQ・ProRes 422・ProRes 422 LTの3つのApple ProRes※8コーデックに新たに対応。さらに、ProRes撮影時にはProRes 422 Proxyなどのプロキシ撮影も可能です。撮影からポストプロダクションまでワークフロー全体を効率化・省力化できます。
- 高速書き込みが可能なCFexpress™ Type Bカードに対応。「X-H2S」の高速連写性能や動画性能を余すことなく引き出します。※9
当社は、「X-H2S」をはじめとする「Xシリーズ」(APS-Cサイズセンサー搭載)、「GFX100S」などの「GFXシリーズ」(ラージフォーマットセンサー搭載)、充実のレンズラインアップで、写真・映像の素晴らしさや写真・映像を撮る悦びを提供していきます。
- ※1 現行機に搭載している「X-Trans™ CMOS 4」との比較。
- ※2 X-Transは、富士フイルム(株)の商標または登録商標です。
- ※3 現行機に搭載している「X-Processor 4」との比較。
- ※4 撮影後にファインダーが暗転することで被写体が見えなくなるブラックアウトが発生しない高速連写。電子シャッター設定時のみ使用可能。
- ※5 「フジノンレンズ XF35mmF1.4 R」装着時。
- ※6 CFexpressは、The CompactFlash Associationの商標または登録商標です。
- ※7 ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-T4」。
- ※8 Apple ProResは、米国および他の国々で登録されたApple Inc. の商標です。
- ※9 動作確認済カードは当社ウェブページをご確認ください。
記
1. 製品名、発売日、価格
製品名 | 発売日 | 希望小売価格 |
---|---|---|
デジタルカメラ「FUJIFILM X-H2S」 | 2022年7月14日 | オープン |
2. 製品特長
(1)「Xシリーズ」史上最高の高速連写性能を実現し決定的瞬間をとらえる
- 新開発の「X-Trans™ CMOS 5 HS」センサーを搭載し、信号読み出し速度を現行比約4倍に高速化。40コマ/秒のブラックアウトフリー連写が可能となりました。また、連写中にライブビューで画像を表示する際に、位相差画素を独立させて制御することで現行機と比べて約3倍となる、位相差情報の演算回数を実現。40コマ/秒の高速連写を行っている中でもAF/AE追従を可能とし、決定的瞬間を逃しません。
- 「X-Trans™ CMOS 5 HS」や「X-Processor 5」だけでなく、大容量のバッファーメモリーを搭載したことで、連写時の連続記録枚数が大幅に増加。電子シャッター使用時に、JPEG画像では30コマ/秒、RAWファイルでは20コマ/秒の高速連写で1,000枚以上の写真を記録できます。※10
- ファインダー倍率0.8倍、576万ドットの高倍率・高精細のEVFを搭載。ファインダー使用時に、瞳の位置ずれにより発生する像流れや歪みを抑制し、高い視認性を実現します。さらに、表示フレームレート約120フレーム/秒の滑らかさで、被写体の速い動きを正確に把握できます。
- ※10 25℃環境でのコールドスタート時(カメラボディが外気温と同じ、またはそれ以下の低温の状態で始動すること)。電子シャッター・JPEG撮影設定時のみ可能。但し、記録枚数はバッテリー残量とメモリーカードの種類・容量に依存します。
(2)アルゴリズムの刷新などによりAF性能を大幅に向上
- 「X-Trans™ CMOS 5 HS」「X-Processor 5」の搭載とAFの予測アルゴリズムの刷新により、動体追従性能やゾーンAF、コントラストが低い環境下でのAFの精度が大幅に向上。スポーツ選手や野生動物など動き続ける被写体を正確にとらえることができます。
- 従来の顔・瞳AFはそのままに、ディープラーニング技術を用いて開発した被写体検出AFを搭載。新たに動物・鳥・車・バイク・自転車・飛行機・電車をAIで検出することが可能です。ピントを合わせたまま、狙った被写体を自動的に追尾するため、シャッターチャンスや構図に集中して撮影をお楽しみいただけます。
- AFを作動させた後に手動でピントを微調整できるAF+MF機能を静止画撮影のみならず動画撮影にも適用。素早く動き回る被写体でもより正確な追従が可能な動画撮影を実現します。
(3)充実した動画性能を搭載し多様な映像制作ニーズに対応
- 6.2K/30Pや4K/120P 4:2:2 10bitの映像記録に対応。豊富な色情報を残したまま、高精細な映像を記録できます。また、4K/120Pのハイスピード動画撮影も実現し、素早く動く被写体の一瞬のアクションも、高精細で滑らかなスローモーション映像で再生することができます。
- 動画撮影時のセンサー読み出し速度を1/180秒まで高速化。ローリングシャッター歪みを抑制することで、動きのある被写体を違和感なく表現できます。
- ProRes 422 HQ・ProRes 422・ProRes 422 LTの3つのApple ProResコーデックに新たに対応。さらに、ProRes撮影時には、ProRes 422 Proxyなどのプロキシ撮影も可能です。撮影からポストプロダクションまでワークフロー全体を効率化・省力化することができます。
- ダイナミックレンジを14+stopに広げた「F-Log2」を新たに搭載。より階調豊かな映像を記録することが可能となり、ポストプロダクションでの自由度が大きく向上します。
- 新規放熱構造を採用し、動画撮影の記録時間を大幅に増加。4K/60Pの映像を240分※11記録することができ、プロの映像制作ニーズに応えます。別売りアクセサリーの冷却ファン「FAN-001」を装着することで、高温環境下でも長時間の撮影を可能とします。
- ※11 25℃環境でのコールドスタート時。自動電源OFF温度設定"高"、ビットレート100Mbps設定時。縦位置バッテリーグリップ「VG-XH」装着、電池3個使用時。但し、記録時間はバッテリー残量とメモリーカードの種類・容量に依存します。また、本体温度が上昇した場合、自動で撮影が停止する場合があります。
(4)快適な操作性を実現し、あらゆるシーンでの撮影を強力にサポート
- 新開発のボディ内手ブレ補正機構を搭載。新センシング制御機能などにより、より微細なブレを検出し補正することで、5軸・最大7.0段の防振性能を発揮します。被写体がアクティブに動くスポーツシーンや夜景などの暗いシーンでも快適な手持ち撮影を可能にします。
- いつでも設定内容の確認が可能な天面の液晶画面や、プロの過酷な撮影にも対応する高剛性ボディの採用など、「FUJIFILM X-H1」でご好評いただいている基本デザインはそのままに、シャッター半押し時のシャッターストロークやAF ONボタンの押し心地の調整、各ボタンの材質の見直しを行い、ボタンの操作性を向上。さらに、大型グリップのデザインをより握りやすい形状に刷新したことで、高いホールド性を発揮し、快適な撮影を実現します。
- 動画撮影ボタンを独立して配置。また、モニターを自在なアングルに調整できるバリアングル構造の162万ドット背面液晶モニターを搭載することで、意図どおりの動画撮影を実現します。
- CFexpress™ Type BカードとSDカードに対応したデュアルスロットを採用。高速書き込みが可能なCFexpress™ Type Bカードの使用により、「X-H2S」の高速連写性能や動画性能を余すことなく引き出すことができます。
3. 別売アクセサリー
(1)縦位置バッテリーグリップ「VG-XH」(「X-H2S」用)
- バッテリーグリップに大容量バッテリー「NP-W235」を2つ装填することが可能。さらに、防塵・防滴・耐低温-10℃に対応し、高い実用性を有します。
- 操作しやすい位置に各種ボタンを配置しており、横位置撮影時と変わらず快適に撮影できます。
(2)ファイルトランスミッター「FT-XH」※12(「X-H2S」用)
- テザー撮影やスポーツ・報道撮影に必要な有線LAN接続機能/高速無線通信機能を搭載。縦位置グリップとして使用できるだけでなく、大容量バッテリー「NP-W235」を2つ装填することが可能です。
- 「X-H2S」と組み合わせることで、以下を実現します。
① 有線LAN/無線LAN接続、またはスマートフォンテザリングによるFTP転送。
② 有線LAN/無線LAN接続 によるテザー撮影。
③ 有線LAN/無線LAN接続 によるリモート録画機能が使用でき、スマートフォンやタブレット、コンピューターのブラウザ上で最大4台の「X-H2S」を同時にコントロールすることが可能。 - ※12 2022年9月に発売予定。
(3)冷却ファン「FAN-001」(「X-H2S」用)
- ボディ背面にケーブルレスで装着すると同時にファン本体に電源を供給することが可能。長時間撮影や高温環境下での動画撮影をサポートします。
(4)カバーキット「CVR-XH」(「X-H2S」用)
- 「X-H2S専用」の端子などを保護するカバーキットです。
- キット内容
- シンクロターミナルカバー 1個
ホットシューカバー 1個
ファイルトランスミッター/縦位置バッテリーグリップ用端子カバー 1個
冷却ファン用端子カバー 1個
メモリーカードスロットカバー 1個
ニュース用画像データ

ZIP: 611KB
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