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日本

導入事例いのうえ小児科

事例から学ぶ立地・物件選定、内装、医療機器選定、
集患対策の方法
いのうえ小児科さまのクリニック開業方法

~小児科クリニックの少ないエリアに新規開業 X線撮影装置の導入で安心感を
高める~

このコンテンツは医療従事者向けの内容です。

立地・物件選定

子どもは多いのに小児科が少なかったエリアのショッピングモール内に開業

開業に向けては、2年ほど前から物件の選定に動き始めていました。さまざまな物件に当たっているうちに、たまたまご縁があった、このショッピングモールの開発会社の方から、モールの開設に合わせたクリニックの開業について提案を受けたのです。

このあたりは閑静な住宅地で、近くにマンションも多い。少し行くともうお隣の芦屋市なのですが、そこも住宅街でマンションが多く建っています。若いファミリー層がたくさん住んでいるので、子どもも多いんです。しかも、この周辺には小児科が少なく、いわば空白地帯になっていました。そんな地域に新たにできる大きなショッピングモールということで、ここでの開業を決断しました。

来院されている方の母子手帳などを見ると、「以前はこんな遠いところまで行っていたのか」と驚かされることも多く、「近くに小児科ができてありがたい」と言っていただけることもあります。

もう一つ、私にとって大きいのは、ここが自宅からとても近いということです。前の職場は自動車通勤で1時間半ほどかかっていましたが、ここなら通勤時間はたったの10分。私自身に時間的な余裕ができるということは、結果的に診療の質向上にもつながるのではないかと思っています。

内装レイアウト

シンプルなデザインで圧迫感を軽減、感染症対策にも配慮

院内の設計に関しては、ショッピングモールの一区画でありながら、あまり制限は受けず、自由にやらせてもらえました。構造上、入口が1つしかないといったことはしかたないとして、それ以外、内部の造りや壁紙の色などについて基本的に制約はありませんでした。

内装は、白を基調に、明るくシンプルなデザインにこだわりました。カウンターや壁の角に曲線を取り入れることで圧迫感を減らし、柔らかく、また広く見えるようにしています。

院内の設計をしていたのが、ちょうど新型コロナウイルス感染症が拡大していた頃だったので、感染症対策にも配慮しました。入口の脇に隔離室を2室、診察室の前にも個室を2室設けており、感染症の疑いがある場合の診察などに適宜使用しています。空調設備も、最大1時間で5回空気を入れ替えられる機能を持つものを導入しています。

医療機器選定

小児科クリニックでありながらX線撮影装置を導入

開業に当たって、クリニック向けX線診断システム「CALNEO Compact」とDRパネル「CALNEO Smart C47」を導入しました。システムの連携性を考えて、画像診断ワークステーション「C@RNACORE」も導入しています。

一般的な小児科診療においてX線撮影を行う頻度はそれほど高くありませんが、これまで小児の先天性心疾患の診療に携わってきた環境においてX線撮影は必須でしたので、開業にあたってもX線撮影装置があった方が良いと考えました。

大学病院の勤務時に、富士フイルムのフラットパネルを用いて撮影を行っている放射線技師から画質の良さを聞いていたため、信頼感はありましたね。その中で、コンパクトで限られたスペースでも設置できる「CALNEO Compact」に興味を持ち、導入に至りました。

X線撮影ができなければ「おそらく肺炎でしょう」という説明になりますが、X線撮影ができることで「肺炎ですね」と、画像を見せながら自信を持ってお伝えできます。また、便秘は触診である程度分かりますが、親御さんにX線画像をお見せして「これだけ便が溜まっています」と伝える方が説得力がありますし、より安心していただけると思います。加えて、実際に撮影をするしないにかかわらず、いつでもX線撮影ができる環境にあることで、安心して診療に取り組めると感じています。

画質も申し分ありません。現在は私自身が撮影をしていますが、大学病院勤務時に診療放射線技師が撮影したものとそん色のない画質が得られていると感じています。特に、肺血管陰影や心陰影が鮮明に描出され、拡大しても細かい部分まできれいに見えます。操作に関しても、必要最低限の内容を覚えるだけで直感的に動かせるので困ったことがありません。今後は、胸部や腹部だけでなく、低身長の診察における、手根骨の骨年齢評価などにも積極的に活用していく方針です。

近隣の小児科クリニックはX線撮影ができないところが多いせいか、「当院でX線撮影ができます」とご家族にお伝えすると、驚かれたことが何回かありました。また、他院で「X線撮影はできない」と言われたことから、X線撮影ができるクリニックをインターネットで検索して、当院にお子さんを連れてこられたというケースもありました。

クリニック向けX線診断システム「CALNEO Compact」

画像診断ワークステーション「C@RNACORE」

個人的な経験でも、子どもの発熱が4~5日続いた際に「X線撮影をしてもらいたい」と思っても、自宅近くにX線撮影ができるクリニックがなかったことがありました。こうしたニーズは相当数あると思いますので、親御さんの不安を少しでも減らすことに貢献したいです。

また、撮影画像を確認する「C@RNACORE」についても、計測なども含めて、ストレスなく使用できています。

子どもはどんどん成長していくので難しいかもしれませんが、今後富士フイルムには過去と現在の画像を差分したサブトラクション画像を生成することで、経時変化の差を確認しやすくする機能の小児向けバージョンを開発していただければと期待しています。

人材募集・教育

集患対策

院内レイアウト
開業までのスケジュール

開業経験を踏まえて

CALNEO Compact

販売名

X線診断装置 CALNEO XR

認証番号

302ABBZX00055000

C@RNACORE

販売名

富士画像診断ワークステーション CC-WS674型

認証番号

22200BZX00909000

FUJIFILM DR CALNEO Smart

販売名

デジタルラジオグラフィDR-ID 1200

認証番号

226ABBZX00085000

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  • CALNEO Compactのカタログ
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