ニュースリリース

2023年11月14日

医療DXで薬剤師などの持参薬鑑別業務の負荷軽減と正確性向上に貢献

次世代型薬剤識別システム「PROOFIT iQ(プルーフィット アイキュー)」新発売

スマホで撮影した薬剤を独自のAI技術で瞬時に高精度に識別

このニュースリリースは、報道機関向けに発信している情報です。

富士フイルム富山化学株式会社(本社:東京都中央区、社長:佐藤 充宏)は、入院患者が持ち込む服用薬(持参薬)を、スマホで撮影し独自のAI技術で瞬時に高精度に識別する次世代型薬剤識別システム「PROOFIT iQ(プルーフィット アイキュー)」を2024年1月より発売します。医療従事者の働き方改革が求められる中、薬剤師や看護師などの持参薬鑑別業務の負荷軽減と正確性向上に貢献していきます。

薬剤師や看護師などの業務の1つに、入院患者の持参薬の名称や服用方法、残数を調べ、電子カルテや持参薬管理システムなどに登録して医師に情報共有する持参薬鑑別業務があります。患者の持参薬には、複数の錠剤やカプセル剤を、朝食後分・夕食後分など服用タイミング毎にまとめられた薬(一包化薬)やPTPシート*1をはさみなどで1錠単位に切り分けた薬(PTPバラ)などが含まれています。持参薬鑑別業務の中でも、一つ一つ目視での確認が求められる薬剤の識別は、時間と手間がかかる負担の大きい作業です。現在、一般的に普及している薬剤識別システムは、システム構成にPC・サーバーを含む据え置き型であることから、手軽に持ち運ぶことができませんでした。また、薬剤を識別する際に必要となる医薬品マスタを更新するためにインストール作業が必要なことも、鑑別業務を行う上での負担となっていました。

1. 製品名

次世代型薬剤識別システム「PROOFIT iQ(プルーフィット アイキュー)」

2. 発売日

2024年1月

3. 標準ユーザー渡し価格(税別)
初期費用*6
300,000円
月額費用*7
①PROOFIT iQアプリインストール済スマホレンタル:月額20,000円/アカウント・台
②PROOFIT iQアプリのみ提供:月額12,000円/アカウント
専用撮影台費用*8
40,000円
  • *6 契約手続きと「PROOFIT iQ」使用説明会などの初回導入時の費用。「PROOFIT iQ」アプリの提供数、使用施設数によって価格が変動する可能性はある。
  • *7 アプリ、医薬品マスタ・DBの使用許諾及びその適宜の更新サービスなどを含む。スマホレンタルの場合は、スマホ費用、MDM(Mobile Device Management)費用などを含む。レンタルおよびアプリのみ提供の場合もスマホは当社指定の機種。
  • *8 識別精度を上げるため、一包化薬、PTPバラ、裸錠の撮影には専用撮影台が必須。「PROOFIT iQ」アプリの提供数だけ購入する必要がある。付属の専用ポーチ費用も含まれる。
4. 主な特長
(1)アプリ・スマホ・専用撮影台で構成する次世代型薬剤識別システム
  • アプリ・スマホ・専用撮影台のシステム構成により、どこでも薬剤の識別作業を行うことができます。
  • 薬剤を識別する際に必要となる医薬品マスタの自動更新やアプリのバージョンアップによる機能追加が可能です。医薬品マスタの更新では、「PROOFIT 1D」で好評の医療用医薬品マスタ配信サービスを適用。新しい医薬品が発売後に、薬剤を識別するAIを順次自動で更新するため、メンテナンスフリーを実現し、現場の業務負担を軽減します。
(2)一包化薬やPTPバラの刻印・文字をAI技術で瞬時に高精度に識別
  • 8,000種以上の薬剤画像を学習したAIが候補となる薬剤5種を表示します。薬剤師などは、それらの画像の中から撮影した薬剤画像と合致する一つを選択し確定。持参薬鑑別業務に必要となる、目視による識別を簡単に行うことができます。
  • 印字や白帯のある一包化薬、PTPバラのAI識別精度は97%、同速度は0.05秒以内です。
  • 一包化薬をばらした裸錠などの仕分けにも活用可能。独自の画像処理で、錠剤の刻印・文字を強調して見やすく表示できます。

一包化薬のAI識別画面

PTPバラや裸錠剤のAI識別画面

(3)GS1標準バーコードや「PROOFIT 1D」で監査後に印字された二次元バーコードの読取・登録が可能
  • 医薬品の包装に付与されているGS1標準バーコードの読取による識別、薬の名称・識別コードの検索による識別ができます。さらに、「PROOFIT 1D」で監査後に印字される二次元バーコードの読取で一包化薬の薬種などを「PROOFIT iQ」に瞬時に登録できるため、一包化された持参薬の識別作業にかける時間を大幅に短縮できます。
  • 識別された薬剤の添付文書・関連文書の閲覧が可能。GS1標準バーコードの読取で薬効分類も表示できるため、災害時の医療救護所では持参薬の鑑別だけでなく、支援供与された医薬品の仕分けにも役立ちます。

GS1標準バーコード

「PROOFIT 1D」二次元バーコード

(4)電子カルテなどとの連携
  • 薬剤師などが識別した結果をQRコード化して、電子カルテや持参薬管理システム、電子薬歴システムなどへ提供できる機能も搭載。正確・迅速に他のシステムと連携できるため、識別結果を入力する作業の負担を軽減します。

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  • * 記事の内容は発表時のものです。最新情報と異なる場合(生産・販売の終了、仕様・価格の変更、組織・連絡先変更等)がありますのでご了承ください。