双眼鏡の種類はさまざまであるため、全ての部位名称を網羅しているわけではありませんが、基本的な双眼鏡の各部位について説明します。ここではフォーカスの種類をベースにCF/IFに分類して説明します。
- 接眼レンズ・アイカップ
- 視度調節リング
- ピント調整ノブ
- ボディ(鏡筒)
- 対物レンズ
- ストラップ取付部
- 接眼レンズ・アイカップ
- 視度調節リング
- 視度目盛
- 中心軸
- 対物レンズ
- ストラップ取付部
双眼鏡を使用して対象物を綺麗に見るためには、使用する前の準備を正しい手順で踏まなければなりません。ここでは双眼鏡を覗き込む前に基本的に踏まなければならない4つのstepについて説明します。
- アイカップ調整
- 眼幅調整
- ピント調整と視度調整
- 構え方
アイカップは双眼鏡の接眼部にある見口で、折り畳み式とツイストアップ式があります。
アイカップの位置を適切に設定し、射出瞳の位置(アイポイント)に目を置いて双眼鏡を覗くと、全視野をケラレずに見ることができます。
またアイカップには2種類あり、それぞれで調整の仕方が異なります。
双眼鏡のアイカップを折り曲げて完全に収納された位置、または伸ばした位置にします。
見口を回転して高さを調整できます。回転にクリックが設けられているため、丁度良い高さで使うことができます。
眼幅とは、両目の瞳間の距離のことを意味し、個人差があります。眼幅調整は、双眼鏡本体のヒンジを動かして調整します。
正しく調整できているかのチェック方法としては、左右の目に映る視野の円が重なって、1つの円に見えるようになるまで調整してください。
射出瞳径の小さい双眼鏡の場合、光軸と瞳孔のわずかなずれもブラックアウト(暗転)しやすくなります。
シャープな映像を得るためには、ピント調整だけでなく視度調整が必要です。人は左右で視力が異なります。視度調整をしないで双眼鏡を覗くと、片方の目にはピントが合っているのにもう片方の目には合っていないことになり、シャープでクリアな映像が見えません。またフォーカスの方式は主に2種類あり、それぞれで調整方法が異なります。
- 左目で覗き、双眼鏡の中央にあるピント調整ノブを調整します。左目ではっきり見えるようになるまで、リングを左右に回します。
- 右目で覗き、接眼レンズの視度を調整します。右目で対象物がはっきり見えるようになるまで視度調節リングを回転させます。
- 双眼鏡を両目で覗くとシャープでクリアな映像が得られているはずです。次回から視度調整は不要です。ピント調整ノブ(1.)のみを調整します。
- 左右の接眼部にそれぞれある視度調整リング(ピント調整ノブ)を回して、左右それぞれピントを合わせます。
- 双眼鏡を両目で覗くとシャープでクリアな映像が得られているはずです。距離の異なるものを見る場合は、毎回左右別々に調整する必要があります。
- 双眼鏡本体を両手でしっかりと握りますが、あまり強く握ると手が震えて動いてしまうことがあります。双眼鏡を移動して使用しない場合は、三脚を使用するとブレを防止できます。
- 接眼レンズを目に当て、肘を体に添え、腕を上げずに覗きます。双眼鏡を落とさないようにストラップを使用してください。
- 近くに樹木や台、壁などがあれば、そこに体を預けたり、肘をついたりするとブレを軽減できます。
- 目標の近くに目印がある場合は、まず肉眼で目標の方向と目印を見つけます。その後、双眼鏡で目印を見ながら目標を探し導入します。