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日本
千葉白井病院 加藤先生(左)穐吉先生(右)

導入事例医療法人社団 白翔会 千葉白井病院

外科用Cアーム型デジタル透視システムの人工関節手術での使用例

このコンテンツは医療従事者向けの内容です。

地域医療のいっそうの向上と充実を目指し、急性期から回復期、社会復帰までの地域に根ざした医療活動を展開する千葉白井病院。
外科用Cアーム型デジタル透視システム「COREVISION LD」の画質の評価や使用感などについてお話をうかがった

千葉白井病院の特長は。

穐吉先生 (1)充実した救急医療体制、(2)リハビリテーションへの注力、(3)土日通常外来診療、(4)有料老人ホームと老人保健施設が同一敷地内にある三施設一体型の医療施設を特長とし、診療においては、各専門科のフォローアップの元、整形外科・消化器科を中心としたハイレベルな医療を提供しています。

整形外科の特長と手術件数は。

穐吉先生 2020年から常勤医5人体制となったことで、より広く、充実した医療を提供できる体制が整いました。手術としては、脊椎や人工股関節の件数が多く、全体では年間に約600件の手術を実施しています。

ご専門は。

穐吉先生 一般外傷、骨折、変形性関節症を中心に診療、手術を行っています。

加藤先生 股関節、膝関節を専門とし、人工股関節置換術、人工膝関節置換術など、年間60~70件の手術を行っています。

穐吉 真 先生

千葉白井病院 整形外科部長
穐吉 真 先生

COREVISION LDを導入した経緯は。

穐吉先生 従来から使用してきた外科用Cアームの老朽化に伴って、手術において特に高画質の透視像が求められる脊椎脊髄外科を専門とする先生が中心となって選定を行い、COREVISION LDの導入に至りました。

画質に対する評価は。

穐吉先生 非常に鮮明かつ立体感のある画像が得られますね。やはり高画質で、骨やインプラントの辺縁が明瞭に見えると気持ちよく手術が行えますので、画質が良くなったことで術中のストレスが大きく低減したと感じています。

加藤先生 第一印象として、皮質骨と海綿骨の詳細が分かり、静止画に近いかたちで確認できると感じました。また、指先や橈骨、関節面も非常によく見えますね。さらに、透視像がリアルなため、画面を見ながら骨を削る際も臨場感があり、より安心して手術が行えるようになりました。

骨やインプラントの辺縁が明瞭に見えるため、容易に位置を把握することが可能

人工股関節手術の様子
Cアーム開口部が広いため、ストレスなく透視画像を確認しながら手術が可能

実際の症例は。

加藤先生 人工股関節手術では、その患者さんの解剖に合ったサイズのインプラントを選択することが重要になります。私は、3次元術前計画ソフトウェアを用いて手術計画を立てた上で仰臥位前方進入アプローチを行い、術中に外科用Cアームで骨とインプラントのサイズを確認しますが、COREVISION LDは非常に画像が鮮明ですので、より患者さんに合ったインプラントが選択しやすくなりました。また、術前計画ソフトで作成した3D画像と実際の透視像を見ながらインプラントを入れる際も、COREVISION LDは高画質でリアルな透視像が得られるため、イメージがしやすいと感じています。

穐吉先生 骨折観血的整復術では、骨折部の状態がより詳細に観察できるので、安心感があります。また、私の専門ではありませんが、脊椎脊髄外科の手術では、スクリューの刺入部の確認がしやすくなったことで手術の精度が向上していると思いますし、実際に当院で脊椎を専門とする先生はCOREVISION LDの画質を高く評価していると聞いています。

機能面での評価は。

加藤先生 術中に保存した画像を任意のタイミングで呼び出して、現在の画像と比較できる機能は非常に便利だと思います。例えば、股関節の片側手術では両足の長さをそろえることが重要になりますが、COREVISION LDでは最初に痛んでいない方の股関節を撮影して保存しておき、必要に応じてその画像を呼び出して比較・確認しながら手術を進められるので安心感があります。また、骨盤側の臼蓋にカップを入れた後に撮影しておき、その後の操作を終えた後に比較・確認することで、ずれが生じていないかが一目で分かります。さらに、トライアルと実際のインプラントの比較においても、感覚に頼ることなく、実際の画像で比較・確認できることは大きいと思います。

穐吉先生 画像が保存できる機能は、骨折の手術においても有用で、ガイドワイヤーを挿入した位置に対して、スクリューが正確に入っているかが確認しやすく、手術の安全性向上にも寄与していると思います。

加藤 敦史 先生

千葉白井病院 人工関節センター長
加藤 敦史 先生

今後、富士フイルムに期待することは。

加藤先生 さらなる低線量化によって、患者さんや我々医療従事者の被ばく低減を実現していただくとともに、より良い装置や技術の開発を通じて、グローバルに活躍していただけばと思います。

穐吉先生 富士フイルムといえばフィルムのメーカーという印象が強かったのですが、近年は医療機器を含めてさまざま分野で活躍されていますよね。今後も先進的な装置や技術を幅広く開発していただければと期待しています。

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  • COREVISION LDのカタログ
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