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日本
ニュースリリース

2022年4月5日

高画質・低線量を追求した画像有効領域17×32インチの可搬型ワイヤレスデジタルX線画像診断装置

「FUJIFILM DR CALNEO Flow(カルネオ フロー) G80」新開発

全脊柱、小児全身などの広範囲をワンショットで撮影

このニュースリリースは、報道機関向けに発信している情報です。

富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、X線を読み取るセンサーパネルに画像有効領域17×32インチサイズのTFT基板を採用し、全脊柱、小児全身などの広範囲をワンショットで撮影できる可搬型ワイヤレスデジタルX線画像診断装置「FUJIFILM DR CALNEO Flow G80」(以下、CALNEO Flow G80)を新たに開発しました。

当社の「CALNEO Flow」シリーズは、蛍光体(シンチレータ)に温度や湿度などの環境変化に強いGOS(ガドリニウムオキサイドサルファ)を採用した2機種(14×17、17×17インチ)とX線エネルギーの変換効率が高いCsI(ヨウ化セシウム)を採用した3機種(14×17、17×17、10×12インチ)の計5機種のパネルを展開しています。今回開発した「CALNEO Flow G80」は、GOSの蛍光体を採用し、画像読取技術ISS※1方式と組み合わせて低線量で高画質なX線撮影を実現します。

なお、「CALNEO Flow G80」を4月15日から17日にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催される2022国際医用画像総合展(ITEM2022)に出展します。

「CALNEO Flow G80」は、長辺が従来パネルの約2倍の32インチのため、ワンショットで全脊柱や小児全身などの広範囲の撮影が可能です。従来パネルのようなX線発生部とDRパネルをずらしながら、広範部位を分割撮影することや、撮り終えた複数の画像を1枚に合成する作業が不要で、撮影効率が大幅に向上します。全脊柱撮影は、放射線感受性の高い若年期に多く発症すると言われる脊柱側弯症※2の画像診断向けの撮影が多く、小児同様にX線被ばくの低減が求められています。「CALNEO Flow G80」は、他の「CALNEO Flow」シリーズ同様に画像読取技術ISS方式を採用し、低線量・高画質を追求しました。さらに、パネルの厚みは15mmの薄さを達成し、広く医療施設に導入されている長尺用のX線撮影台をそのままご利用いただけるため、コストを抑えた導入も可能です。

「CALNEO Flow G80」は、他の「CALNEO Flow」シリーズ同様に、無線通信およびバッテリー駆動の可搬型ワイヤレスタイプです。立位長尺リーダー撮影台からテーブルへ移動することや、別の撮影室へ持ち運ぶことも可能です。

また、最大100枚の画像保存が可能な内蔵メモリ、内蔵無線アクセスポイント、ボタン操作による接続システムの切り替えといった「CALNEO Flow」シリーズで好評いただいている特長も備えています。

さらに、高い抗菌性能とその持続性を併せ持つ当社の抗菌コート技術「Hydro Ag(ハイドロエージー)」※3でコーティングした「抗菌仕様」で、表面に付着した汚れを落としやすく、清潔で衛生的にご使用いただけます。

富士フイルムは、今後もさまざまな医療現場のニーズに応え、医療従事者のワークフロー効率化・医療の質の向上、人々の健康維持増進に貢献していきます。

[画像]FUJIFILM DR CALNEO Flow G80

FUJIFILM DR CALNEO Flow G80

  • ※1 Irradiation Side Samplingの略。従来型のFPDと反対側のX線照射面側にセンサーを配置し、X線の照射面側よりX線から変換された光信号を読み取る当社方式。
  • ※2 脊柱を正面から見た場合に左右(側方)に曲がっている状態を脊柱側弯症といいます。
  • ※3 2014年7月に当社が開発した抗菌コート技術。従来の銀系抗菌剤を使った抗菌コートに比べて約100倍の抗菌性能を実現。
1. 品名

FUJIFILM DR CALNEO Flow G80
販売名 デジタルラジオグラフィ DR-ID 1800/認証番号:第 302ABBZX00021000号
の構成品のフラットパネルセンサ(DR-ID 1836SE )

2. 発売時期

2022年8月予定

3. 主な特長
(1)全脊柱、小児全身などの広範囲をワンショットで撮影

X線を読み取るセンサーパネルに画像有効領域17×32インチサイズのTFT基板を採用しており、ワンショットで全脊柱や小児全身などの広範囲の撮影が可能です。また、厚みは15mmを達成し、広く医療施設に導入されている長尺用のX線撮影台をそのままご利用いただけます。さらに、他の「CALNEO Flow」シリーズと同様に、無線通信およびバッテリー駆動の可搬型ワイヤレスタイプで、目的のX線撮影室へ持ち運んで使用することも可能です。

(2)低線量でも高画質なX線撮影が可能なISS方式

カルネオシリーズで高い評価を得ている画像読取技術ISS方式を継承し、X線信号の散乱・減衰を大幅に抑制して、少ないX線量でもシャープな画像を実現します。

また、大小の蛍光体粒子を最適なブレンド比とした独自設計のGOSシンチレータにより、X 線の吸収量を向上させることで、高感度・高鮮鋭度な画像を提供します。

[画像]X線のTFTパネル到達時の光学イメージ(従来の画像読み取り方式)

従来の画像読み取り方式

[画像]X線のTFTパネル到達時の光学イメージ(当社の画像読取技術ISS方式)

当社の画像読取技術ISS方式

(3)当社抗菌コート技術「Hydro Ag」による清潔性

当社の「Hydro Ag」でコーティングした表面は、塗布膜表面の銀イオン濃度が高く、従来の抗菌コートと比べて約100倍の抗菌性能を実現します。さらに、その効果は長期間持続します。銀系抗菌剤を含有した超親水性膜により、カセッテ表面に付着した汚れも拭き取りやすく、清潔で衛生的にご使用いただけます。※4

  • ※4 抗菌規格JIS Z 2801に適合、国際規格ISO22196 に対応したSIAA(抗菌製品技術協議会)登録商品です。
[グラフ]大腸菌に対する残菌数試験結果

大腸菌に対する残菌数試験結果

[グラフ]黄色ブドウ球菌に対する残菌数試験結果

黄色ブドウ球菌に対する残菌数試験結果

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