富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO後藤 禎一)は、乾燥肌や敏感肌をケアするスキンケアブランド「cresc. by ASTALIFT(クレスク バイ アスタリフト)」から、洗顔フォーム「クレスク by アスタリフト クリーミー クリアフォーム(以下、クリーミー クリアフォーム)」と、UV化粧下地「クレスク by アスタリフト スムースフィット マルチシールド(以下、スムースフィット マルチシールド)」を2024年2月1日に発売します。
「クリーミー クリアフォーム」は、肌がゆらぐ※1原因となる、毛穴の中の汚れをやさしく取り除く洗顔フォームです。「スムースフィット マルチシールド」は、花粉・PM2.5・ちりなどの微粒子による汚れが付着することで引き起こされるダメージから、肌をしっかりバリア※2するUV化粧下地です。
「クレスク by アスタリフト」について
当社は、乾燥肌や敏感肌などの肌悩みをケアするスキンケアブランド「クレスク by アスタリフト」を2022年3月に展開。現在、当社独自のナノ分散技術で微粒子化した成分を配合したジェリー状化粧液とクリーム状乳液をラインアップしています。当社は、「クレスク by アスタリフト」を、ゆらぎがちな肌※3を整えるだけでなく、ユーザーの心をだんだんと軽やかにできるブランドにすることを目指しています。

クリーミー クリアフォーム(左)、
スムースフィット マルチシールド(右)
発売の背景
敏感肌に悩むユーザーを対象に実施した調査によると、ユーザーの多くが、洗顔料に対しては、「毛穴の汚れまでしっかり落としたい」※4、また紫外線防御機能をもつ化粧下地に対しては、「紫外線をカットするだけではなく、大気中に浮遊する花粉・PM2.5・ちりなどの微粒子による汚れからしっかり肌を守りたい」※5というニーズがあることが分かりました。そこで当社は、毛穴汚れや、大気中の花粉・PM2.5・ちりなどの微粒子による汚れが敏感肌に与える影響に着目した独自の研究をもとに、毛穴の中の汚れを洗い上げる洗顔フォームと、紫外線だけではなく微粒子による汚れからも肌を守るUV化粧下地を発売します。
新製品の特長
洗顔フォーム「クリーミー クリアフォーム」は、「角栓クリア成分※6」などを配合した、濃密な泡をつくりだす独自処方により、毛穴の中で固まった角栓汚れをやさしく取り除きます。さらに、肌にうるおいをもたらす保湿成分を配合。つっぱりがちな肌をしっとりと洗い上げます。
また、UV化粧下地「スムースフィット マルチシールド」は、花粉・PM2.5・ちりなどの微粒子による汚れが付着することで引き起こされるダメージから、肌をしっかりバリア※2。さらに、肌保護成分「マグワ根皮エキス」をはじめ、美容成分を配合。独自の処方設計のくずれない密着膜で、一日中※7うるおいを与えます。くすみを抑え※8、透明感のある肌※9に仕上げます。
当社は、乾燥・敏感肌の原因である毛穴の汚れを「取り除くケア」と、紫外線や大気中の微粒子による汚れから肌を「守るケア」で、ゆらぎがちな肌※3に悩む人々に寄り添う商品を提供します。
当社は今後も、これまで培ってきたコアテクノロジーを駆使することで、より多くのニーズをとらえた独自性の高いスキンケア製品を提供し、人々の美容と健康に貢献していきます。
- ※1 季節の変わり目などの環境変化によって肌が乾燥し敏感になるということ。
- ※2 物理的な効果で肌への侵入を防ぐこと。
- ※3 季節の変わり目などの環境変化によって乾燥し敏感になりやすい肌のこと。
- ※4 当社調査(2021年8月実施、対象者:25-39歳女性の乾燥・敏感肌ユーザー60名と一般ユーザー180名)。
- ※5 当社調査(2023年2月実施、対象者:25-39歳女性の敏感肌ユーザー24,281名)。
- ※6 洗浄成分:結晶セルロースのこと。
- ※7 朝塗布してから夕方洗顔するまで。
- ※8 光が拡散することで発揮されるメイクアップ効果によるもの。
- ※9 光の拡散により発揮されるメイクアップ効果で明るく見える肌のこと。
記
1. 発売日
2024年2月1日
2. 製品名・価格・特長・販売方法
製品名・ 税込価格 | クレスク by アスタリフト | クレスク by アスタリフト | ||
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製品特長 | 1. 肌がゆらぐ※1原因となる毛穴の汚れを取り除く肌刺激の低減と洗浄力を両立した「角栓クリア成分※6」を配合。肌がゆらぐ※1原因となる「過酸化脂質」に着目し、肌表面の皮脂汚れだけでなく、毛穴の中で固まった角栓汚れもやさしく取り除きます。 2. 「うるおいオン処方」で、乾燥から素肌を守る保湿成分が肌に吸着し留まる「うるおいオン処方」を採用。肌のうるおいを保ち、しっとりと洗い上げます。さらに、「ビタミンE誘導体※10」を配合。洗顔後の肌を守り、肌荒れを防ぎます。 3. 弾力のある「特濃もっちり泡」もっちりとした弾力のある「特濃もっちり泡」が、洗顔時に手を肌に直接触れさせることなく汚れを落とすため、摩擦による肌への負担を抑えます。 4. 低刺激設計無香料、無着色、アルコール無添加、敏感肌の方のご協力によるパッチテスト済み、アレルギーテスト済みで、敏感肌を第一に考えた低刺激処方設計です。 *すべての方にアレルギーや皮ふ刺激が起きないというわけではありません。 5. パッケージしっとりとした質感の淡いピンクの半透明チューブにネイビーのグラデーションを施し、みずみずしく、しっとりした肌を表現しました。 | 1. 肌がゆらぐ※1原因となるダメージからバリア※2紫外線や乾燥だけでなく、肌がゆらぐ※1原因となる、大気中の花粉・PM2.5・ちりなどによる汚れが付着することで引き起こされるダメージから肌をしっかりバリア※2。うるおいの蒸散も防ぎます。また、「マグワ根皮エキス」を配合し、肌を保護します。 2. くずれない密着膜で、一日中※7うるおう。くすまない※8独自の処方設計のくずれない密着膜で、一日中※7うるおいを与えます。くすみを抑え※8、透明感のある肌※9に仕上げます。朝から夕方まで、美しい肌を保ちます。 3. 肌にフィットするテクスチャー肌にフィットするテクスチャーで、負担感のないつけ心地を実現しました。 4. 低刺激設計ノンケミカル処方(紫外線吸収剤無添加)、無香料、無着色、アルコール無添加、パラベン(防腐剤)無添加、敏感肌の方のご協力によるパッチテスト済み、アレルギーテスト済み、ニキビのもとになりにくい処方設計です。 *すべての方にアレルギーや皮ふ刺激が起きないというわけではありません。また、ニキビができないわけではありません。 5. パッケージマットな質感の淡いピンクのチューブにネイビーの透明キャップを組み合わせたコントラストのあるデザインで、高い機能性を表現しました。 | ||
販売方法 |
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※10 肌保護成分:酢酸トコフェロール、トコフェロールのこと。
参考資料
1. 敏感肌の原因の一つである毛穴汚れを取り除く独自処方の洗浄剤を開発
1)皮脂の酸化物である過酸化脂質やその分解物が引き起こす肌影響について
皮脂は、紫外線や熱の影響を受けると酸化しやすい性質をもちます。酸化した皮脂は、過酸化脂質と呼ばれ、過酸化脂質がさらに紫外線や熱の影響を受け続けると、分解物をつくりだします。過酸化脂質やその分解物は、さまざまな肌トラブルを生じさせることが知られていますが、そのメカニズムは解明されていませんでした。
2)過酸化脂質とその分解物であるアクロレインが、肌の保護機能を低下させるメカニズムを発見
当社は、過酸化脂質とその分解物による肌への影響を明らかにするため、過酸化脂質とその分解物の一つである「アクロレイン」を皮膚モデルにそれぞれ添加し、肌の保護機能を示す指標である経上皮電気抵抗値(TER値)を測定しました。その結果、過酸化脂質とアクロレインを加えた、それぞれの皮膚モデルにて、未添加の同モデルと比べて、低いTER値を確認しました(図1、2)。また、過酸化脂質とアクロレインを加えた、それぞれの皮膚モデルの肌の保護機能低下のメカニズムを検証した結果、過酸化脂質とアクロレインが同機能を維持する成分であるセラミドおよびアシルセラミドの産生に重要な酵素の発現量を減少させることを発見しました。
【図1】過酸化脂質による肌の保護機能への影響

*ミリモーラー
【図2】アクロレインによる肌の保護機能への影響

*パーツ パー ミリオン
3)過酸化脂質やアクロレインが固形化した角栓汚れを除去する独自処方の洗浄剤の開発に成功
過酸化脂質やアクロレインは、皮膚表面や毛穴内部に集積すると、毛穴内部で固形化し「角栓汚れ」になります。「角栓汚れ」は、洗浄成分で取り除くことが重要ですが、洗浄力の高い成分を用いると、肌への負担が大きくなるという課題があります。そこで、肌へのダメージを抑えながら、「角栓汚れ」を除去する独自処方の洗浄剤の開発に成功しました。
2. 敏感肌を花粉・PM2.5などの微粒子から守る紫外線防御膜の処方を開発
1)スギ花粉が引き起こす肌影響について
スギ花粉は、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状だけでなく、痒みや赤みなどの肌トラブルを引き起こすことが知られています。アレルギー症状や肌トラブルを引き起こす原因は、スギ花粉の外皮にある「Cryj1(クリジェイワン)」と、スギ花粉の内部にある「Cryj2(クリジェイツー)」というタンパク質であると考えられています(図3)。皮膚科学の分野では、「Cryj1」が肌の炎症や肌の保護機能の低下を引き起こすことがすでに報告されていますが、「Cryj2」の肌への影響については、その詳細が明らかになっていませんでした。当社は、スギ花粉が水分や、PM2.5などの大気汚染物質と接触し破裂する現象に着目し、スギ花粉に含まれる「Cryj2」が肌に与える影響について研究を行いました。
【図3】スギ花粉における「Cryj1」「Cryj2」の所在とスギ花粉粒子の破裂

「Cryj1」はスギ花粉粒子の外皮に、「Cryj2」は同粒子の内部にそれぞれ存在する。スギ花粉粒子は、降雨・大気汚染物質との接触により破裂し、同粒子の内部から「Cryj2」を放出する。
2)「Cryj2」が肌の保護機能低下を引き起こすことを新たに発見
当社は、スギ花粉の破裂により、大気中に放出された「Cryj2」が肌の保護機能に与える影響を検証しました。その結果、肌の保護機能に重要な因子の一つであるインボルクリン(Involucrin)※11の発現量が減少することを発見。また、インボルクリンの発現量を増加させる成分を探索し、「マグワ根皮エキス」を見出しました。
- ※11 肌の保護機能を担う角層細胞の外壁を形成する因子の一つ。
3)花粉・PM2.5・ちりなどの微粒子による汚れの侵入も防ぐ紫外線防御膜の処方を開発
当社は、紫外線だけでなく花粉・PM2.5・ちりなどの微粒子による汚れが肌に侵入することを防ぐため、顔の動きによる膜割れを抑制する紫外線防御膜を形成する処方を開発しました。肌にぴったりとフィットし、日常生活の表情の変化にもくずれない密着膜を肌上で形成します。
【図4】紫外線防御膜が顔の動きによる膜割れを抑制する仕組み


肌の動きに合わせて、紫外線防御膜が変形

紫外線や、花粉・PM2.5・ちりなどの微粒子による汚れの肌への侵入を防ぐ
ニュース用画像データ


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