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富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、バイオ医薬品の開発・製造受託事業の成長を一段と加速させるため、バイオ医薬品CDMO※1の中核会社であるFUJIFILM Diosynth Biotechnologies(フジフイルムダイオシンスバイオテクノロジーズ)(以下FDB)の北米拠点に約1,800億円(12億ドル)の大規模投資を行います。今回、FDBがノースカロライナ州ホーリースプリングス市に建設している新拠点(以下ノースカロライナ新拠点、2025年稼働予定)に新たな設備投資を行い、抗体医薬品の原薬製造設備を大幅増強させます。なお、増強設備の稼働は2028年を予定しています。
抗体医薬品市場は、抗体薬物複合体(ADC)※2や、バイスペシフィック抗体※3を用いた次世代型の需要拡大も加わり、年率8%で成長することが見込まれています※4。当社は、抗体医薬品の生産能力の大幅増強に向けて20,000リットルの動物細胞培養タンクの設備投資を進めています。現在、デンマーク拠点では稼働中のタンク6基に加えて14基※5、ノースカロライナ新拠点では8基の導入を進行中。高い生産性と各種認証取得実績があるデンマーク工場と設計・設備を共通化し他拠点に展開するアプローチ(KojoX(コ―ジョーエックス)™)による設備増強で、拠点間の迅速な技術移管を実現し、高い品質の確保や建設リードタイムの短縮化を図っています。
今回、当社は、現在増強中の生産能力を上回る、抗体医薬品の旺盛な製造委託ニーズを受け、現在8基のタンクを建設中のノースカロライナ新拠点に、あらたに20,000リットルの動物細胞培養タンク8基を導入します。これにより、ノースカロライナ新拠点における同サイズのタンク数を16基まで拡大させ、抗体医薬品の原薬の生産能力を大幅に増強させます。尚、ノースカロライナ新拠点は、北米でのバイオCDMO製造拠点として最大級の原薬生産能力を有することになります※6。
また、ノースカロライナ新拠点は、原薬製造から製剤化・包装までを一貫して受託できる拠点とするために、現在設備の導入を進めており、原薬の大量製造に限らず幅広い顧客ニーズに応えていきます。
さらに、ノースカロライナ新拠点で使用するすべてのエネルギーを、再生可能天然ガス※7や敷地内の太陽光発電の利用、バーチャルPPA導入による12.5万MWh/年の再エネ電力証書の購入で相殺し、実質的にCO2排出ゼロを実現していきます。また、当社CSR計画「Sustainable Value Plan2030」で定めた目標※8の下で、水使用量・廃棄物の削減に対する取り組みを推進していきます。なお、ノースカロライナ新拠点は、米国グリーンビルディング協会(USGBC)により、建物の環境性能を評価する世界的な認証制度であるLEEDゴールド認証を取得する見通しです。
当社は、抗体医薬品や細胞治療薬、遺伝子治療薬、ワクチンなど幅広いバイオ医薬品を対象に生産プロセス開発受託、小規模生産から大規模生産、原薬から製剤・包装までの製造委託ニーズに応えていきます。顧客から信頼される真のパートナーとなり、最先端の医薬品を、安心できる品質で、より早く、より多くの患者に届けられるように顧客をサポートし、アンメットメディカルニーズへの対応などの社会課題の解決、さらにはヘルスケア産業のさらなる発展に貢献していきます。
今回の設備投資 | 現在進行中の設備投資 | |
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設備投資内容 | 20,000リットル動物細胞培養タンク(8基)の追加導入 |
原薬製造ライン
原薬製造ライン 製剤製造ライン
包装ライン
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投資金額 | 約1,800億円(12億ドル) | 約2,000億円(20億ドル)超 |
新規雇用人数 | 2031年までに680人 | 2028年までに725人 |
稼働時期 | 2028年 | 2025年 |
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富士フイルムホールディングス株式会社
コーポレートコミュニケーション部 広報グループ
富士フイルム株式会社 バイオCDMO事業部