富士フイルムヘルスケア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本 章雄)は、マルチスライスCTシステムの新製品「FCT iStream」(エフシーティー アイストリーム)を本日発売します。本製品は、AI技術を活用した画像処理機能IPV*1・検査効率向上技術SynergyDrive*2を搭載し、高画質な画像の提供と検査ワークフローの効率化を実現した64列128スライスのCTシステムです。また、国内外で多くの医療機関への納入実績を持つ富士フイルムの3D画像解析システム「SYNAPSE VINCENT」(シナプス ヴィンセント)*3の基本機能を採用しました。断層画像から描出する高精細な3D画像により、画像診断の精度向上をサポートします。
近年、高齢者の人口増加などによる疾病構造の変化に伴い、健康状態の把握や正確な診断、適切な治療に対する医療ニーズがますます高まっています。このような中、予防・診断・治療の幅広い領域で有用な画像診断装置であるCTの利用機会が増えています。現在、日本国内で販売されるCTの約6割*4を、一回転で撮影できる断層画像の枚数を示す列数が64列以上のタイプが占めており、その中でも、汎用性が高く幅広い医療ニーズに対応可能な64列CTの導入が増えています。また、臓器の機能解析や、術前シミュレーションでは、CTで撮影した断層画像を用いて作成する3D画像の活用が進んでいます。
今回発売する「FCT iStream」は、画像処理機能IPVを搭載することで、低線量での撮影時にも高画質な画像を提供します。また、検査効率向上技術SynergyDriveにより、被検者が検査室へ入室して検査後に退出するまでの一連の検査ワークフローを効率化し、検査時間の削減を実現します。さらに、断層画像から高精細な3D画像を描出する3D画像解析システム「SYNAPSE VINCENT」の基本機能を採用しているため、撮影後にその場で撮像した部位の機能解析に適した3D画像を得ることが可能です。画像診断の精度向上をサポートします。
当社は、効率的な検査ワークフローや読影しやすい画像の提供など、検査の効率化と医療の質の向上を図ることで、人々の健康維持増進に貢献していきます。
全身用X線CT診断装置 FCT iStream (医療機器認証番号: 第305ABBZX00027000号)
2023年12月1日
AI技術を活用した画像処理機能IPVを搭載しました。これにより、一般的な画像処理技術であるFBP*5を使用した場合と比較して被ばく量を最大83%、画像ノイズを最大90%削減*6。低線量でも高画質な画像を提供します。
また、頭部撮影において、特定の角度範囲の照射線量を制御する機能IntelliODMを搭載。撮影中の線量を制御することで画質の低下を抑制しながら、水晶体など放射線感受性が高い部位へのX線照射量を最大30%低減できます。制御範囲は、施設の検査用途に応じで任意に変更可能です。
多様な検査要望への対応が求められるCT検査では、被検者ごとに必要な条件設定が異なることから、その設定に時間を要し、操作を行う医療従事者に負担が伴います。この課題解決を「FCT iStream」の検査効率向上技術 SynergyDriveがサポート。被検者の入室から退出までのCT検査工程を細分化し、撮影ポジション設定、被検者情報登録、撮影範囲や撮影条件設定、画像転送、3D画像解析など操作者に負担のかかる作業を自動化*7・高速化することで検査ワークフローを効率化し、検査時間の短縮を実現します。
国内外で多くの医療機関への納入実績を持つ富士フイルムの3D画像解析システム「SYNAPSE VINCENT」の基本機能を「FCT iStream」に採用。撮影後にその場で撮像した部位の機能解析に適した3D画像を得ることで画像診断の精度向上をサポートします。
高効率なX線高電圧発生装置に6MHUのX線管装置を組み合わせたことにより、75kVAの電源容量で60kW(最大管電流670mA)の高いX線出力を実現しました。また、低管電圧撮影などの柔軟な撮影条件を設定できます。
お問い合わせ
本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。
富士フイルムメディカル株式会社
マーケティング部
E-mail:shm-fms-hansoku@fujifilm.com