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日本
ニュースリリース

2024年11月5日

フジフイルム・ダイオシンス・バイオテクノロジーズ

デンマーク拠点第1次投資設備の稼働を開始

今後欧米2拠点の大型設備を順次稼働させ、拡大する抗体医薬品の製造委託ニーズに対応

このニュースリリースは、報道機関向けに発信している情報です。

富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)の子会社で、バイオ医薬品の開発・製造受託会社(CDMO*1)であるFUJIFILM Diosynth Biotechnologies(フジフイルム・ダイオシンス・バイオテクノロジーズ)は、このたび、デンマーク拠点の約1,000億円を投じた第1次設備増強工事を完了し、稼働を開始したことをお知らせします。

当社は、抗体医薬品の旺盛な製造委託ニーズにこたえるため、生産能力の大幅増強に向けて20,000リットルの動物細胞培養タンク30基を増設する設備投資をアメリカ・デンマーク2拠点にて進めています。今回、デンマーク拠点の第1次投資設備6基が一連の大型設備投資の第一弾として稼働しました。同拠点で進行中の第2次投資ではさらに8基の増強を行い、2026年の稼働を予定しています。これにより同拠点は、既存設備20,000リットルタンク6基を含め抗体医薬品の原薬製造能力は合計20基、欧州最大のCDMO拠点となる見込み*2です。

さらに米国ノースカロライナでは、20,000リットルの動物細胞培養タンク16基を有する新拠点の建設を進めています。第1次投資の8基は2025年、第2次の8基は2028年に稼働予定です。また、デンマーク・ノースカロライナの両拠点には、製剤設備も新たに導入し、バイオ医薬品の原薬製造から充填・最終製剤化まで一貫して受託できる体制を構築します。この両拠点での設備増強は、高い生産性とFDA(米国食品医薬品局)やEMA(欧州医薬品庁)などからの各種認証取得実績があるデンマーク工場と共通の設計・設備を展開するアプローチ(KojoX(コ―ジョーエックス))を採用しています。これにより建設期間の短縮を図るとともに、完成後は拠点間での迅速な製造プロセス技術移管を実現し、高い品質の確保を可能とします。

当社は、2011年以降、バイオCDMO事業に1兆円以上を投資し、抗体医薬品や細胞治療薬、遺伝子治療薬、ワクチンなど幅広いバイオ医薬品を対象に生産プロセス開発受託、小規模生産から大規模生産、原薬から製剤・包装までの製造委託ニーズにこたえるグローバル体制の構築を進めています。顧客から信頼される真のパートナーとなり、最先端の医薬品を、安心できる品質で、より早く、より多くの患者に届けられるように顧客をサポートし、アンメットメディカルニーズへの対応などの社会課題の解決、さらにはヘルスケア産業のさらなる発展に貢献していきます。

  • *1 Contract Development & Manufacturing Organizationの略。生産プロセス開発や安定性試験、治験薬の開発・製造、市販薬の製造まで幅広いサービスを製薬企業などに提供する。
  • *2 2024年11月5日現在。当社調べ。

デンマーク拠点における設備投資

  第1次設備投資 第2次設備投資
設備投資内容
  • 既存建屋の増床
  • 20,000リットル動物細胞培養タンク(6基)などの導入
  • 製剤製造システムの導入
  • 多品種のシリンジ用デバイスの組立が可能な機器や自動ラベル貼付・梱包装置などの導入
  • 新棟の建設
  • 20,000リットル動物細胞培養タンク(8基)などの導入
投資金額 約1,000億円 約2,000億円
稼働時期

2024年11月

* 製剤製造システムは2025年半ばを予定

2026年

お問い合わせ

報道関係

富士フイルムホールディングス株式会社
コーポレートコミュニケーション部 広報グループ

その他

富士フイルム株式会社
バイオCDMO事業部

  • * 記事の内容は発表時のものです。最新情報と異なる場合(生産・販売の終了、仕様・価格の変更、組織・連絡先変更等)がありますのでご了承ください。