富士フイルムヘルスケア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本 章雄)は、AI技術*1を活用して新たに開発した腰椎自動解析機能を搭載した腰椎・大腿骨X線骨密度測定装置「ALPHYS LF(アルフィス エルエフ)」を4月下旬より提供開始します。「ALPHYS LF」は、腰椎の骨密度測定における解析の自動化により、解析時間の短縮と解析精度の向上を実現します。
当社は、4月12日〜14日にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催される「2024国際医用画像総合展(ITEM2024)」に「ALPHYS LF」を出展します。
日本国内における骨粗しょう症の患者数は最新データで約1,590万人*3といわれています。高齢者の骨粗しょう症に伴う骨折が増加しており、要支援・要介護となる原因の一つになっています。骨粗しょう症の診断や治療効果の確認には、X線を用いたDXA(デキサ)法*4による腰椎・大腿骨の骨密度測定を行うのが一般的です。しかし、腰椎・大腿骨の骨密度測定には、解析に時間が掛かる、操作者の手技により操作者間で測定結果にばらつきが生じるといった課題がありました。
当社は、2018年に腰椎・大腿骨X線骨密度測定装置「ALPHYS LF」を発売。ベッド一体型ではなく、一般X線撮影システムの撮影台との組み合わせが可能で、既存のX線撮影室を有効活用できる省スペース設計などの特長により、多くの医療機関で活用いただいています。今回、「ALPHYS LF」にAI技術を活用して新たに開発した腰椎自動解析機能を搭載し、刷新。スキャン後の腰椎解析プロセスにおいて、従来は操作者が手動で行っていた椎間線の高さや角度の設定を自動で行い、解析結果を表示します。腰椎自動解析機能の搭載により、従来と比較して解析時間を16.2%削減*5。操作者間の手技のばらつきを抑制し、解析精度の向上にも寄与します。
当社は、簡便な操作性や高画質で解析しやすい画像の提供など、医療従事者が検査に注力できる検査環境をサポートし、検査の効率化と医療の質の向上を図ることで、人々の健康維持増進に貢献していきます。
記
1. 販売名
X線骨密度測定装置 ALPHYS LF(医療機器認証番号: 第230AABZX00024000号)
2. 提供開始時期
2024年4月下旬
3. 主な特長
(1) 解析時間の短縮と解析精度の向上
AI技術を活用した腰椎自動解析機能の搭載により、腰椎解析時に手動で行っていた椎間線の設定の手間を削減。操作者間の手技のばらつきも抑制し、解析時間の短縮と解析精度の向上を実現します。椎間線の設定が難しい圧迫骨折や骨棘(こつきょく)、石灰化のある受診者の場合でも、腰椎自動解析機能により短時間で精度よく解析結果を表示可能です。
(2) 高い設置性の実現
フローティング式の撮影台や折り畳みテーブルなどに組み合わせた設置が可能です。また、X線撮影装置「CLINIX Plus(クリニックス プラス)」*6の撮影台YTS-1との組み合わせが可能です。従来のX線撮影装置「CLINIX Ⅲ(クリニックス スリー)」*7の撮影台YTS-1Nとの組み合わせと比較し、撮影台の設置スペースを削減しました。
(3) 画像診断ワークステーション「C@RNACORE」*8のコンソールで操作可能
富士フイルムの画像診断ワークステーション「C@RNACORE(カルナコア)」のコンソールで「ALPHYS LF」の操作が可能です。従来X線操作室には「C@RNACORE」と「ALPHYS LF」それぞれのコンソールを設置する必要はありましたが、「C@RNACORE」のコンソールに「ALPHYS LF」のソフトウエアをインストールして「ALPHYS LF」を操作できるようになりました。同一コンソールのため、受診者の属性情報や検査結果の連携も簡単に行うことが可能です。
お問い合わせ
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富士フイルムメディカル株式会社
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