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富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、健康診断(健診)受診者向けスマホアプリ(以下、本アプリ)の製品化に向けた開発を開始しました。本アプリは、健診受診者の健康状態に適した検査項目の提案などを通じて、健診体験価値の向上を目指すものです。本アプリの開発開始に先立ち、本アプリの有効性確認を目的とした社内検証を当社グループ従業員向けの健診施設「富士フイルムグループ健康保険組合 富士フイルムメディテラスよこはま」にて、約700名を対象に実施。社内検証の結果を踏まえ、本アプリの開発をスタートし、2026年度までに健康経営を推進する企業へ試験提供することを目指します。なお、社内検証の実施にあたり、株式会社インテグリティ・ヘルスケア(本社:東京都中央区、代表取締役会長・医師:武藤 真祐、代表取締役社長:園田 愛)のご協力および監修を得ました。
近年、多くの企業が、従業員の健康維持増進を重要な経営課題ととらえ、さまざまな施策を展開しています。中でも、従業員に対して定期的に実施する健診は、病気の早期発見だけでなく、従業員の健康意識を高めて行動変容を促すという重要な役割を有しています。そのため、健診には、個人の健康状態に適した検査項目の提案や行動変容を促進するフィードバックなど、受診者の体験価値を向上させるサポートの充実が求められています。
当社は、2022年4月に、当社グループ従業員向けの健診施設「富士フイルムメディテラスよこはま」を国内に開設しました。現在、当社の医療機器や、AI技術を活用した医療ITシステムなどを導入し、高品質な健診を実施しています。また海外では、がん検診をはじめ生活習慣病検査サービスを提供する健診センター「NURA」をインド・モンゴル国・ベトナムで展開しています。
今回当社は、受診者の健診体験価値の向上を目指すスマホアプリの製品化に向けた開発を開始しました。本アプリは、受診者が健診を予約し問診の入力を行うと、日本人間ドック学会などの提供する健診にかかわるガイドラインをもとに、受診者個人に合ったオプション検査を提案します。受診後には、健診で撮影したCTなどの画像データを含む充実した健診レポートを送付。当社の画像診断支援AI技術を活用して開発予定のソフトウエアの処理結果と、医師のレポートをフィードバックします。さらに、受診者が健診結果に対して気軽に質問できるチャットボット機能による用語解説と、ガイドラインに則った検査数値の適正値を提供し、受診者の健診結果の理解を促進します。開発開始に先立ち実施した社内検証では、本アプリのこれらの機能が、受診結果に対する理解度を向上させ、オプション検査・精密検査受診意欲、行動変容を促進するなど、受診者の体験価値向上に寄与することを確認しました。
また本アプリは、企業向けに精密検査が必要であると診断された受診者のトラッキング機能や、産業医面談を容易にするオンライン診療機能も搭載。従業員の健康維持増進に向けた取り組みを支援します。
当社は、今後もグループの持つ技術、製品、サービスを結集して、これまで以上に質の高い豊富なソリューションを提供し、医療の質の向上と人々の健康の維持増進に貢献していきます。
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富士フイルムホールディングス株式会社 ICT戦略部