猫の健康診断のすすめ
家族のように大切なねこちゃん。ご家族さまなら誰もが、ずっと元気でいてほしいと思いますよね。そこで、定期的に健康診断を受けることをお勧めします。
ねこちゃんは不調を言葉で伝えることができません。このため、ご家族さまが気が付かないうちに病気が進んでいる可能性もゼロではないのです。
定期的な健康診断は、病気の早期発見・早期治療にとても大切。また、普段の「基準値」を把握しておけば、体調不良時との違いも分かりやすくなります。
いつから?どのくらいの頻度で受けるの?
1歳を過ぎたら…年に1回
シニア期(7歳以上)を迎えたら…年に2回
年齢換算表(参考)
1歳~5歳
猫 | 人 |
---|---|
1歳 | 17歳 |
2歳 | 23歳 |
3歳 | 28歳 |
4歳 | 32歳 |
5歳 | 36歳 |
11歳~15歳
猫 | 人 |
---|---|
11歳 | 60歳 |
12歳 | 64歳 |
13歳 | 68歳 |
14歳 | 72歳 |
15歳 | 76歳 |
6歳~10歳
猫 | 人 |
---|---|
6歳 | 40歳 |
7歳 | 44歳 |
8歳 | 48歳 |
9歳 | 52歳 |
10歳 | 56歳 |
15歳~20歳
猫 | 人 |
---|---|
16歳 | 80歳 |
17歳 | 84歳 |
18歳 | 88歳 |
19歳 | 92歳 |
20歳 | 96歳 |
フィラリア予防のすすめ
フィラリア症とは
わんちゃんの病気というイメージが強いフィラリア症ですが、ねこちゃんでも感染することがあります。フィラリアという寄生虫が蚊を介して、ねこちゃんの体に入り込み、心臓や肺動脈に寄生することで、引き起こされる病気です。ねこちゃんの場合は無症状の場合もありますが、「喘息のような咳が出る」「呼吸困難になる」「嘔吐する」「食欲がなくなる」といった症状が出ることがあり、病気が進むと突然死を招くケースもあります。
ねこちゃんの場合、わんちゃんと比べて寄生するフィラリアの数が少なく症状が出にくいこと、検査による診断が難しいことから、 室外飼い・室内飼いに関わらず、お薬を飲んで予防することが大切です。また、気になる症状が見られたら、迷わず動物病院を受診して、検査してもらうことをお勧めします。
フィラリアの主な症状
ねこちゃんのフィラリア症では、感染して3~4ヶ月後に、突然下記のような症状があらわれます。
無症状のケースもあるため、感染したことに気づかないままさらに進行すると、突然死を招くこともあります。
- 喘息のような咳
- 呼吸困難
- 嘔吐
- 食欲がなくなる
フィラリアの主な検査
- フィラリア抗原・抗体検査
- 心エコー(超音波)検査
- 胸部レントゲン検査
1回の採血で、同時に健康チェック(フィラリア感染チェック + 健康診断検査)ができます !
ねこちゃんへの採血の負担を1回で済ませることができます。
監修:岐阜大学 名誉教授 鬼頭 克也 先生
岐阜大学 応用生物科学部 共同獣医学科 獣医内科学 教授 西飯 直仁 先生
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