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クリニック開業におけるコンセプトとは
クリニック開業を考え始めたら、まず行うべきは「コンセプトづくり」です。
開業地をどこにするか、事業計画や資金計画をどうするかを考える前に、自院をどんなクリニックにしたいのかをじっくり考え、イメージを固めておくことは、その後の開業準備をスムーズに進めることにつながります。
では、「クリニック開業におけるコンセプト」とはどんなものでしょうか。
端的に言えば「どんな特徴を持ったクリニックにするか」ということです。
クリニックのコンセプトを明確にし、地域の患者ニーズに合わせた医療を提供することが、開業を成功に導くカギとなります。
クリニック開業時の「コンセプトづくり」で考えるべきこと
開業を目指すクリニックのコンセプトづくりで留意すべきいくつかのポイントを表に挙げました。
「1. 標榜科目」、「2. ターゲットとする患者層」、「3. 開業形態(戸建てかテナントか)」などはコンセプトの骨格と言えます。
クリニック開業時のコンセプトづくりで留意したいポイント
「4. 自分の専門性をどこまで前面に打ち出すか」は悩ましい問題です。
糖尿病や消化器病などを専門としてきた場合は、通常標榜する「内科」の中で、一定程度専門性を発揮できるでしょう。これに対し、脳神経外科や心臓外科などを専門としてきた場合は、病院時代と同じ医療を提供することは難しくなります。標榜する診療科の中で、これまでの経験をどこまで活かすか、よく検討しましょう。
「5. 『かかりつけ医』の役割をどこまで果たすか」も、将来を見据え考えておきたいポイントです。
高齢人口の増加に伴い、高齢者を最期まで自宅で看取るという動きが出てきています。クリニック開業医にも「かかりつけ医」として、地域の介護サービスなどとの連携が今まで以上に求められる時代となってきました。眼科や耳鼻咽喉科などの専門診療科ではなく内科系で開業する場合、「かかりつけ医」の役割をどこまで果たすか、在宅医療などに取り組むかなどについても、クリニック開業時のコンセプトづくりの段階で考えておくことが望ましいです。
開業するクリニックのコンセプトが明確になれば、それにふさわしい立地と物件、導入する医療機器、採用スタッフのイメージも固まっていきます。その意味でも、クリニック開業時のコンセプトづくりはとても重要な作業と言えます。
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【企画・編集 日経メディカル開発】
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