このニュースリリースは、報道機関向けに発信している情報です。
富士フイルム富山化学株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:佐藤 充宏、以下「富士フイルム富山化学」)と神戸大学発バイオベンチャーである株式会社シンプロジェン(本社:兵庫県神戸市、代表取締役 社長 兼 CEO:山本 一彦、以下、「シンプロジェン」)は、mRNA医薬のCDMOサービスにおける業務提携契約を締結しました。
富士フイルム富山化学は、製薬会社やバイオベンチャー企業などのmRNA医薬の開発をサポートするために、mRNAの合成から脂質ナノ粒子(LNP)の製剤化までのワンストップCDMOサービスを提供しています。今回の提携により、mRNA配列設計およびmRNAの原材料となるプラスミドDNAの合成のサービスが加わることで、mRNAの配列設計からLNP製剤化・充填まで一貫したEnd-to-Endのサービスを提供することが可能となります。
シンプロジェンは、2017年2月に設立された神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科発の合成生物学ベンチャー企業であり、独自のDNA合成技術OGAB®法、Combinatorial-OGAB™法を活用し、超長鎖・高難度のDNA合成や、多様な組み合わせのDNAライブラリー構築サービスを提供しています。今回の提携では、mRNA配列設計およびプラスミドDNAの合成サービスをシンプロジェンが担います。
mRNA医薬は、感染症に対するワクチンのみならず、がんワクチンや遺伝子疾患治療にも応用が進むことが期待されていることから、バイオベンチャー企業などでの開発が活発化しており、製造受託ニーズも拡大しています。こうした状況のなか、両社はmRNA創薬を進めるお客さまへの提供価値を最大化するうえで、mRNAの設計やプラスミドDNA合成に強みを有するシンプロジェンの技術を活用したサービスを富士フイルム富山化学のCDMOサービスに加えることで、mRNA医薬市場のますますの拡大に寄与してまいります。
富士フイルム富山化学株式会社は、富士フイルムグループのヘルスケアセグメントにおける中核企業の一社として、医薬品の事業を通じて、社会課題の解決に取り組んでいます。40年以上にわたる抗感染症領域に対する知見を生かし、近年は、国内でペニシリン系抗生物質の合成および無菌製剤の製造を行う唯一のメーカーとして、製造受託にも注力しています。また、2020年からリポソーム・脂質ナノ粒子の開発製造受託(CDMO)サービスを開始しました。脂質ナノ粒子のキー素材であるイオン化脂質には、富士フイルムが特許を保有し、すでに治験薬としての使用実績のある独自脂質の提供も可能です。さらに2023年からは非臨床用途のmRNAの製造受託も開始。今後臨床試験用や商用生産用の製造受託も計画しています。
富士フイルム富山化学の詳細については、以下をご覧ください。
株式会社シンプロジェンは、2017年に設立された神戸大学発の合成生物学ベンチャー企業です。独自のDNA合成技術「OGAB®法」「Combinatorial-OGAB™法」を活用し、超長鎖・高難度のDNA合成や、多様な組合せのDNAライブラリーを構築することができます。また遺伝子治療に特化したバイオファウンドリとして、高品質かつコスト・パフォーマンスの高い遺伝子治療用ウイルスベクターの設計・開発・分析から技術移管まで、神戸の自社R&Dセンターにおいてワンストップソリューション・サービスを提供しています。
シンプロジェンの詳細については、以下をご覧ください。
プレスリリースは下記のリンクからご覧いただけます。