このコンテンツは医療従事者向けの内容です。
熊本県を拠点に各種のバス事業を展開している九州産交バス。全116台の高速・長距離バスの定期除菌にHydro Ag+アルコールスプレーを採用した狙いとは?(富士フイルムメディカル広報誌「AtoZ」2021年春号に掲載)
九州産交バス株式会社
運行本部 熊本営業部長
小栁 亮 氏
コロナ禍で感染症対策を強化 除菌持続時間の長さに惹かれた
九州産交バスの感染症対策への取り組みは。
当社では、以前から乗務員のマスク着用や車内換気、座席等のアルコール消毒、次亜塩素酸による空間除菌などを行い、感染症対策に力を入れてきました。そうした中で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って感染症対策をさらに強化し、客席へのパーティションの設置や深紫外線LEDによる空気清浄などに加え、今年2月からはHydro Ag+アルコールスプレーによる定期除菌を開始しました。
Hydro Ag+アルコールスプレーを導入した経緯は。
お客さまの安全・安心と除菌を行う従業員の負担軽減という観点から、除菌効果が長く持続し、新型コロナウイルスへの効果が期待できる製品を探していた時に、インターネットでHydro Ag+のことを知りました。
そこで、自ら購入して自宅でいろいろと試してみたところ、お風呂場のカビが生えなくなる、クルマ特有のイヤな匂いが抑えられるなどの効果を実感しました。そして、2020年11月のニュースリリースで富士フイルムと帯広畜産大学との共同研究結果の発表が最後の決め手となりました。
私は、日頃からさまざまなメーカーに感染症対策製品に関する問い合わせをしていますが、その中で富士フイルムは最初の問い合わせの時から非常にレスポンスが良く、現在も迅速かつ丁寧に対応していただいています。そうした対応の良さも導入の後押しになりました。
従業員の負担が軽減し、コスト削減にもつながった
高速・長距離バス全116台に対して、Hydro Ag+アルコールスプレー(60%)を月に2回使用し、1回あたりの除菌にかかる時間は15分程度です。また、事務所内の乗務員が頻繁に出入りするエリアでは、Hydro Ag+アルコールクロス(60%)も使用しています。
以前に使用していた抗菌液は、週に1回使用する必要があったため、除菌を行う従業員の負担が大きく、ときには早朝や深夜に除菌作業を行わざるをえないケースもありました。Hydro Ag+アルコールスプレー導入後は、除菌回数が半減したことで、従業員の負担が軽減しただけでなく、大幅なコスト削減にもつながりました。
また、導入後はHydro Ag+のロゴを使用したステッカーをバスの前方、後方、乗降口付近の3箇所に貼り、乗客の皆さんだけでなく、路線で当社の高速バスを目にした方々に対しても情報を発信しています。これにより、お客さまに安心してご乗車いただくのはもちろん、当社が感染症対策に注力していることをアピールする効果にも期待しています。
新型コロナウイルス感染症の流行が拡大し始めた当初は、運転士から不安の声を聞くこともありましたが、今回、Hydro Ag+アルコールスプレーを導入したことで、より安心して乗務に専念してもらえる環境が整ったと感じています。そして今後、運転士にHydro Ag+の効果やメリットを周知していくことで、お客さまからHydro Ag+について質問された際にしっかりと説明ができるようになってもらえればと考えています。
今後、さらに多くの場所で活用し、バス業界全体にも広げていきたい
今後、Hydro Ag+アルコールクロス/スプレーの使用を検討している場所は。
経営の状況や費用対効果、お客さまからの反応など、さまざまな要素を検討しながらにはなりますが、当社が所有する約700台のバス全車両での使用や、当社グループが運営するレストラン、バスターミナル等での使用も提案していければと思っています。併せて、社内、グループ内にとどまらず、他のバス会社にもHydro Ag+アルコールクロス/スプレーが医療現場で信頼を得ていることや持続除菌の良さを伝えて、バス業界全体に広げていきたいと考えています。
今後、富士フイルムに期待することは。
今後も医療現場向けの製品開発で培った技術を活かして、広く我々の安全・安心につながる製品を生み出していただければと期待しています。