放射線科医が使用する、読影レポートシステム「SYNAPSE SAI Report」の開発を担当しています。入社以来この製品を担当していますが、業務の難度は段階的に上がっています。配属直後はコーディングからスタートし、実装や小さな範囲の設計にチャレンジしました。入社から2年半後には、担当機能の仕様提案を担えるまでに成長できました。
これまでの仕事で特に苦労したのは、業務効率化のための新機能の開発です。ユーザーにとっての「使いやすさ」をイメージしにくく難しかったですが、チーム内でアイデアを出し合い、何度も検討しました。しっかりと考えきり、納得のいく仕上がりでユーザーの方々から好評を頂いた時は、うれしさがこみ上げてきましたね。ユーザーの目線に立ち、仕様やUIを考えることはとてもむずかしいですが、私にとっては大きなやりがいにもなっています。常に「どういうものが求められているのか?」を意識して、これからもより良い製品づくりに挑み続けます。
大学院では医理工学を専攻していました。研究テーマは「放射線治療」で、連携病院の放射線科のみなさんにとてもお世話になっていました。その経験から、放射線科医に貢献できるような製品開発がしたい、と考えるようになりました。この会社への入社のきっかけは、ポストドクターの一言です。もともとハードウエアメーカーを検討していたのですが、研究室でツールを自作していた時に「プログラミングもできるんだね」と言われたことでソフトウェア開発に興味が湧き、チャレンジしてみようと思いました。
就職を機に、地元の北海道を離れ横浜へ。初めての道外暮らしでしたが、都内へのアクセスが良く便利ですし、休日には鎌倉などの観光地にも足を伸ばせる立地で住みよさを感じました。どんなことでも前向きに挑みたいと思っていたなか、新人研修を終え配属されたのは、放射線科医がユーザーとなる製品のプロジェクトでした。まさかここまで希望通りになるとは思っておらず驚きました。多くの放射線科医に選んでもらえる製品をつくり、学生時代にお世話になったみなさんに恩返しをしていきたいです。
入社後は4カ月の新人研修があります。情報系出身ではなかったので、ソフトウェア開発について基礎から学べて助かりました。集合研修のため同期と過ごす時間が長く、自然と仲良くなれたのもうれしかったですね。いまでもよく一緒に飲みにいく仲です。
現場配属後は、「メンター」と呼ばれる先輩にサポートしてもらいながら経験の幅を広げられました。周囲のみなさんも非常に協力的で安心感がありましたね。技術好きな人が多く、質問するととてもわかりやすく教えてくれます。全社的なカルチャーとしては、自己研鑽を推奨しており、業務以外での学びの場が豊富だと感じます。現在は週1回の若手勉強会が開催されており、「オブジェクト指向」についてさらに深く学んでいます。これからもスキルアップに励み、システムエンジニアとしての技術を高めたいですね。特に設計のスキルを磨いて、将来的には設計の責任者である「デザインリーダー」として活躍したいです。
- 9:00~10:00
出社、メール確認、事務作業
- 10:00~12:00
プログラムの実装
- 12:00~13:00
昼食
- 13:00~15:00
週例会または若手技術研修など
- 15:00~17:00
プログラムの設計、仕様・GUI検討
- 17:00~18:00
プログラムの実装
- 18:00
退社
レポートとビューワが一体となるワークフロー支援機能を備えた読影レポートシステム。現在と過去の検査画像を容易に比較できるユーザビリティの高いGUIを搭載し、効率よくレポートを作成できます。さらに、AI技術を活用した画像解析・所見入力システム「SAI viewer」と連携することで、読影業務の効率化を支援します。