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日本

TB(テラバイト)超を実現する、独自のテクノロジー

ナノキュービック技術

従来の1/10の磁性層厚で、10倍以上の記録密度を実現します。

「NANOCUBIC技術」の特長

1. ナノ・コーティング技術

高分解能を実現するナノオーダーの超薄層磁性層

ATOMM技術はそれまでのミクロンオーダーの単層メタル磁性体テープに対しサブミクロンオーダーの薄層メタル磁性層を実現しましたが、さらなる高密度記録に対応する分解能を得るためには、磁性層をさらにナノオーダーにまで薄くすることが必要です。このためATOMM技術をさらに発展・精密化しナノ・コーティング技術を開発。ATOMM技術に比べ、厚み約1/10の超薄層磁性層を実現しました。

図:磁性体を均一にナノ粒子レベルに分散する技術
図:NANOCUBIC技術による薄さのイメージ

2. ナノ・パーティクル技術

媒体ノイズの大幅低減を実現する超微粒子磁性体

媒体ノイズ低減のために、サブミクロンオーダーであったATOMM技術の磁性体に対しナノオーダーの2種類の微粒子磁性体を開発しました。新たに開発した超微粒子メタル磁性体の粒子サイズは数十nmで、ATOMM技術の約1/2。また、その超微粒子メタル磁性体よりさらに小さな六角板状のバリウムフェライトも開発しています。

磁性体の顕微鏡写真比較

3. ナノ・ディスパージョン技術

新開発・特殊高分子バインダーによる均一分散技術

磁性体が微粒子になるほど均一に分散させることが難しく媒体ノイズを低減することが困難でした。この問題を解決するためにナノ・ディスパージョン技術を開発。ナノ・ディスパージョンは特殊高分子バインダーを採用し、超微粒子磁性体ひとつひとつをナノオーダーのバインダー層で均一に包むことにより磁性体同士の凝集を防止します。

「NANOCUBIC技術」によるナノ薄層塗布型磁気記録媒体の特長

  • *1 高分解能
    線記録密度を高くするためには、信号の磁化反転をシャープにする必要があり、孤立反転波形の半値幅(PW50)を狭く、かつ低域出力を抑え高域までの出力をフラットにする周波数特性が必要です。このためにメディアは磁性層を薄くすることが必須です。
  • *2 高C/N
    高感度Magnetoresistive(MR)ヘッドを使用したシステムは、機器ノイズが低くC/N向上のためには媒体ノイズを低減することが非常に有効です。このためメディアとしては磁性体の微粒子化が必須です。

2. 塗布型媒体ならではの優れた保存性

高分子バインダー使用の塗布型テープのため、当社評価では蒸着テープに比べて化学的な安定性が高く、長期間の保存にも優れています。

次世代の大容量データストレージテープを担うバリウム・フェライト(BaFe)磁性体

バリウム・フェライト磁性体
バリウム・フェライト磁性体に富士フイルムのNANOCUBIC技術を採用