このコンテンツは医療従事者向けの内容です。
超音波画像診断装置を「ポータブル」にしたときのメリット
超音波画像診断装置といえば、大型の装置をイメージされると思いますが、ポータブルエコーは持ち運び可能な超音波画像診断装置です。ポータブルにしたことで、どのようなメリットがあるのかをご紹介します。
すぐに診たい場所が診れる・見える
超音波画像診断装置をポータブルにすることによって、聴診器のように持ち運んで、ポケットから取り出し、すぐに診察・診断に活用できます。スマートフォンサイズのため、持ち運びがとても楽になります。大型の超音波画像診断装置と比較してみると、その持ち運びのしやすさは格段に向上するでしょう。
画像で診断結果や治療方針を説明できるエコー
聴診器のように持ち運んですぐに超音波診断ができるので、患者に診断結果や治療方針を説明する際も、検査画像を見せながら説明することができます。検査画像を見せることで、言葉だけでは伝わりにくい「説得力」の向上に寄与します。より短時間で適切な情報を患者様に伝えることができ、患者満足度の向上をサポートします。
さらに、ポータブルエコーで撮影した画像を他の医療従事者(他病院の医師や看護師など)と共有することが可能になり、医療従事者間での情報共有に寄与します。
ポータブルエコー「iViz air コンベックス」の概要
ポータブルエコー「iViz air コンベックス」は下記のような構成となっています。ワイヤレスプローブとタブレット表示器から構成されています。
直腸観察ガイドでは、プローブの当て方のアニメーションや参考画像を確認しながら、直腸内の便の貯留や性状を観察することができます。
膀胱尿量自動計測では、膀胱の縦横像をスキャンすることで、膀胱を自動抽出・キャリパーを自動配置し、尿量を自動で算出します。
この他の詳しい内容については、画像を交えながら下記のページでご紹介していますので、是非ご覧ください。
ポータブルエコー「iViz air コンベックス」の5つの特長
1. ワイヤレスポータブルエコー
「iViz air コンベックス」の1つ目の特長は、「ワイヤレス」です。そのため、有線の「線」が邪魔になりません。
有線のポータブルエコーの場合、どうしても線が邪魔になります。本体とプローブの距離に制限があるため、患者や医師が、無理な体勢で検査をしなければならない場面もあるでしょう。しかしワイヤレスプローブの場合は、線がないため邪魔になりません。
さらに、ワイヤレスであるため、超音波ゼリーが線に付着することもなく、清潔にポータブルエコーを活用することができます。有線に比べて保清も楽に行うことができます。
2. 長時間バッテリー
「iViz air コンベックス」の2つ目の特長は、「3時間バッテリー*1」です。3時間もバッテリーがもつため、充電をしておけば、ポケットやカバンにいれて、持ち歩き、すぐに使用することができます。聴診器のように使うことで、診断の判断材料を追加することに貢献できます。
3. 高画質・広視野で見やすい
「iViz air コンベックス」の3つ目の特長は、「高画質・広視野」です。画像処理アルゴリズム「 クリアビジュアライゼーション*2 」を搭載し、
超音波画像特有のスペックルノイズを低減。組織の境界や性状の描写力に優れた鮮明な画像を安定的に得ることができるため、患者体内をクリアに描出します。さらに、腹部に適したコンベックスプローブで、浅部から深部まで広い視野を確保できます。
4. 持ち運べるサイズ・重さ
「iViz air コンベックス」の4つ目の特長は、「持ち運べるサイズ・重さ」です。
本体とプローブを合わせてわずか345gで、約70(幅)×約147(高さ)×約8.9(奥行き)mmというサイズです。ポケットにも、カバンにも十分入る大きさです。重くもないため持ち歩くのも苦にはなりません。
5. アシスト機能
「iViz air コンベックス」の5つ目の特長は、「アシスト機能」です。
「iViz air コンベックス」には、現在、AI技術のひとつであるディープラーニングを活用して設計した膀胱尿量自動計測機能を搭載しており、医師や看護師の診療をサポートします。
A プローブの当て方を解剖図のアニメーションで表示
男女別、走査方向別で表示切替
B 100ml時の参考画像を表示
男女別、走査方向別で表示切替
C ガイド表示ON/OFFを切り替え
D 計測途中に通常スキャンに遷移も可能
ポータブルエコー「iViz air コンベックス」の仕様・規格、使い方
「iViz air コンベックス」の主な仕様・規格については、下記のページにまとめてありますので、ご確認ください。
また、「iViz air コンベックス」の使い方・操作方法については、下記のページで動画で詳しくご説明しています。
製品名 | ワイヤレス超音波診断装置 iViz air | |
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販売名 | FWUシリーズ | |
認証番号 | 301ABBZX00003000 | |
製品構成 |
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主な仕様 | 表示モード | Bモード |
起動時間 | 20秒以下*3 | |
走査方式 | コンベックス走査 | |
バッテリー充電時間 | 完全放電から4時間以内 | |
バッテリー動作可能時間 | 3時間以上(連続スキャン時間)*4 |
ポータブルエコー「iViz air コンベックス」の価格とサポートプラン
「iViz airコンベックス」の希望小売価格は税別で977,200円です(3年のサポートプラン付き)。サポートプランでは主に下記のサポートを受けることができます。
- 落下や事故による故障の補償
- 突発故障を補償
- リファービッシュ品を翌日お届け
3年サポートプランと、5年サポートプランがございます。詳しい内容は下記をご確認ください。
看護師向け ポータブルエコー「iViz air コンベックス」のレンタルプラン資料
ポータブルエコー「iViz air コンベックス」の活用シーン
在宅医療での使い方
患者様のご自宅に訪問した際に、ポケットやカバンから「iViz air コンベックス 」を取り出し、現地で超音波診断ができるようになります。初めて訪問する場合、患者様やご家族との信頼関係が構築できていない場合もあるかと思いますが、「iViz air コンベックス 」の画面を見せながら説明することで、より深いコミュニケーションに貢献します。さらに、スペースのないような場所でもワイヤレスですから、スムーズに超音波検査を実施することができます。
クリニック ・総合診療科等の外来診察室での使い方
クリニック ・総合診療科において、「iViz air コンベックス」は、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、膀胱、前立腺等の腹部全般で活用できます。その使い方は、まさにポイントオブケアで、観察部位を限定し、ポータブルエコーで必要な情報を得て症状の原因を検索し、その場で診断・治療・診療方針を決定することができます。多忙な外来診療の合間でも、「iViz air コンベックス」ならすぐに取り出し、起動することで、より迅速に体内を可視化し、超音波検査でより的確に腹部診察が可能となります。
看護での使い方
フィジカルアセスメントとして、
ポータブルエコーに関するインタビュー記事
在宅医療、クリニック・総合診療科、看護はもちろん、その他の診療科の先生のポータブルエコーのインタビュー記事を「インタビュー」に掲載しております。
- iViz airコンベックスの製品カタログ
- フィジカルアセスメントにおけるiViz air コンベックスの紹介資料
- 在宅医療におけるiViz airコンベックスの紹介資料
などが、ダウンロードできます。
購入先・お問い合わせ先
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