印刷機を製造する為には、ジョブ情報と機材や資材のサイズやランニングコスト等の情報から、最適な製造時間やコストで実現可能な組み合わせを算出する必要があります。Phoenixは、最適なジョブの組み合わせとレイアウトを導き出すために、最新のAI技術を採用しており、この技術を用いたツールセットを『インポジションAI』と呼んでいます。このAIが複雑な条件を考慮した上で、最大2000ジョブに対して最適な印刷機、カッティングデバイス、用紙、レイアウトの組み合わせを自動的に算出。これまで数時間あるいは数日かかっていた作業をわずか数分に短縮することができます。
Phoenixを用いたジョブプランニングを採用いただいたお客さまは以下のような業務改善を実現されています。
- 優秀な社員をより重要な業務担当へ転換
- 設計工程と製版工程の統合による納期短縮
- 工程の統合による人材配置の最適化
- 廃棄率の削減
- 資材コストの削減
Phoenixは面付け業務をサポートするさまざまなツールを搭載しており、多種多様な印刷に適した面付けレイアウトを素早く簡単に作成することができます。
- CFF2、DXF、DDES2、ARD、MFGなどさまざまなCADデータに対応
- CADデータへのPDF自動配置調整
- ダイライン、ブリードの自由編集
- オーバーラップ部の一括解消
- ダイ形状やメディアサイズに基づいた自動殖版
- 輪転機やロータリーダイカッターに対応するシームレスリピートレイアウト
- 自動レイアウトした結果に対する柔軟な手動調整
- 入力した情報に基づいた自動タイリング
- CSV・Excelによるタイリング情報の自動取り込み
- タイリングした結果を更に自動面付け
- Phoenix内で作成した折り丁を選択してページ面付け
- インポジションAIと組み合わせた自動ページ面付け
- 単ページと混在した複雑な面付けも可能
- CIP4で定められた折りパターンだけでなく、カスタムパターンにも対応
- ロールタイプデバイスに向けたレーン面付けレイアウトに対応
- 最適なレーン幅、ロール長、面付けレイアウトパターンを瞬時に作成
- 複雑なマークもJavaScriptで生成・配置規則を定義することで自動生成可能
- プランニング結果に対し、さまざまな処理を実行可能
Phoenixでは、MISをはじめとするさまざまなシステムと連携した自動化を実現することができます。
- Phoenix Connect Appにより、フローの完全自動化を実現
- MISなどの上流システムから受注情報を取得
- レイアウト結果、カットデータ、レポートなどを運用フローに沿って出力
- 詳細なXMLデータセットを出力ファイルに添付可能
- 同一ネットワーク内のPhoenixとZCCでバックグラウンドで連携
- ZCCのカット時間の見積機能と連動したプランニングに対応
- ZCCフォーマットでカッティング情報をZCCに提供可能
- すべてのインポジションAIや出力機能の完全な自動化
- OpenAPI3.0で記述したドキュメンテーションの提供
- JSON及びXMLの入出力に対応
- プレスやシート等のプリセット類を外部から管理可能