富士フイルムヘルスケア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本 章雄)は、マルチスライスCTシステム「Supria Optica*1」(スプリア オプティカ)を本日より発売します。本製品は、AI技術*2を活用して開発した画像処理機能IPV*3と検査効率向上技術SynergyDrive*4を搭載し、低線量で高画質な撮影と検査時間の短縮を実現したCTシステムです。
日本における65歳以上の高齢者人口の割合は2007年に21%を超え超高齢社会に入り、以降も急激な増加を続けています。高齢者人口の増加に伴う疾病構造の変化や要介護者の増加などにより、地域を支える医療機関で求められるCTシステムのニーズも低線量やワークフローの効率化などに変化しています。
当社は2013年にオープン&コンパクトをコンセプトに開発した16列CTシステム「Supria」を発売、2015年1月には「Supria」同様にサイズがコンパクトなスキャナガントリの中に64列検出器を搭載した64列CTシステム「Supria Grande」をラインアップに追加しました。その後もお客さまのニーズの変化に合わせて機能や性能の向上を重ね、「Supria」シリーズの全世界での販売台数は2020年に3,000台を突破しました。
今回発売する「Supria Optica」は、高い評価を得ている「Supria」シリーズのオープン&コンパクトのコンセプトはそのままに、AI技術を用いて開発した画像処理機能IPVや検査効率向上技術SynergyDriveを搭載し、低被ばくかつ高画質な画像の提供と快適な検査環境の実現に貢献する64列128スライスCTシステムです。
製品の特長
1. 低線量での撮影時にも高画質な画像を提供
富士フイルムヘルスケアの最新CTシステム「Supria Optica」では、AI技術を活用して開発した画像処理機能IPVを搭載しました。これにより一般的な画像処理技術であるFBP*5を使用した場合と比較して被ばく最大83%、画像ノイズ最大90%の削減を実現し、さらなる低被ばくかつ高画質な画像の提供が可能となりました。
2. 被検者の負担軽減
従来から高い評価を得ている75cmの大開口径を採用したことにより、被検者のポジショニングにおいて高い自由度を実現。また、常時フルFOV*6データ収集を可能とし、40mm幅の64列検出器を搭載したことにより高速撮影が可能となり、検査時における被検者の負担を軽減します。
3. 検査効率向上
「Supria Optica」は検査効率向上技術SynergyDriveを搭載しています。被検者の入室から退出までの検査工程を細分化し、操作者に負担のかかるシーンを自動*7・高速化することで、検査効率を向上させ、検査時間の大幅な削減を実現します。
4. トータルコストの抑制
IPVと組み合わせることで最大12MHU相当(換算値)の性能が得られ、幅広い検査に対応できる64列CTシステムでありながら、16列CTシステムと同等の2MHUのX線管装置、電源容量30kVAでの運用が可能となり、導入およびランニングコストを抑制します。
販売名および販売価格
販売名 | 販売価格(税抜) | 提供開始時期 |
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全身用X線CT診断装置 Supria (医療機器認証番号:225ABBZX00127000) |
¥1,100,000,000~ | 2022年1月 |
お問い合わせ
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富士フイルムメディカル株式会社
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