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富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、デジタルX線画像診断システム「FUJIFILM DR BENEO-Fx(ベネオ エフエックス)」(以下、BENEO-Fx)に、カメラで撮影した受診者の映像をもとに位置決め操作をサポートする「カメラアシスト機能」などを搭載した新モデルを6月1日より発売いたします。
当社は、4月12日~14日にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催される「2024国際医用画像総合展(ITEM2024)」に、「BENEO-Fx」(新モデル)を出展します。
「BENEO-Fx」は当社のX線画像診断システムのハイエンドモデルです。富士フイルムの画像読取技術である「ISS方式」(*1)によって少ないX線量でも高画質な画像が得られる「FUJIFILM DR CALNEO HC SQ」を搭載。撮影したX線画像の散乱線成分を低減しコントラストと粒状性を向上できる画像処理技術「Virtual Grid(バーチャルグリッド)処理」(*2)や、撮影した画像から受診者に適したコントラストと濃度に調整する「ダイナミック処理」(*2)を活用でき、高画質な画像が得られます(*3)。
今回新たに発売する「BENEO-Fx」(新モデル)は、「カメラアシスト機能」、「大画面の懸垂器液晶タッチパネルモニタ」、「ワイヤレスリモコン」を搭載することより、さらに使いやすいシステムへと進化しました。
「カメラアシスト機能」は、コリメータに搭載したカメラで撮影した受診者の映像にX線が照射される領域やX線量を制御するセンサ(AECセンサ)の位置などを重ねて表示し、位置決め操作をサポート。また、撮影直前の受診者の動きを表示することで、再撮影のリスク軽減に貢献します。「大画面の懸垂器液晶タッチパネルモニタ」は、撮影条件などの情報を見やすくするだけでなく、カメラで撮影した受診者のポジショニングの状態を表示することができます。「ワイヤレスリモコン」は、懸垂器を離れた場所から操作でき、あらかじめ決められた位置に懸垂器を移動することができます。
なお、当社製カセッテDRと自由に組み合わせ可能な、同BENEOシリーズの「FUJIFILM DR BENEO-eX(ベネオ エックス)」(*4)についても大画面の懸垂器液晶タッチパネルモニタに対応します。
当社は、今後もさまざまな医療現場のニーズに応え、医療従事者のワークフロー効率化・医療の質の向上、人々の健康維持増進に貢献していきます。
記
1. 品名
デジタルX線画像診断システム
販売名:診断用X線装置 FUJIFILM DR BENEO-Fx
認証番号:第226ABBZX00145000号(製造販売業者:株式会社島津製作所)
・構成品
FUJIFILM DR CALNEO HC SQ
販売名:富士フイルム DR-ID 900
認証番号:第224ABBZX00109000号(製造販売業者:富士フイルム株式会社)
2. 発売日
2024年6月1日
3. 主な新機能
(1)カメラアシスト機能
①オーバーレイ表示機能
モニタに表示された受診者の映像上に、DRパネルやX線照射領域およびAECセンサの位置を重ねて表示できる機能です。照射野とAECセンサの位置がわかりやすく表示されるため、撮影時のミスなどを低減する効果が期待できます。
②体動表示・通知機能
任意の時点のカメラ映像を静止画として一時的に保持し、ライブ映像との差分表示を行うことで、受診者の動きを通知表示する機能です。操作者がポジショニングを行ってからX線を照射するまでの僅かな時間に、受診者の体勢が変化することがあります。X線照射時点で変化があった場合に警告表示するので、再撮影の低減が期待できます。
(2)大画面の懸垂器液晶タッチパネルモニタ
12インチの大画面タッチパネル液晶モニタを搭載し、撮影に必要な各種情報をひと目で確認することができます。また、液晶モニタの回転方向に応じて各種情報や移動方向マークが自動で回転するため、より直感的な操作ができます。
(3)ワイヤレスリモコン
撮影メニューごとにあらかじめ決められた位置とX線照射方向に懸垂器を移動させることができます。懸垂器の位置・角度は運用に合わせて設定できます。片手で簡単に操作できるため、効率的な業務を行えます。
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富士フイルムメディカル株式会社
マーケティング部