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富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、気管支用スコープの新ラインアップとして小型CMOSセンサーを搭載し、先端部径5.8mm鉗子口最小径3.2mmと大鉗子口径ながら湾曲部の小回り性能を向上させた気管支用スコープ「EB-710XT」(*1)を、富士フイルムメディカル株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:川原 芳博)を通じて7月1日より発売いたします。
気管支の内部を観察する気管支内視鏡検査は、肺がんの診断において重要な役割を果たしています。肺がんは、他の臓器のがんに比べて進行が速く、転移しやすいがんであり、2022年の日本での部位別がん死亡数において、男性で第1位、女性で第2位の疾患です(*2)。肺がんの治療では、気管支用スコープを用いて採取した検体による病理診断や遺伝子解析などにより、腫瘍の特性に基づいて投与する薬剤を決定することが重要とされています。気管支は複雑な分岐構造である為、気管支用スコープには、近接から遠景まで明るくクリアな画像の提供や、小回りの利く挿入性、検体採取等の処置性能の高さが求められています。
今回発売する気管支用スコープ「EB-710XT」は、スコープ先端の撮像素子に、小型CMOSセンサーを搭載し、良好な内視鏡画像を提供します。また、当社従来機種(*3)同等の先端部径5.8㎜を維持しながら鉗子口最小径3.2㎜に拡大。先端硬質部の短縮と湾曲形状の改良を行い、小回り性能を向上させました。気管支への挿入性と視認性が向上し、スムーズな観察や治療が期待されます。
富士フイルムは、今後も独自技術を生かし、さまざまな医療現場のニーズに応える幅広い製品・サービスの提供を通じて、さらなる診断の効率化と医療の質の向上、人々の健康の維持・増進に貢献していきます。
気管支用スコープ EB-710XT
販売名:電子内視鏡 EB-710XT
認証番号:305AABZX00065000
2024年7月1日
小型CMOSセンサーを搭載し、良好な内視鏡画像を提供します。また、炎症の診断や微小な病変の発見をサポートする「BLI」(*4)「LCI」(*5)といった画像強調機能に対応しています。
先端部径を当社従来機種同等の5.8mmを維持しながら、鉗子口最小径は3.2mmに0.4mm拡大。さまざまな処置具を使用しながら、粘液や血液を吸引することが可能なため、よりスムーズな観察や治療が期待されます。
先端硬質部の短縮と湾曲形状の改良により、小回り性能を追求しました。気管支への挿入性と視認性が向上し、スムーズな観察や治療が期待されます。
術者が操作しやすい位置に4つのスコープスイッチを配置。持ちやすさを追求した把持部形状で、術者が使いやすいデザインに刷新しました。
過酸化水素ガスプラズマ滅菌(*7)であるステラッド® 滅菌にも対応しています。
ワンステップの簡単な操作で光源装置への着脱が行えます。リプロセス時の防水キャップも不要なことから、スムーズな検査をサポートします。
ZIP: 2.5MB
お問い合わせ
富士フイルムメディカル株式会社
マーケティング部
E-mail:shm-fms-hansoku@fujifilm.com